外国人が書くビジネス文書
勤務先が日系企業であったり、上司に日本人がいる場合などは、日本語でメモや社内文書(報告書、議事録、稟議書・上申書、企画書・提案書など)を書かなければならないことがある(なお、相手によっては中国語で書いて良い場合もある)。また、日系企業の場合、日本の本社との連絡では日本語を使うので、日本語の文書をメールやファックスで送ることになる。さらに、取引先が日本企業の場合、取引文書を日本語で書かなければならないことがある。
一般に、外国人(非母語話者)が日本語で書くビジネス文書は、多くの場合、メモや社内文書である。社外文書を書くときにも、注文書や請求書、送り状など、儀礼的な要素の弱い取引文書がほとんどである。それ以外の社外文書、特に、儀礼的性格の強い社交文書は(社内の)日本人が書くのが普通である。
外国人に求められるビジネス作文
外国人が日本語で書くビジネス文書は、多くが実務的なものである。そのため、儀礼的なあいさつや形式的な表現が自在に使いこなせることよりも、必要な情報を正確かつ効率的に伝えられることが重要である。
一方で、どのようなものでも、ビジネス文書では形式が重要であるため、ビジネス文書に関する一般的な知識がなければならない。