順序よく書く

手順(てじゅん)記述(きじゅつ)

文章(ぶんしょう)順序(じゅんじょ)よく()かなければならない。以下(いか)手順(てじゅん)記述(きじゅつ)する練習(れんしゅう)をしながら、順序(じゅんじょ)よく()くことについて(まな)ぼう。

ファックスの操作方法(そうさほうほう)

以下(いか)画像(がぞう)は、ファックスの操作方法(そうさほうほう)説明(せつめい)したものである。

画像(がぞう)()てすぐにわかるように、このファックス電話(でんわ)数字(すうじ)の1→2→3→4の(じゅん)操作(そうさ)すればよい。

箇条書(かじょうが)

この画像(がぞう)(しめ)すファックスの操作方法(そうさほうほう)は、(つぎ)のように箇条書(かじょうが)きにしても(あら)わすことができる。

  1. 開始(かいし)〕ボタンを()します
  2. 送信(そうしん)する原稿(げんこう)をセットします
  3. 送信先(そうしんさき)をダイヤルします
  4. 〔FAXスタート〕ボタンを()します

画像(がぞう)箇条書(かじょうが)きの(ちが)

画像(がぞう)箇条書(かじょうが)きを(くら)べて(なに)がわかるだろうか。

まず、画像(がぞう)では、ボタンなどを直接(ちょくせつ)()(しめ)すことができるが、箇条書(かじょうが)きでは「〔開始(かいし)〕ボタン」や「〔FAXスタート〕ボタン」のように説明(せつめい)しなければいけないという(ちが)いがある。

もちろん、ボタンの説明(せつめい)のしかたには、(ほか)方法(ほうほう)もある。「〔FAXスタート〕ボタン」は「緑色(みどりいろ)のボタン」ともいえるし、「本体(ほんたい)右下(みぎした)にある〔FAXスタート〕と()かれたボタン」ともいえる。

つまり、箇条書(かじょうが)きのような『ことばによる記述(きじゅつ)』では、表現(ひょうげん)のいろいろな可能性(かのうせい)から、適切(てきせつ)なもの(たとえば、語句(ごく)(えら)ぶという作業(さぎょう)必要(ひつよう)になるのである。

箇条書(かじょうが)きの順番(じゅんばん)

(ちが)いはそれだけではない。()写真(しゃしん)には()順番(じゅんばん)がない。そのため、①②③…と番号(ばんごう)をつければ、それぞれがどのような位置(いち)にあってもよい。しかし、箇条書(かじょうが)きでは、1、2、3…の順番(じゅんばん)(なら)べなければいけない。もし、箇条書(かじょうが)きが順番(じゅんばん)(なら)んでいなければ、とてもわかりにくいものになってしまうだろう。

×わかりにくい書き方

これは、ことばによる表現(ひょうげん)が《順番(じゅんばん)()まれる》という特徴(とくちょう)()つからである。そのため、記述(きじゅつ)順序(じゅんじょ)内容(ないよう)順序(じゅんじょ)とが一致(いっち)していないと、とてもわりづらいものになるのである。

文章(ぶんしょう)による表現(ひょうげん)

箇条書(かじょうが)きと(おな)内容(ないよう)は、(つぎ)のように文章(ぶんしょう)として()くこともできる。

まず、〔開始(かいし)〕ボタンを()します。(つぎ)送信(そうしん)する原稿(げんこう)をセットします。(つぎ)に、送信先(そうしんさき)をダイヤルします。最後(さいご)、〔FAXスタート〕ボタンを()します。

ここで使(つか)われている、「まず」「(つぎ)に」「最後(さいご)に」などのことばは、箇条書(かじょうが)きの「1」「2」「3」……という番号(ばんごう)数字(すうじ))と(おな)じはたらきをしている(おな)意味(いみ)(しめ)している)ということができる。

順序(じゅんじょ)(あら)わす表現(ひょうげん)

また、(うえ)箇条書(かじょうが)きは、(つぎ)のように()(なお)すこともできる。

最初(さいしょ)、〔開始(かいし)〕ボタンを()します。(つぎ)に、送信(そうしん)する原稿(げんこう)をセットし、送信先(そうしんさき)をダイヤルします。それから、〔FAXスタート〕ボタンを()せば、ファックスを送信(そうしん)することができます。

これらの(れい)からわかるように、文章(ぶんしょう)のなかで順序(じゅんじょ)(あら)わすいろいろな表現(ひょうげん)語句(ごく))がある。文章(ぶんしょう)では、このような表現(ひょうげん)語句(ごく))をうまく使(つか)って、順序(じゅんじょ)よく()工夫(くふう)をしなければならない。

参考(さんこう)とに、以下(いか)(わる)(れい)()げておこう。

×悪い例:

〔FAXスタート〕ボタンを()すと、ファックスを送信(そうしん)しますが、最初(さいしょ)にまず〔開始(かいし)〕ボタンを()さなければなりません。(つぎ)に、送信先(そうしんさき)をダイヤルしますが、その(まえ)に、送信(そうしん)する原稿(げんこう)をセットしておきます。

これでは、〔4→1→3→2〕と(なら)んだ箇条書(かじょうが)きと(おな)じで、わかりやすい文章(ぶんしょう)はいえないだろう。

課題:

 あなたがいつも使(つか)っている携帯電話(けいたいでんわ)で、相手(あいて)電話(でんわ)をかけるときの操作(そうさ)文章(ぶんしょう)でわかりやすく説明(せつめい)しなさい。

鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)

以下(いか)は、鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)説明(せつめい)したものである。

〔鯛茶漬け〕
◇ 材料 ◇
鯛(刺し身用)
ごはん
----- つけだれ --------------------------
しょうゆ: 酒  : みりん
  2 :  1.5 :   0.5
---------------------------------------------
三つ葉
ゴマ
海苔
わさび
煎茶
◆ 作り方 ◆
1. 三つ葉を手で小さくちぎる
2. 鯛の身を薄く切る
3. 海苔を刻む
4. つけだれの材料を混ぜる
5. つけだれを鍋で一煮立ちさせて冷ます
◆ 食べ方 ◆
1. 煎茶をいれる
2. フタのある器に温かいご飯を軽く盛る
3. 鯛をつけだれの中に入れ、すぐにご飯の上にのせる
4. 鯛の上に三つ葉をおき、すぐに熱いお茶を注ぐ
5. フタをして数秒蒸らす
6. わさび・ゴマ・刻み海苔をかけて食べる
▽ポイント
薄く切った鯛を温かいご飯にのせて熱いお茶をかけること
【→ PDFファイル (36KB)】

ここでは、箇条書(かじょうが)きが使(つか)われている。数字(すうじ)順番(じゅんばん)作業(さぎょう)をすれば、鯛茶漬(たいちゃづ)けができあがる。

箇条書(かじょうが)き→文章(ぶんしょう)(かたち)

鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)文章(ぶんしょう)(かたち)()(なお)すとどうなるだろうか。

課題:

 鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)文章(ぶんしょう)(かたち)()(なお)しなさい。

箇条書(かじょうが)きにされた鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)は、たとえば、(つぎ)のように()(なお)すことができるだろう。

書き直し例:

鯛茶漬(たいちゃづ)けは、(たい)刺身(さしみ)使(つか)ったお茶漬(ちゃづ)けです。以下(いか)に、鯛茶漬(たいちゃづ)けの(つく)(かた)()(かた)説明(せつめい)します。

まず、鯛茶漬(たいちゃづ)けの材料(ざいりょう)は、()()(よう)(たい)、ごはん、()()、ゴマ、海苔(のり)、わさび、煎茶(せんちゃ)緑茶(りょくちゃ))です。また、つけだれ(よう)調味料(ちょうみりょう)として、しょうゆ、(さけ)、みりんを用意(ようい)します。

(つぎ)に、材料(ざいりょう)準備(じゅんび)ですが、()()()(ちい)さくちぎり、(たい)()(うす)(きり)ります。海苔(のり)(こま)かく(きざ)んでおきます。つけだれは、しょうゆ、(さけ)、みりんを2:1.5:0.5の割合(わりあい)()ぜ、(なべ)一煮立(ひとにた)ちさせてから()ましておきます。

材料(ざいりょう)準備(じゅんび)ができたら、(あつ)煎茶(せんちゃ)をいれ、フタのある(うつわ)(あたた)かいご(はん)(かる)()ります。(つぎ)に、(たい)をつけだれの(なか)()れ、すぐにご(はん)(うえ)にのせます。(たい)(うえ)()()をおいたら、すぐに(あつ)いお(ちゃ)(そそ)ぎます。フタをして数秒(すうびょう)()らせば、鯛茶漬(たいちゃづ)けの出来上(できあ)がりです。(この)みで、わさび・ゴマ・(きざ)海苔(のり)などをかけて()べます。

この料理(りょうり)のポイントは、(うす)()った(たい)(あたた)かいご(はん)にのせて(あつ)いお(ちゃ)をかけることです。みなさんもぜひ(つく)ってみてください。

【→ PDFファイル (44KB)】

(うえ)例文(れいぶん)では、順序(じゅんじょ)(あら)わすいろいろな表現(ひょうげん)語句(ごく))が使(つか)われている。たとえば、(つぎ)のようなものがある。


課題:

あなたが()きな料理(りょうり)(つく)(かた)を、(1)箇条書き と (2)文章の形 でそれぞれ書きなさい。

練習(れんしゅう)順序(じゅんじょ)よく()

ここまでは手順(てじゅん)記述(きじゅつ)する練習(れんしゅう)をしながら、順序(じゅんじょ)よく()くことについて(まな)んできた。以下(いか)では、理由(りゆう)説明(せつめい)などを順序(じゅんじょ)よく記述(きじゅつ)する練習(れんしゅう)をしよう。

(あめ)()()れの()

課題:

(あめ)()()れの()ではどちらが()きですか?また、その理由(りゆう)を3つ()きなさい。

ここでは、(あめ)()()れの()ではどちらが()きかを、(つぎ)のような(かたち)()いてみよう。

(わたし)(あめ)()()()きです。

その理由(りゆう)(みっ)つあります。

まず、…………………………(から)です。…………………………。…………………………。…………………………。…………………………。

(つぎ)に、…………………………(から)です。…………………………。…………………………。…………………………。…………………………。

最後(さいご)に、…………………………(から)です。…………………………。…………………………。…………………………。…………………………。

だから、(わたし)(あめ)()()()きです。

ここでは、「まず」「(つぎ)に」「最後(さいご)に」を使(つか)っているが、(ほか)にも(つぎ)のような()(かた)がある。

台湾(たいわん)観光名所(かんこうめいしょ)

課題:

あなたが日本人(にほんじん)観光客(かんこうきゃく)推薦(すいせん)する台湾(たいわん)観光名所(かんこうめいしょ)を3つ()きなさい。また、それぞれの観光名所(かんこうめいしょ)簡単(かんたん)紹介(しょうかい)と、あなたがそれぞれの観光名所(かんこうめいしょ)推薦(すいせん)する理由(りゆう)()きなさい。

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