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この書庫では、月1〜2回のペースで、中、上級者=TOEICなら700点以上、
TOEFLなら200点以上の人、大学受験上位、大学院入試向けの精読を扱います。
初心者向きではありません。難しい文も読めるようになりたい人のページです。
たまに和訳の勉強をするのも、上級を目指す人には大切です。
第1章 文型
文型をどこまで捉えられるか。
文型を覚えてますか?第一文型、第二文型〜第五文型まで。
英文を理解するには不可欠な知識です。
構造が分からなければ英文は読めません。英文の構造の基礎が文型です。
中上級英文01
If you were to destroy in mankind the belief in immortality, not
only love but every living force maintaining the life of the world would
at once be dried up.
訳を自分でノートに(あるいはこのページをここまででプリントアウトして)
書いてみましょう。 辞書を使ってもかまいませんよ。
何度も読んで考え、自分なりの訳をつくってから、
下の答えを見るようにしましょう。
If you were to (もしも)仮定法
destroy (破壊する)
in mankind (人類の持っている)
the belief (信じていること)
in immortality, (永遠を)
not only love (愛だけでなく)
but every living force (存在する力全て)
maintaining the life (生命を維持している)
of the world (世界の)
would (だろう)仮定法
at once (同時に)
be dried up. (枯れてしまう)
Tips
☆1 destroy の目的語は the belief 。
☆2 その間に in mankind が入っているのに惑わされないこと。
☆3 not only love but (also) every living force に、
maintaining 以下の形容詞がくっついている。
全訳例
人類の持っている永遠という概念をぶちこわしてしまったら、愛だけでなく、
この世の生命を維持している活力の全てをも枯らしてしまうだろう。
中上級英文02
We should be careful to get out of an experience only the wisdom
that is in it − and stop there; lest we be like the cat that sits down on
a hot stove-lid. She will never sit down on a hot stove-lid again − and
that is well; but also she will never sit down on a cold one any more.
訳を自分でノートに(あるいはこのページをここまででプリントアウトして)
書いてみましょう。 辞書を使ってもかまいませんよ。
何度も読んで考え、自分なりの訳をつくってから、
下の答えを見るようにしましょう。
We should be careful (注意すべきだ)
to get (得るように)
out of an experience (経験したことから)
only (だけ)
the wisdom (知恵)
that is in it (その中の)
and stop there; (そこまでにする)
lest we (should) be (でないと〜になる)=(〜にならないように)
like the cat (ネコのように)
that sits down (に座る)
on a hot stove-lid. (熱いストーブのふた)
She will never sit (二度と座らない)
down on a hot stove-lid (熱いストーブのふたに)
again (再び)
and that is well (それはいいことだ)
but also (でも、同じように)
she will never sit down (二度と座らなくなる)
on a cold one (冷たいものにも)
any more. (もはや)
Tips
☆1 to get の目的語は the wisdom 。
その間の out of an experience に惑わされないこと。
つまり get out of という idiom ではない、ということです。
身につけたイディオムが増えてくると、それに惑わされる可能性も増える、
ということです。一旦 get out of だと思いこんでしまうと、そこから逃れら
れなくなる。そういう頭の固さ、無くしていきましょう。1つ目の可能性が違
ったら次の可能性へ視点を移す、この柔軟さが大切です。
☆2 lest we (should) be :lest 〜 should の構文。
全訳例
経験したことからは、知恵だけを身につけて、それ以外のものを取り入れない
ように注意すべきだ。でないと、ストーブの上に座ったネコになってしまう。そ
のネコは、熱いストーブの上には二度と座らなくなる。それはいいことだ。でも、
冷たいストーブの上にも二度と座らなくなってしまう。
ここにあるどちらの文も、 destroy は他動詞だ、3文型の語だ。
get も他動詞かも知れない。と思って読むことができれば、間に挟まった
表現に惑わされる可能性が減ります。そのためにも文型の知識が大切です。
そしてその文型を意識のどこかに持ちつつ読むことが、特に難しい文ほど
欠かせません。構造を見破るこつと言ってもいい。でも、文型は難しいも
のです。出来なくてもがっかりする必要はありません。練習を積めば誰で
も必ず出来るようになりますよ。
出来る人と出来ない人の差は、出来るまでやるかどうかだけです。
頑張って下さい。
文型が苦手な人は☆21.の基本のページ英文法で
じっくり文型の復習をして下さい。
では。