「お前もさ、
「いいかげん子供じゃないんだから風呂ぐらい一人で入れるよ!」
とかってならないのか?」
「クラスの中にも、家族と一緒に入ってる子…結構いるよ?」
「ふーん… そうなの…」
「……でさ、髪洗いたいんだけど。」
「……洗えばいいじゃないか。」
「だから、洗ってよ。」
「……そこまでさせる子もいるのか?」
「そんなの普通でしょ?」
小さい体、細い肩、何かの拍子で、ぽきっと折れてしまいそうな首…
そしてこの手で包み込み、捻り潰せそうな頭に指を突きたてる。
「あ痛…
ちょっと、優しくやってよ。」
「ん、ああ…」
「あのさ……
なんか、洗うの上手だね。」
「そうか? こう毎日やってるとコツを掴むのかな。」
「うん… 頭皮がマッサージされてる感じ…
気持ちいいよ…」
「気持ちいいよ…」
そんなセリフに、裸の下半身が反応してしまった。
いや…こいつの事を考えるだけでいつもこうだ。
何故か性的に意識してしまう。
それははっきりとした肉体的反応だけではなく、心の中…頭の中でも思い描いてしまう。
こいつをいま、ここで押し倒したらどうなるだろう?
いきなり襲われたことに恐怖して、叫び声をあげ猛烈に拒否する?
それとも…全てを受け入れ、理解しているような笑みを浮かべて自ら誘うのだろうか。
シャンプーの泡にまみれた髪の束を手で掴む。
勃ちあがっている先端と竿に絡ませる…
ヌルヌルとした感触と、絡みついて離れない髪の感触でたまらない快感が得られた。
「ん…?
なにしてんの? あんまり引っ張ると痛むんだよ?」
「いや… しっかり洗っといた方がいいだろ?」
そう言いつつ頭にぶちまけてやった。
欲液を擦り込むように頭全体を掻き回す。
「んん… うわわ… ちょっと…」
少し乱暴に紛らわせたあと、シャワーで泡を洗い流した。
「体は自分で洗えるだろ?」
「ん。」
気恥ずかしさを堪えるように、一人湯船に入る。
なんとか収まった勃起を抑えながら…いや収まらない。
何故だ…
俺はもしかして、心底欲情しているのか?
裸で、無防備にしているあいつに……
「ねえ…
胸ってさ、どうやったら大きくなるんだろ?」
「そりゃあ… 揉んだら大きくなるとか。」
「ふ~ん… でも揉むほどもないや。
やっぱり牛乳かなぁ…」
「さあ?女じゃないからわからんよ。」
「……。」
「じゃあ温まってから出るんだぞ。」
「ん~。」
入れ違いに湯船を出て風呂場から出た。
……体を拭いて寝間着を着ても、勃起が収まっていなかった。
寝酒にビールを開けながらテレビを見る。
「お、飲んでるね~
ね、一口だけ。」
「ん。」
コップではなく缶ごと渡す。どうせろくに残っていない。
「苦~ これおいしいの?」
「ガキにゃわからんよ。」
ソファーに座って同じテレビを見る。
お互いの温もりが伝わる、ぎりぎりの近さ……
「…………もしかしてさ、溜まってる?」
「ぶっ……!!」
「あ、やっぱり溜まってるんだ。ストレス。」
なんだ、ストレスか……
「まあな。居候が一人居るし。」
「そ、っか……
じゃあ私も何かした方がいいのかな…」
「……。」
「んじゃ寝るから。 夜更かししない方がいいよ?」
「……ん。」
「おやすみ~」
ドアを閉めて、ベッドに飛び込む。
「今日も…いっぱい出してたな…」
少しだけ残った、白濁した飛沫の破片。
指に付いていて、大事に持ち帰ったそれを… 嗅いで、舐めてみた後…
すでにムレ始めていたパンツの中に押し込める。
「ん、は……」
遺伝情報。 この中に、同じ親から産まれた…あいつの精子がある。
それがもし、卵子と出会って、受精して、着床したら…妊娠してしまう。
例えそれが極少量だったとしても、その危険性は0じゃない。
それに、激しく興奮してしまう体。
「あ… ん、じか、直に……」
もし、熱い固まりを下半身に打ち込まれて
大量にこの精子を注ぎ込まれたら…どんな感じだろう…
気持ちいいのかな… 気持ち悪いのかな…
「あ、イク…! イクぅ…!!」
熱い体、心。 止まらない。
もう我慢できない。 大声が出る。
「注いで…! 犯して!! お兄ちゃぁあん!!!」
それが私の思い。 そしてあいつの願い。
ドアが開いた。
終わり