ここでは、〈body要素〉に含まれる複数のブロックレベル要素をグループ化して、〈body要素〉をいくつかブロックにわける方法を学ぶ。
ブロックレベル要素をグループ化する
〈段落要素〉などのブロックレベル要素を、ひとつのブロックレベル要素にグループ化する(まとめる)には、「div要素」を使う。
たとえば、〈div要素〉を使って〈段落要素〉をグループ化するには、次のように記述すればよい。
<div> <p>ぜんまいの</p> <p>のの字ばかりの</p> <p>寂光土</p> </div> <div> <p>広島や</p> <p>卵食ふ時</p> <p>口ひらく</p> </div>
〈div要素〉について
〈div要素〉は、ブロックレベル要素なので、その中にインライン要素を直接書くことができる。例えば、次のようにインライン要素である〈cite要素〉を記述することができる。
<div> <p>ぜんまいの</p> <p>のの字ばかりの</p> <p>寂光土</p> <cite>川端茅舎の俳句</cite> </div> <div> <p>広島や</p> <p>卵食ふ時</p> <p>口ひらく</p> <cite>西東三鬼の俳句</cite> </div>
また、〈div要素〉は〈段落要素〉(→見出しと段落をつくる)とは異なり、
<div> <ol> <li>〜〜〜</li> <li>〜〜〜</li> </ol> </div>
のようにブロックレベル要素を子要素にしたり、
<div> <p>段落</p> <div>〜〜</div> <p>段落</p> </div>
のように〈div要素〉と〈div要素〉を入れ子にすることができる。
クラス属性を記述する
〈div要素〉は、〈span要素〉(→テキストの一部の表示を変更する)と同じく、それだけでは意味を持たない。〈div要素〉は、《クラス属性》class attributeや《id属性》id attributeと組み合わせて使われることが多い。たとえば、〈div要素〉に《クラス属性》を指定すると、次のようになる。
<div class="part"> <p>ぜんまいの</p> <p>のの字ばかりの</p> <p>寂光土</p> <cite>川端茅舎の俳句</cite> </div> <div class="part"> <p>広島や</p> <p>卵食ふ時</p> <p>口ひらく</p> <cite>西東三鬼の俳句</cite> </div>
〈div要素〉の《クラス属性》に対して、スタイルシートstyle sheetでスタイルを指定すれば、そのブロックの表示を変更することができる。たとえば、スタイルシートに
div.part {
border: thin dotted blue ;
margin-bottom: 1em ;}
のように書けば、ブロックの外側に青い色の点線の枠が表示される。
表示見本:
ぜんまいの
のの字ばかりの
寂光土
川端茅舎の俳句広島や
卵食ふ時
口ひらく
西東三鬼の俳句