丹沢 大倉〜二俣〜鍋割山

2007.04.30 晴れ

大倉 04:50 スタート
二俣 00:30
小丸 00:43.51 1:14
鍋割山 00:09 1:23
00:03 1:26
後沢乗越 00:13 1:39
クヌギ山 00:13 1:54
林道分岐 00:07 2:01
ゲート 00:10 2:11
大倉 00:20 2:31

二俣からの登りは、樹林帯の急登が稜線にむけて潅木帯に変化していく、爽快なルートで、表丹沢では最も好きな尾根だ。今日は、タイムにこだわらずゆっくり歩いたつもりが、0:44で登れてびっくり。昨年の3月に、2度ほどそれなりに真剣に登り、0:50と0:47だった。私のように、この標高差850mほどの登りを力で押し通すことはできない場合は、あせらずに落ち着いたペースで登ることが、結果的には一番速くなるのだということを、再確認させられた。

鍋割山は、穏やかないい山だった。20年ぶりに訪れたのだが、以前のことはほとんど覚えていない。小屋の主人が木材を担ぎ上げて作ったという小屋は地面にべったり腰を下ろしたように横長く、背景の木立よりも低いその様相は、周囲の自然にしっくり溶け込んでいるように見えた。新しく建つ山小屋はどこも、「小屋」というより「建築物」に近くなってしまうが、やはり山には「小屋」が似つかわしい。
それにしても、丹沢というのは、主要ピークの多くで頂上に山小屋がある、珍しい山域だと思う。山嶺は急峻だが、頂上はどこもゆったりと広いからだろうか。

鮮やかな新緑の芽吹きは、昨日よりも標高が上がっているように感じたが、それは気のせいでもないだろう。新緑と紅葉が山肌を移動するスピードはかなりのものだ。寒かった昨日とはかわって、春霞の向こうに南アルプスがなんとか見えるような、暖かな朝だった。