「よし、次はコレね。 わかるかな〜〜」
だから、見えないんだって というツッコミを押し隠し、次なるゲームに備える。
…なぜか高鳴る胸を押さえつつ。
「よいしょ。」
「あ、あ…」
思ったよりも大きい。 その存在感が膣壁を通して伝わってきた。
しかしその大きさのワリには感触がやけに柔らかく、
少し力を入れただけで折れてちぎれてしまいそうな…
「あ〜 折れる、折れそう…」
お兄ちゃんの口振りからも、それが柔らかい物であることがわかった。
「もしかしてコレってさ… むぐっ。」
二の句を告げる前に、口に何かが突っ込まれていた。
「やっぱりこれだけじゃわかんないだろ?
上の口でも味わったら、もっとわかるかな?」
どうやらあたしは、さっきまで下の口に入れられていたモノを、上の口に突っ込まれたらしい。
口中に拡がる甘い香りと微かな塩味。 微かな塩味の方はたぶんあたしの……
「もぐむぐあぐ… む〜〜〜 (これじゃ言いたくても言えないじゃない〜〜)」
「お、正解がわかったか? じゃあ答えをどうぞ。」
「あまま。(バナナ。)」
「う〜〜ん違いますね〜〜 正解は……バナナでした〜〜!!」
「あらひそふいっはのひ〜〜〜〜(あたしそう言ったのに〜〜〜〜)」
今度は発音の不正確さで正解と見なされなかったらしい。
「だから、お兄ちゃんが口に突っ込んだせいでねえ…」
いらいらしながらも口の中の甘いバナナの塊を飲み込んで、
やっと発言できても時すでに遅し…
「では今回の罰ゲームは…… 苦〜〜いジュースの一気飲み〜〜!」
「はぁ。 なに?青汁みたいなの?」
「ふっふっふ。 まあ体にいいのは確かだと思うがな。
さあ飲め!」
と、ガラスで出来た(コップらしき)ものを口に当てられ、中の液体を口の中に流し込まれる。
「んぐぐ… げほっうえぇ…」
急激に拡がったその液体の苦さと生臭さに咳き込んでしまった。
ぼたぼたっと液体が零れ、胸元に垂れ落ちていく。
「な、なによこれ!?」
「なにって、天然成分100%のタンパク質。」
タ、タンパク質? それにこの臭みと感触は……
「こ、これ精液でしょ……」
「お、ご名答。」
「! な、なんてもの飲ませようとしてんのよーー!!」
「まあまあ、美容にもイイって言うし。
せっかく集めるのに苦労したんだから、遠慮せずにぐいっと。」
そう言って再び液体を口に含まされる。
「んぐーー! うぐぐーーー!!」
頭を振って拒否しようとしても、強引にアゴを抑えられて開口させられてしまった。
ぼとぼとっ と水よりも重い液体が口の中に落下してきて
そのあとに舌にピリリと来る苦みが、そして鼻の奥から耐え難い生臭みが漂ってくる。
こんなもの飲みたくない、胃が拒否したがっている。
「む〜〜〜〜〜〜〜」
「そうやって口の中に溜めて置くよりは、早く飲み込んだ方が楽になれると思うんだけど。」
液体は全て流し込み終えたのか、お兄ちゃんからそう勧められた。
そのうえで口を閉じたまま、吐き出させないように口を手で押さえられる。
でもあたし… こんなに大量の…を口の中に入れられた事なんて… ないから……
けど…… 飲む、しか……
「う、うぐぅぅん。」
変な音を立てながらも、喉が少し蠕動をして液体を飲み下せた。
……喉越しは最悪。
前に見せられたAVとかエロマンガとかは、なんでこんな物を美味しいって言うんだろ……
「う〜〜、う、はぁ…」
ようやく苦い粘液を胃の奥へと押しやる事が出来て、口での呼吸が可能になった。
と同時に口の中の生臭い空気が鼻へと逆流してきて、さらに濃い臭いを感じ取ってしまう。
「どう? 美味しかった?」
「美味しいわけがないでしょ! 変なもの飲ませないでよ!!!」
息を付く暇もなく反論する。 …言っても聞き入れられることはないのだが。
「ふふふ… 顔を真っ赤にしちゃってさあ。 可愛いねえ。」
「おだてても何も出ないわよ。」
「クク、それとも下の口でも欲しかったのかい?
次の問題を当てれば、あげてもいいけど?」
「い、いらないわよ!!」
……と言いつつも、口を介して体内に入った男性ホルモンを触媒に、
本来受け入れるべき器官が、それをさらに欲しがっている……
それを明確に感じているから、あたしの身体は次のゲームにも期待してしまっているのだろう……