入浴

日本人(にほんじん)入浴(にゅうよく)習慣(しゅうかん)

日本(にほん)台湾(たいわん)入浴(にゅうよく)習慣(しゅうかん)

台湾(たいわん)では、シャワーだけで入浴(にゅうよく)することが(おお)いです。アパートや(りょう)、ホテルでもバスタブがない浴室(よくしつ)(めずら)しくありません。(おな)じく、欧米人(おうべいじん)もシャワーだけを使(つか)って、バスタブは使(つか)わないことが(おお)いといわれます。

一方(いっぽう)日本人(にほんじん)は、湯船(ゆぶね)(はい)浴槽(よくそう)()かる)浴槽入浴(よくそうにゅうよく)(この)みます。また、日本人(にほんじん)(たか)温度(おんど)のお()()かることを(この)むといわれます。欧米人(おうべいじん)がバスタブを使(つか)うときの温度(おんど)は、(たか)くても体温(たいおん)(おな)じくらい(36〜37℃)ですが、日本人(にほんじん)(はい)るお風呂(ふろ)では40〜42℃くらいが適温(てきおん)なのです。ただ、最近(さいきん)(ぬる)めの温度(おんど)38℃くらい)(この)(ひと)()えているようです。

また、日本(にほん)浴槽(よくそう)は、欧米(おうべい)のバスタブよりも(ふか)くなっているものが(おお)いですが、これは全身浴(ぜんしんよく)(お()(かた)まで()かる)をする日本人(にほんじん)習慣(しゅうかん)にあわせたものです。

日本人(にほんじん)入浴(にゅうよく)習慣(しゅうかん)変化(へんか)

毎日(まいにち)浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をするという日本人(にほんじん)習慣(しゅうかん)は、世界的(せかいてき)()ても(めずら)しいといわれてきました。しかし、最近(さいきん)は、日本人(にほんじん)入浴(にゅうよく)習慣(しゅうかん)変化(へんか)しているようです。

入浴回数(にゅうよくかいすう)

では、日本人(にほんじん)は、実際(じっさい)にどのくらいお風呂(ふろ)(はい)っているのでしょうか。

日本人(にほんじん)平均的(へいきんてき)入浴回数(にゅうよくかいすう)は、浴槽入浴(よくそうにゅうよく)とシャワーだけの入浴(にゅうよく)をあわせて、1(にち)に1.1〜1.4(かい)くらいです。データの(うえ)では、みんな毎日(まいにち)(かならず)ずお風呂(ふろ)(はい)っていることになります。

浴槽入浴(よくそうにゅうよく)とシャワーだけの入浴(にゅうよく)

シャワーの普及(ふきゅう)若者(わかもの)生活習慣(せいかつしゅうかん)欧米化(おうべいか)によって、シャワーだけの入浴(にゅうよく)をする(ひと)()えています。

浴槽入浴とシャワーだけの入浴
出典:東京ガス都市生活研究所・風呂文化研究所(2000)「現代人の入浴事情2000:夏の入浴実態調査」.
一年中いつも浴槽入浴をする12%
一年中ほとんど浴槽入浴をする35%
夏はシャワーだけの入浴しかしないことが多い43%
一年中ほぼシャワーだけの入浴しかしない4%
一年中いつもシャワーだけの入浴しかしない1%

夏場(なつば)はシャワーだけの入浴(にゅうよく)をして、冬場(ふゆば)浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をするという入浴方法(にゅうよくほうほう)一般的(いっぱんてき)になってきているようです。これは、《(ふゆ)(さむ)く・(なつ)(あつ)い》という日本(にほん)気候(きこう)にあっているからでしょう。【参考→気温

実際(じっさい)には、浴槽入浴(よくそうにゅうよく)とシャワーだけの入浴(にゅうよく)では、入浴(にゅうよく)目的(もくてき)(ちが)うという(めん)もあります。浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をする目的(もくてき)は、

  1. 身体(からだ)(あたた)める
  2. リラックスする
  3. (つか)れをとる
  4. (かた)こりや手足(てあし)のむくみをとる
  5. 身体(からだ)(よご)れを()とす

などです。一方(いっぽう)、シャワーだけの入浴(にゅうよく)をする目的(もくてき)は、

  1. 時間(じかん)をかけない
  2. (あせ)(なが)
  3. ()()ます

などです。そのため、(ふゆ)身体(からだ)(あたた)めるために浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をしますが、(なつ)時間(じかん)がかからないシャワーだけの入浴(にゅうよく)()ますという(ひと)(おお)くなっているのです。

また、年齢(ねんれい)(ひく)いほど、同居家族(どうきょかぞく)人数(にんずう)(すく)ないほど「シャワーだけの入浴(にゅうよく)」をする(ひと)割合(わりあい)(たか)くなります。

家族同居(かぞくどうきょ)一人暮(ひとりぐ)らし

(よる)浴槽(よくそう)()()かして、家族(かぞく)()()かずに順番(じゅんばん)入浴(にゅうよく)するというのが、日本(にほん)家族(かぞく)伝統的(でんとうてき)入浴(にゅうよく)方法(ほうほう)です。

()かしたてのお風呂(ふろ)(に()いること)は「一番風呂(いちばんぶろ)」とよばれ、以前(いぜん)家族(かぞく)(あるじ)(たとえば父親(ちちおや))の特権(とっけん)でした。また、子供(こども)子供同士(こどもどうし)で、または、(おや)一緒(いっしょ)入浴(にゅうよく)することでお風呂(ふろ)家族(かぞく)のコミュニケーションの()という役割(やくわり)()たしていました。

現在(げんざい)でも、約半数(やくはんすう)家庭(かてい)では、家族(かぞく)()()かずに順番(じゅんばん)入浴(にゅうよく)する方法(ほうほう)をとっているようです。 しかし、それぞれの生活時間(せいかつじかん)(ちが)いなどから、家族(かぞく)がバラバラに入浴(にゅうよく)するという家庭(かてい)約半数(やくはんすう)(のぼ)ります。

一方(いっぽう)一人暮(ひとりぐ)らしをしている(ひと)(やく)(ぶん)の1は、一年中(いちねんじゅう)シャワーだけの入浴(にゅうよく)をしています。そのうち、20代以下(だいいか)一人暮(ひとりぐ)らしでは、約半分(やくはんぶん)(ひと)浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をしていません。シャワーだけの入浴(にゅうよく)をする(おも)理由(りゆう)は、入浴(にゅうよく)時間(じかん)手間(てま)(はぶ)くこと、水道(すいどう)光熱費(こうねつひ)節約(せつやく)することです。また、(わか)世代(せだい)一人暮(ひとりぐ)らしでは、()()機能(きのう)浴槽内(よくそうない)(みず)やお()(あと)から(あたた)めることのできる機能(きのう)のない浴槽設備(よくそうせつび)使用(しよう)している場合(ばあい)(おお)いことも、シャワーだけの入浴(にゅうよく)をする理由(りゆう)(ひと)つになっているようです。

また、一人暮(ひとりぐ)らしをしている(ひと)では、平日(へいじつ)時間(じかん)がかからないシャワーだけの入浴(にゅうよく)をし、休日(きゅうじつ)にはリラックスしたり、(つか)れをとったりするために浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をするという(ひと)(おお)いようです。

入浴時間(にゅうよくじかん)

日本人(にほんじん)平均的(へいきんてき)入浴時間(にゅうよくじかん)(つぎ)のようになっています。

日本人の平均的な入浴時間
夏期冬期
女性男性全体女性男性全体
出典:東京ガス都市生活研究所・風呂文化研究所(2000)「現代人の入浴事情2000:夏の入浴実態調査」.
浴槽入浴をする場合浴室内にいる時間23分20分21分28分25分26分
シャワー使用時間6分5分6分7分6分7分
蛇口使用時間3分3分3分---------
浴槽に浸かる時間8分7分7分------11分
シャワーのみの場合浴室内にいる時間13分12分13分16分13分15分
シャワー使用時間8分8分8分10分9分10分
蛇口使用時間2分2分2分---------
浴槽に浸かる時間0分0分0分0分0分0分

入浴(にゅうよく)する時間帯(じかんたい)

日本(にほん)では、(よる)入浴(にゅうよく)浴槽入浴(よくそうにゅうよく))するというスタイルが(もっと)一般的(いっぱんてき)です。浴槽入浴(よくそうにゅうよく)をする場合(ばあい)、9割以上(わりいじょう)(よる)(おこ)なわれます。一方(いっぽう)(あさ)にシャワーだけで入浴(にゅうよく)するというスタイルも()られます。シャワーだけで入浴(にゅうよく)する場合(ばあい)(やく)(わり)(あさ)(おこ)なわれています。しかし、(あさ)にシャワーだけで入浴(にゅうよく)するスタイルを毎日(まいにち)習慣(しゅうかん)としている(ひと)は、夏場(なつば)でも1割程度(わりていど)のようです。(あさ)にシャワーを()びることのある(ひと)は3〜4(わり)になりますが、(あさ)のシャワーが日本人(にほんじん)生活習慣(せいかつしゅうかん)になっているとはいえません。

参考文献・資料
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