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050705
 
暗記法1。指先に脳みそはあるか?
 
 
 先生の一言。
 
 「単語は書いて覚えなさい。」
 
 「身体で覚えるんですよ。」
 
 「最低20回書きなさい。」
 
 
 生徒。
 
 「なるほどそうか。身体で覚えるのか。」
 
 
  生徒はおうちへ帰って、
 
 一生懸命単語を書きます。
 
 「おお。これでスペリングも覚えられる。さすが先生だ。」
 
 
 しこしこ、しこしこ、しこしこ(書いてる音)、
 
 (頭の中では「今日のおかずは何かな。」
 
 「来週は国語のテスト。やだな。」
 
 「今度の席替えであの子の隣になればいいな。」)
 
 しこしこ、しこしこ、しこしこ、、、、。
 
 
  しばらくして、あ〜疲れた。これだけ書いたら大丈夫だ。
 
 全部の単語30回ずつ書いたぞ。さ、テストだ。
 
 お、書ける書ける。やったぞ覚えた。
 
 
  僕の中学時代の経験です。
 
 このおかげで、その先ひどい経験をします。
 
 書ける単語は一杯。でも読める、発音できる単語が〜??
 
 あと、覚えたはずの単語が2ヶ月後には〜??
 
 
  何がいけなかったんでしょうか?
 
 
  頭の中で他のことを考えていても、単純作業は出来る。
 
 
  そして疲れるから「やった気」になる。
 
 でも、本当に「身体が覚えて」くれるんでしょうか?
 
 
 
  僕は今、日本中のそういう教え方(書いて覚えよ式)
 
 をしている先生全員に言いたい。
 
 「もっと勉強しなさい。」と。
 
 
 
  現在、暗記の効果的な方法は、
 
 書くことではなく、声に出して言うことだと
 
 科学的にも証明されているのに、
 
 今でも「書いて覚えろ」式の指導をしている。
 
 
  声に出して言えば、目で見、口で言い、耳で聞く。つまり、
 
 脳に直結した部分を3つ使うことになり、書くよりも2倍3倍の
 
 効果がある。
 
 
  「指先に脳みそはありません。」
 
 身体(指先)が覚えてくれるわけではないんです。
 
 
  他の国では、暗記の際に「書く」という作業が用いられる
 
 ことはありません。だから、授業の際も、先生が発音し、
 
 生徒が復唱する。
 
 
  ところが、日本では、発音の苦手な先生方も多く、
 
 お手本の発音が出来ないためなのか、
 
 「発音なんてどうせ10点だ。」
 
 「自分も受験の時は発音を捨てた。」
 
 「日本の受験に発音やリスニングは不要だ。」
 
 とまで言ってのける人もいる。
 
 
  「自らの学力を向上させなさい。」
 
  「英語を教える者として恥ずかしくないんですか。」
 
 と言いたいです。
 
 
 いけない、いけない、愚痴になりましたね。
 
 
  ここで一つ但し書きです。
 
 暗記の中で、漢字だけは書いて下さい。書くのが一番良いです。
 
 でも、例えば、ひらがなの単語をあなたは書いて覚えますか。
 
 
  英語の単語も同じです。
 
 綴りも言えばいいんです。stupidエスティユーピーアイディってね。
 
 それをそのまま、熟語や文にも当てはめて、声に出して言って下さい。
 
 1回書く間に3回言えます。
 
 
  それと、「言う暗記」をする際には、座ったままより、立ってやる方が
 
 効果的です。うろうろ歩きながらならもっといいです。
 
 電車の中でこのことに気づいている人は多いんじゃないでしょうか。
 
 
  座った時より、立っている時の方が集中して読めるし覚えられる。
 
 電車の揺れ(=動き)が適度な刺激にもなる。
 
 
 
 まとめましょう。
 
 1. 暗記(漢字以外)は書かない。声に出して読む。
 
 2. 出来るなら立ってやりましょう。
 
 3. うろうろ歩きながらも良い方法です。
 
 
  実は、僕の生徒達にはこのことを実践してもらってます。
 
 無理矢理やらせている」の方が正しい日本語かも、、、。
 
 最初は慣れない生徒も、2〜3ヶ月すると覚えられる量が飛躍的に増え、
 
 他の科目にも応用するようになります。
 
 
  「言う」ためには発音が正確な方が良いですが、
 
 初心者はあまり発音を気にしなくてもいいです。
 
 出来る範囲でチェックして下さい。特にアクセント
 
 なら自分でもチェックできますよね。
 
 
  では、これを活かして暗記力を高めましょう。
 
 
  Let's call it a day.
 
  今日はここまで。
 
 
 Challenging things can be enjoyable things.
 
 難しいことの方が、楽しいじゃないですか。
 
 
 Let's enjoy the challenge itself.
 
 「やりがい」を楽しみましょう。