むかし・・・昔の話です。
昔話
〜小鳥丸劇場〜
むかし昔・・・・
とあるお母さんと、
プロレス技の得意な、つんつん頭に頭巾を被っている子が住んでいました。
「樹ずきんちゃん。今日はオニギリンおばあちゃんの所に行って来なさい。」
母さんが言いました。
すると樹ずきんちゃんは
「あぁ?面倒だな〜・・・」
といいながらも外へ出る準備をし始めました。
A・Tを履き、出かける準備のできた樹ずきんちゃんにお母さんは
「これを持っていくのよ」
とガラスのA・Tを渡しました。
「わぁったよ・・・んじゃちょっくら行ってくるか・・・」
と樹ずきんちゃんは言うと、風が頭巾を飛ばさない程度のスピードで走り始めました。
少し行くと暗くて大きな森がありました。
オニギリンおばあちゃんの所へ何度も行っている樹ずきんちゃんにとっては、通り慣れている森だったので遠慮なく突き進んでいきました。
森を半分くらい通り過ぎたところで声をかけられました。
[知らない人に声をかけられてもしらんふりしてトリップバスター]というポリシーを持っていた樹ずきんちゃんは、
何喰わぬ顔でどんどん森を抜けていこうと思いました。
しかしいきなり声の主は攻撃してきたのです。
それに驚いた樹ずきんちゃんは紙一重で避け何とか怪我をせずに助かりました。
「・・・ずっと声かけてんだろうがFuck☆」
「んあ?俺はお前みたいな、なんちゃって狼しらねーぞ!」
「んなこと俺が知るか!!Fuck☆俺は腹がへってんだ!!」
「?俺は食べもんなんかもってねーよ・・・他を当たるんだな」
樹ずきんちゃんはそういうと片目の狼咢に背を向けて歩き出しました。
狼咢はチャンスと言わんばかりに飛びつきました。
樹ずきんちゃんは飛びついて攻撃してきた狼咢にびっくりして不覚を取られてしまい倒れ込みました。
そして樹ずきんちゃんの手からガラスのA・Tの入った鞄が転がり落ち湖に落ちてしまいました。
それに気づいた樹ずきんちゃんは、すごい形相で狼咢をにらみつけ、そしてシャイニングウィザードをかましたのでした。
荒々しい言葉使いとは裏腹にかなり華奢な狼咢は一発でKO。
樹ずきんちゃんは勝利の余韻に浸る暇なく湖に向かいました。
樹ずきんちゃんは鞄の落ちた当たりの湖をのぞき込みました。
するといきなり泉が光り始め一人のニット帽を被った神様っぽい人が出てきました。
そう、彼はこの泉の主、カズ神様でした。
彼は、樹ずきんちゃんに問いました。
「お前が堕としたのは、亜紀人か?咢か?」
「いや・・・そっち方向に話し持っていくなよ・・・・」
「んじゃ、おまえが落としたのは金のA・Tか?銀のA・Tか?それとも銅のA・Tか?」
「もう俺が落としたのねぇじゃねーか!!」
「正解!!てことで君には俺の宝物ガラスのA・Tをあげよう」
「それが俺のだよ!!」
「正直者のお前には特別に天空の城へご案内してやろう!」
カズ神様はそういうと泉に姿を消したのでした。
すると、泉の中から巨大なまめのツルがのびてきたのです。
豆のツルは樹ずきんちゃんを絡め取るとそのまま雲の上まで運んでいってしまいました。
「?ここは何処なんだ?」
雲の上についた樹ずきんちゃんは当たりを見回しました。
遠くの方でお城があるのが見えました。
樹ずきんちゃんはとにかくそこへ行ってみることにしました。
「あ!!久しぶりのお客さんだ〜vv」
唐突にかけられた人懐っこい声に樹ずきんちゃんはびっくりして振り向きました。
そこには大きな大きな、樹ずきんちゃんの背丈の10倍はある巨人がいました。
亜紀巨は樹ずきんちゃんをひょいと持ち上げ、抱きしめほおずりをしました。
「どうしてこんな所にいるの?」
亜紀巨は樹ずきんちゃんに聞きました。
「変な神様に連れてこられた。」
そう言うと
「ふ〜ん・・・ボクと同じだねvvこれって運命かな?」
「え"・・・・」
「これからボクと二人暮らしだね〜v仲良くしようねv」
「は・・!?・・・俺はお使いが・・・・」
「夜はあ〜んなことや、こ〜んなことしようねv?」
「てめーみてーなでっかい奴とできるか!!てか初対面!!」
そう樹ずきんちゃんは言い放つと、亜紀巨は一瞬虚がつかれたように呆然としてしまいました。
樹ずきんちゃんはこの隙を見逃さず亜紀巨の腕から逃げ出しましました。
「ひ・・ひどい・・・ボクずっとお空の上からみんなのこと見ていたのに・・・」
「んなこと俺に言われてもな・・・」
と小声で樹ずきんちゃんが言うと、そのまま一直線にツルの方をに走っていきました。
ふと振り返ると亜紀巨は今にも泣きそうな顔をしていました。
可愛そうと思った樹ずきんちゃんは、
「また来てやるから・・・・」
と言ってやりました。
するとたちまち亜紀巨は笑顔を取り戻し
「うんv絶対来てねv」
と笑顔で手を振りました。
「次くるときは、婿入り道具持ってきてね〜vv」
っと・・・・
樹ずきんちゃんは亜紀巨の言った最後の不吉な言葉を無視して豆のツルを伝って地上に降りました。
そして、たくさんのアクシデントがあったものの無事オニギリンおばあちゃんのお菓子の家にたどり着いたのでした。
そこには大きな真っ黒の召使いが、動けないオニギリンおばあちゃんの世話をしているのでした。
ちなみにオニギリンおばあちゃんは監禁され、召使いブッチャにまるまると太らされているのであった。
「これ母さんからの届け物・・・」
と樹ずきんちゃんは鞄に入っていたガラスのA・Tを召使いブッチャに渡しました。
「よかった・・・間に合った・・。これで南の国のシンデレラの舞踏会に間に合う。」
そう召使いブッチャは言うと身を翻してヒールマジシャンブッチャーノに変身した。
シンデレラに魔法をかけるため、南の国へ向かうのでした。
「ふぅ・・・今日もまた俺は人助けをしてやったぜ」
お使いを達成した優越感に浸り、樹ずきんちゃんはオニギリンおばあちゃんのお菓子の家を後にするのであった。
「お〜い・・・たすけてくれ〜」
というオニギリンおばあさんの声は100%無視して・・・・
進め!樹ずきんちゃん!!
今日も君の助けを待っている者がいる!!
君の助けを求む者がいる限り、進み続けるのだ!!
「ってお話を今度の文化祭のステージ発表ですることになりました。」
っと、クラスで一番マジメな学級代表が小鳥丸メンバーに伝えた。
このメンバーがサボったクラス会の時間、勝手にシナリオから役柄まで決まってしまったのだ。
対するキャストの小鳥丸一同は・・・
俺が主人公なのはかまわねーが元は女の子じゃねーかと言う樹やら、
お菓子の家って終わったら食べてもいいの?と問うブッチャ。
俺が神か・・・と悦に浸るカズ・・・
これ話が支離滅裂じゃねーかと亜紀人の中でまともな問いかけをする咢に、
わ〜ボク巨人だって〜vとはしゃぐ亜紀人。
そして一番はぶてているのは、一度も顔を出させてもらえないおにぎりだったとか。
あとがき
111hitリクエスト小説です。
深海晶様に捧げます・・・
こんなしょぼいのでよければ(汗)
小鳥丸メインのギャグよりということでちょっと悩みました。
どうすればギャグになるのか・・・・
実際あんまりギャグっぽくなかったですねv
キャラ壊れまくっていたし・・・
おまけに亜紀人の巨人は見たくないかも・・・
小さいから可愛いんですよv
でも狼咢は見てみたいv
ぜったい着ぐるみがいい!!犬耳でもいいですけどねv
青空様のサイトにて111を踏ませて頂いて
リクエストさせて頂きましたvエアギアの小説ですv
「小烏丸メインでのお話、(出来ましたらギャグより)」とお願いしたところ
こんなにもすばらしい小説を頂きましたv
青空様ありがとうございました!