作文(さくぶん)

条件表現

条件(じょうけん)をあらわす表現(ひょうげん)

ならだ」や「すれだ」、「するだ」のように、あるできごと[]が、(べつ)のできごと[]の条件(じょうけん)となることを(しめ)す表現を条件表現(じょうけんひょうげん)という。

菓子(かし)()べる(ふと)ります。

お菓子を食べると太ります。
画:劉書賓

条件表現:「するとだ」 = 条件(じょうけん)

菓子(かし)()べる(ふと)ります

条件表現(じょうけんひょうげん)文型(ぶんけい)

条件表現(じょうけんひょうげん)には、(つぎ)のような文型(ぶんけい)がある。


  1. 「〜たら……」 【→条件表現の『たら』
  2. 「〜なら……」 【→条件表現の『なら』
  3. 「〜(れ)ば……」 【→条件表現の『(れ)ば』
  4. 「〜と……」 【→条件表現の『と』

条件(じょうけん)をあらわす表現の使(つか)()

条件表現の使い分け
Bが過去(かこ)出来事(できごと)(あら)わす場合(ばあい)
(まど)()けたら(あめ)()っていた。
      → 過去の出来事
()けるなら×
()ければ×
()けると
AとBが同時(どうじ)(しょう)じる出来事(できごと)である場合(ばあい)
(いま)出掛(でか)けたら×(かさ)()って()きなさい。
      → 出掛ける・傘を持っていく=同時の出来事
出掛(でか)けるなら
出掛(でか)ければ×
出掛(でか)けると×
AとBの前後関係(ぜんごかんけい)明確(めいかく)場合(ばあい)
(うち)(かえ)ったらいつも()(あら)います。
      → 家に帰る(前の出来事)・手を洗う(後の出来事)
(かえ)るなら×
(かえ)れば
(かえ)ると
AとBが連続(れんぞく)する動作(どうさ)である場合(ばあい)
彼女(かのじょ)()()がったら×部屋(へや)()()った。
      → 立ち上がる(動作1)・出て行く(動作2)
()()がるなら×
()()がれば×
()()がると
Aが具体的(ぐたいてきな)(とき)(あら)わす場合(ばあい)
これから(うち)(かえ)ったらまず()(あら)います。
      → これから家に帰る=具体的な時を表わす
(かえ)るなら×
(かえ)れば×
(かえ)ると×
Bが命令(めいれい)(あら)わす場合(ばあい)
勉強(べんきょう)(きら)いだったら()()け。
()()きなさい。
      → 命令の表現
(きら)いなら
(きら)いならば
(きら)いだと×
Bが依頼(いらい)勧誘(かんゆう)(あら)わす場合(ばあい)
明日(あす)()れたら(うみ)()ってください。(→ 依頼)
(うみ)()きましょう。(→ 勧誘)
()れなら
()れれば
()れると×
Bが意志(いし)希望(きぼう)(あら)わす場合(ばあい)
明日(あす)()れたら(うみ)()こうと(おも)う。(→ 意志)
(うみ)()くつもりだ。(→ 意志)
(うみ)()きたい。(→ 希望)
()れなら
()れれば
()れると×
Bが禁止(きんし)忠告(ちゅうこく)(あら)わす場合(ばあい)
明日(あす)()れたら(うみ)()くな。(→ 禁止)
(うみ)()ってはいけません。(→ 禁止)
(うみ)()(ほう)がいい。(→ 忠告)
(うみ)()かない(ほう)がいい。(→ 忠告)
()れなら
()れれば
()れると×
Bが推量(すいりょう)判断(はんだん)(あら)わす場合(ばあい)
明日(あす)()れたら(あつ)くなるだろう(→ 推量)
(あつ)くなるかもしれない。(→ 推量)
(あつ)くなるはずだ。(→ 判断)
(あつ)くなるに(ちが)いない。(→ 判断)
()れなら
()れれば
()れると

条件表現(じょうけんひょうげん)意味合(いみあ)いの(ちが)

(はる)になったら(はな)()きます。
『次の(はる)には(はな)()く』という意味合(いみあ)い。特定(とくてい)出来事(できごと)(あいだ)のつながり。
(はる)になるなら(はな)()きます。
『もしもこれから(はる)になる場合は(はな)()くだろう』という意味合(いみあ)い。仮定(かてい)した出来事(できごと)(あいだ)のつながり。
(はる)になれば(はな)()きます。
(はる)には(はな)()くものだ』という意味合(いみあ)い。必然的(ひつぜんてき)当然(とうぜん)なつながり。
(はる)になると(はな)()きます。
『いつも(はる)には(はな)()く』という意味合(いみあ)い。常識的(じょうしきてき)自然(しぜん)なつながり。
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