日本語会話(にほんごかいわ)

伝聞・推定の表現

伝聞(でんぶん)の表現

「〜と()いた/〜って()いた」という表現(ひょうげん)は、ほかの(ひと)()いたこと(内容(ないよう))を相手(あいて)(はな)表現(ひょうげん)である。このように、ほかの(ひと)()いたことを(はな)表現(ひょうげん)を『伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)』という

さまざまな伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)

伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)には、「〜と()いた/〜って()いた」のほかにもさまざまな()(かた)がある。たとえば、確実(かくじつ)なことを(はな)伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)に「〜そうだ」、「〜って((はなし)だ/ことだ)」などがある。また、不確実(ふかくじつ)なことを(はな)伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)に「〜らしい」、「〜みたいだ」などがある。

伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)
ほかの(ひと)()いた内容(ないよう)(べつ)(ひと)(はな)表現(ひょうげん)
  • ほかの(ひと)(なに)かを()いたということを()べる表現(ひょうげん):「〜と()いた」、「〜って()いた」
  • 確実(かくじつ)なこと(はな)()本当(ほんとう)だと(おも)っていること]相手(あいて)(つた)える表現(ひょうげん):「〜そうだ」、「〜って(話だ/ことだ)」など。
  • 不確実(ふかくじつ)なこと本当(ほんとう)かもしれないし、間違(まちが)っているかもしれないこと]相手(あいて)(つた)える表現(ひょうげん):「〜らしい」、「〜みたいだ」など。

ほかの(ひと)(なに)かを()いたということを()べる表現(ひょうげん)

「〜と()いた/〜って()いた」という表現(ひょうげん)は、自分(じぶん)がほかの(ひと)(なに)かを()いたという事実(じじつ)()べる表現(ひょうげん)である。ほかの(ひと)()いた内容(ないよう)相手(あいて)(つた)える気持(きも)ちよりも、()いたという事実(じじつ)相手(あいて)(つた)える主張(しゅちょう)する)気持(きも)ちが(つよ)い。なお、くだけた(はな)しことばでは「〜って()いた」が使(つか)われる。

「〜と/〜って()いている」

「〜と/〜って()いた」には「〜と/〜って()いている」というかたちもある。意味(いみ)は、ほぼ(おな)じである。ただし、「〜と/〜って()いた」よりも「〜と()いている」の(ほう)が『()いた内容(ないよう)』を相手(あいて)(はな)気持(きも)ちが(つよ)くなる。なお、この「〜()いている。」は、()行為(こうい)継続(けいぞく)(しめ)す「〜()いている。」とは意味(いみ)がちがうので注意(ちゅうい)すること【参考→「〜を聞いている」と「〜と聞いている」】。

確実(かくじつ)なことを(はなし)表現(ひょうげん)

「〜そうだ」、「〜って」、「〜って(はなし)だ」()きことばでは「〜という(はなし)だ」)、「〜ってことだ」()きことばでは「〜ということだ」)は、(はな)()本当(ほんとう)だと(おも)っていること(=確実(かくじつ)なこと)を相手(あいて)(つた)える伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)である。

情報源(じょうほうげん)(しめ)表現(ひょうげん)

伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)は、『情報源(じょうほうげん)(しめ)表現(ひょうげん)』といっしょに使(つか)われることがある。情報源(じょうほうげん)(しめ)表現(ひょうげん)には(つぎ)のようなものがある。

不確実(ふかくじつ)なことを(はな)表現(ひょうげん)

「〜らしい」、「〜みたいだ」は、本当(ほんとう)かもしれないし、間違(まちが)っているかもしれないこと(=不確実(ふかくじつ)なこと)を相手(あいて)(つた)える伝聞(でんぶん)表現(ひょうげん)である。

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