マーケティング戦略論レポート
マーケティング戦略論レポート

テスト会場:CUC434教室
日時:2000 7.8【10:40テスト開始】



ではこれから、なみけんが大学4年の前期に受けた授業である「マーケティング戦略論」の
テストのときに書いた解答(レポート)を記述する。ちなみにレポートのテーマは

普段あなたが見聞きしている広告の中からひとつの広告を選んで、
@選んだ広告の内容
A選んだ理由
B広告商品・広告内容に対する意見・感想
C広告商品・広告内容に関するマーケティング視点からの評価
について記述してください。なお記述文中には以下の用語のうち
3つ以上の用語を使用してください。(使用した用語には下線を引くこと)
〔消費者志向〕〔市場細分化〕〔ライフスタイル〕〔オピニオンリーダー〕
〔4P(product)(price)(promotion)(place)〕〔プロダクトライフサイクル〕
〔価格戦略〕〔コンセプト〕〔ポジショニング〕〔ブランドエクイティー〕
〔企業ブランド〕〔プロモーションミックス〕〔インタラクティブ〕
〔リレーショナルマーケティング〕〔団塊世代〕〔差別化〕

というものだった。ではこのテーマについてなみけんがどのような
レポートを書いたのかを見て頂きたい。途中で娘。についても
少し触れているのでそこにも注目してもらいたい。

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現在世の中には商品を宣伝するための広告があふれている。その媒体は様々で
新聞・テレビ・ラジオ・雑誌、あるいは街角で見かける看板やオーロラビジョン、
そして最近ではインターネットにまでそのメディアは広がっている。
そこで今回は、そういった普段私たちが見かける広告の中で、
特に印象に残っているものをひとつ選んで述べていきたい。

最近私が印象に残っている広告のひとつに、清涼飲料水の「飲茶楼」のCMがある。
これはたくさんある広告の媒体の中でも特に、テレビにおける広告として放送されている。
そこで今回は私の印象に残っている広告の中でも特に、
その「飲茶楼」のCMについて述べていきたいと思う。

なぜ私がこのCMを選んだのかというと、まず1つ目の理由は、私自身たばこのメーカー
としてしか知らなかったJT(日本たばこ産業株式会社)が清涼飲料水を製造・販売している
という点に興味を持ったからである。そして2つ目は、今や国民的人気を得ているアーティスト
“モーニング娘。”をCMへ起用しているという理由からである。

その飲茶楼のCMを見て感じたことは、キャラクターとして起用した“モーニング娘。”の個性が、
15秒もしくは30秒というCMの中に生かされているということである。具体的に説明するならば、
例えば、テレビなどで“恐い”というイメージが定着しているモーニング娘。のリーダー、
中澤裕子さんが何かを顔にぶつけられにらみ返すカットがある。
これ自体は広告商品と何ら関係のないほんの1カットであるが、そのインパクトは大きい。
これが結局、頭の隅に残る。そして商品を実際に店頭で見たときに、
そのインパクトのあるCMを思いだし、商品を手に取るという消費者が増えるのではないだろうか。
実際私も飲茶楼をよく飲むのだが、自分自身を客観的に見ても、CMの影響が大きいのではないかと
思ってしまうほどである。もちろん商品自体の味が自分の好みであり、
500mlのペットボトルなので常に持ち歩けるという点もあるからこそ、私はその商品をよく買うのである。

ではこの「飲茶楼」をマーケティングの視点から見た場合はどうであろうか。
まず、たばこのメーカーであるJTが清涼飲料水を製造・販売するという点に違和感を感じた
消費者も少なくなかったのではないだろうか。正直言って私もその一人であった。
しかしそんな心配を吹き飛ばしてくれる商品が、飲茶楼の発売前に発売された。
それは「桃の天然水」である。これはCMに華原朋美さんや浜崎あゆみさんを起用することにより大ヒットした。
もちろんニアウォーター(水に近い清涼飲料水)やサプリメントウォーターが
その時代に流行していたという点もヒットの要因だろう。

そんなJTが発売した清涼飲料水の第2段ともいえるのが「飲茶楼」である。
この商品も今の時代の消費者志向にマッチしている。
なぜなら現在、摂取カロリーを気にする健康志向の人々が増えているからだ。
この商品のコンセプトは、多くの消費者にノンカロリーであるお茶を飲んで
健康になってほしいというものではないだろうか。
だからこそ老若男女に人気のあるモーニング娘。をCMに起用したのだろう。
しかしCMに人気のある有名人を起用しただけでは商品は売れない。
やはり商品の差別化が必要である。そこでJTは“中国ブレンド茶”という点を強調した。
ラフマ・セキショウズ・サンザシ・アマチャヅルなどを混合し、
今までにはない独特の味を出すことによって、他社のお茶との差別化を図ったのである。
また、期間限定でモーニング娘。のキャラクターアクセサリーをおまけとして付けるなどの
販売戦略を行ったということも商品の販売促進につながったと考えられる。

私個人の見解ではあるが、この飲茶楼に関するマーケティングは成功したと思う。
売り上げの伸びなどの具体的な数値を見ていないので何とも言えないが、
商品の流動化の激しいコンビニの中でも、この商品の置いてある店はまだまだ多い。
こういった側面から考えてもJTのマーケティング戦略は正しかったといえるのではないだろうか。

このように、かつて“たばこ”というイメージが強かったJTも
「桃の天然水シリーズ」「飲茶楼」「greens」などの清涼飲料水の発売により、
その分野での企業ブランドを確立したといってもいいだろう。
こういった不況の中、ヒット商品を出すということは非常に難しい。
よってこの企業ブランドの確立はこれから先を考えても大きくプラスである。
今後、JTがどのような清涼飲料水を発売してくれるのか、個人的にとても楽しみである。

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なみけんが大学の授業を受けてきた中で、この教科は初めて“持ち込み可”のテストであった。
よってこの文章を書いたレポート用紙を見ながら解答をしたのである。
言い換えると“丸写し”とも言えるが・・・(笑)でも教授がそれでいいと言ったので
他の受講生も事前に自分で書いてきたレポートをそのまま写していた。
肝心の評価であるが、その教授が甘いということもあって“優”をもらった。
それにしてもモーニング娘。のことを大学の試験で書けることがあるなんて想像もしていなかった。
娘。たちを応援していると思わぬところでいいことがある
ということを改めて感じさせられた出来事であった。


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