もくじに戻る

『お兄ちゃんの起こし方』




太陽も昇る、朝の時間。 誰もが目覚める1日の始まりの時間。

「藍ちゃ〜ん、お兄ちゃん起こしてきて〜」
「は〜い。」
一人の少女が母に言われて二階の兄の部屋に向かう。 それは少女の日課とも言える行動だった。

「お兄ちゃ〜ん、起きて起きて〜」
少女は元気良く兄の部屋に飛び込み、兄の寝ている布団をひっぺがす。
「……。」
しかし兄は寒そうに体を丸めた後、また眠り込んでしまった。

「お兄ちゃん、もう朝だよ〜〜 遅刻しちゃうよ〜〜」
そう言って大きな兄の体を揺さぶって体を仰向けにさせる。
「……。」
だが依然として兄はまだ目覚めようとしていなかった。



「もう、お兄ちゃんのねぼすけ。

 やっぱりこうしないとダメか……」
何かを振り切るようにため息を付いた後、藍の手が兄の寝間着のズボンへと向かう。

「んしょ… うわ。」
パンツを脱がせると、朝一番で凝縮していた男の匂いが鼻をつく。
しかし藍は特にそれに怯む様子もなく兄の一物に手をさしのべる。

「んしょ、んしょ…」
少女の手にはまだ余るモノを手で擦り立てていく藍。
兄のペニスは朝勃ちと相まってか、すぐに勃起して存在を主張していく。



「これぐらいじゃあ、まだ起きてくれないんだよね……」
今度は何かを諦めるように再びため息をつくと、藍はその小さな口を兄のペニスに這わせ始めた。

「んん… ん…」
まずは茎の部分を全体的に舐め、次にカリの下のカスが溜まっている所を掃除するように舐めあげる。
その間も手は袋を揉み込んだり全体を扱くようにして休ませない。
そして滲んできた先走りを啜るように吸いこみ、そのまま先端をくわえ込んで舌を絡ませる。
それはにわか仕込みや本での知識ではなく、まさに何度となく繰り返されてきた実績によるテクニックであった。

そんな妹の熱い愛撫を受けて、兄のペニスはますます臨戦態勢になっていく。
しかしそんな刺激を受けていても、兄の目は未だ閉じられたままだった。



「……また、パンツ汚しちゃった。」
兄のペニスから口を離した後、愚痴るように呟いて立ち上がる藍。
すでに藍の性器からは愛液が溢れ、ショーツに染みこみきれない液が足を伝い落ち始めていた。

「最初から脱いでおけばよかったな……」
ショーツを脱ぎ捨てた藍が兄の体の上に跨る。性器と性器が密着するようにして。

「んふ… ん…」
そしてそのまま擦り合わせるように腰を動かしていく。
お互いの性器から分泌される粘液が、にちゃにちゃという音を立てて混ざり合い
動きに合わせて飛び散る汗の滴が、周囲の空間を濃厚な空気に変えていく。



「あぅ… お兄ちゃん、早く起きてよぅ…」
しかし藍の頑張りも空しく、兄は一向に目覚めようとしない。

藍の動きが一瞬止まる。
「…………こ、これをすれば、絶対に起きるはずだもんね!」
ついに藍の腰が浮いて、兄のペニスを膣内へと受け入れ始めた。
「うあぁ… なかなか入んないよぅ……」
藍の小さな入り口は、目一杯に広がって兄を受け入れ続けている。
しかしそれでもまだ藍は自ら腰を捻るように動かして全体を飲み込もうと努力をする。

そして全てを藍の膣内に入り込ませると、動きが再びゆっくりと、しかし激しく加速させた。

ぐちゃぐちゃという音が部屋全体に響き渡る。お互いの荒い息が温度と湿度をさらに上げさせる…



そしてそのまま何分かが経過していたが、兄はまだ起きようとしていなかった。
「おに、お兄ちゃん… 早く起きてよぉ… も、もうこんな時間なんだよ、遅刻しちゃうよぉ…」
切ない吐息を吐きながら、兄の胸に心臓マッサージをするように手を当てて体全体を動かす藍。

「早く、早く起きて、一緒に学校行こうよぉ… 一緒に、一緒に、イこうよぉ…」
自分の言葉が支離滅裂になって別の意味になっているのにも気付かない藍。
そしていつの間にか、自らを突き上げている兄の腰が動き出していることにも。

「おにいちゃ、早く、早く、いっしょ、いっしょにぃぃ……」
絞り上げるように膣に力を入れて締め上げ、激しく擦り立てる藍。

「あ、藍……」
ついに観念したように兄が声を上げて、藍の膣内に精を放つ。
「んぁあああ! お兄ちゃぁん!!」
その大量になだれ込む熱い感触に、藍も絶頂していた。



「はぁ、はぁ… お兄ちゃん、やっと起きたぁ…」
惚けた表情で兄に覆い被さったままで脱力している藍。
「……藍、毎朝起こしてくれてありがとうな。」
「えへへ……」
その汗まみれの顔が、兄に撫でられて満面の笑顔になる。

「で、起きれたのはいいんだが…… お兄ちゃん元気になり過ぎちゃったよ。」
「ふぇ!?」
いきなり兄が身を起こして今度は逆に藍を組み敷くように押し倒す。
「ついでだから、な。」
「ダ、ダメダメダメ!! ホントに時間無いんだって!!絶対遅刻しちゃうぅぅ!!!」
そう言いつつも兄の動きに合わせてついつい腰をくねらせてしまう藍だった。



ギシギシと響く家鳴りが階下にも響いている。
「……今日も元気ねぇ。」
弁当と朝食を作り終えた母は、いつ仲裁に入るかを見極めようとしていた。

これもこの家の日常である。



終わり