日本語会話(にほんごかいわ)

「お」と「ご」

「御(お/ゴ)」は、名詞(めいし)動詞(どうし)・い形容詞(けいようし)・な形容詞(けいようし)(まえ)につく。「御」には「お」という()(かた)と「ご」という()(かた)とがある。

「お」
  • 和語(わご)(「お(こめ)」、「お(さけ)」、「お(はな)」、「お(みず)」)につく
  • 日常的(にちじょうてき)物事(ものごと)()()(「お(にく)」、「お(ちゃ)」、「お電話(でんわ)」、「お化粧(けしょう)」、「お食事(しょくじ)」、「お勉強(べんきょう)」、「お元気(げんき)?」)につく
  • 形容詞(けいようし)では、「お(あつい)いですね。」「お()ずかしい」、な形容詞(けいようし)では、「お綺麗(きれい)ですね。」「お粗末(そまつ)な」のようになる
「ご」
  • 漢語(かんご)(「ご主人(しゅじん)」「ご案内(あんない)」「ご到着(とうちゃく)」「ご出席(しゅっせき)」「ご家庭(かてい)」「ご住所(じゅうしょ)」「ご卒業(そつぎょう)」)につく(※「ごゆっくり」のように和語(わご)につくものはかなり少ない)
  • 抽象的(ちゅうしょうてき)()(「ご招待(しょうたい)」「ご理解(りかい)」「ご意見(いけん)」「ご研究(けんきゅう)」「ご説明(せつめい)」「ご都合(つごう)」)につく(※「ご(はん)」などは例外(れいがい)
  • 形容詞(けいようし)では、「ご立派(りっぱ)ですね。」、「ご盛大(せいだい)な」のようになる
  • 形容詞(けいようし)にはつかない

なお、外来語(がいらいご)(カタカナ())には「お」や「ご」をつけない。たとえば、「×おワイン」、「×おコンピュータ」のようにしてはいけない。

また、「お返事(へんじ)/ご返事(へんじ)」のように「お」と「ご」の両方(りょうほう)使(つか)われる場合(ばあい)もある。

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