参考文献を利用した場合は、該当箇所にその事実を明記すること。このことを怠ると文献の不正利用(盗用)になってしまう。文献を参考にした場合は、以下のように書く。喜多(2002:14)によれば、表現として為された人間の振る舞いはジェスチュアと呼ぶことができる。
上の例は、「喜多」という著者名で参考文献リストに記載されている2002年刊行の書籍(あるいは論文)の14ページを参考にしていることを示している。ソシュールにあって、文字は音声言語の写真である(コロミーナ 1996:37-40)。
上の例は、「コロミーナ」という著者名で参考文献リストに記載されている1996年刊行の書籍(あるいは論文)の37〜40ページを参考にしていることを示している「撮られるべきもの以外に、撮られうるものは何もない(ブルデュー1990:30)」といわれる。
上の例は、カギカッコでくくられた部分が、「ブルデュー」という著者名で参考文献リストに記載されている1990年刊行の書籍(あるいは論文)の30ページから引用されていることを示している。このように引用はカギカッコで示す。また、以下に示すように、カギカッコの中のカギカッコは二重カギカッコにする(もともとの文のカギカッコは、引用文では二重カギカッコになる)。「『あらわし』として、中間者的存在を負わされたものを表現という。言語は、たんに『ある』(存在)ではない(波多野1958:53)」。