ISO Technical Commitee 205 / WG3 (Building Automation and Control Systems)

 ISO TC205 / WG3

 
   
 

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目次  
  ISO/TC205/WG3 (BACS) 発足と規格化の道程と概要
ISO BACS/ISO規格の構造
BACSプロジェクト実装のプロセスと構造
 
ISO/TC205/WG3 (BACS) 発足と規格化の道程と概要  

 

TC205 / WG3(制御システム設計)規格化の道程とその内容を、立ち上がり時点のいきさつから2010年4月段階までの状況をファイルリンクによって説明します。
 ISOとアカデミックスタンダード(木村建一 2002.1 解説文)
  2002年1月に日本建築学会環境工学委員会シンポジウム「アカデミックスタンダードとISO規格およびJIS」で発表された文章で、ISO規格の概要とTC205の成立過程とその裏話、TC205の現在の活動状況を概況したもの。木村教授のご好意により活用。

 
 ISOとアカデミックスタンダード(木村建一 2002.1 プレゼンテーション)
2002年1月に日本建築学会環境工学委員会シンポジウム「アカデミックスタンダードとISO規格およびJIS」で講演されたプレゼンテーションで、上記の文章の要点をプレゼンテーション用にまとめて講演された。木村教授のご好意により活用。

 TC205/WG3の活動概要(中原信生 2002.1)
  TC205/WG3(ビルの環境制御設計→ビル管理制御システム、BACS/BEMS)における規格化の活動プロセスの概要と今後の予定等をまとめ て解説したもの。BEMS規格化の動向が把握できる。(2002年段階のもの、2014年段階の概要については次項参照)
 
 
 TC205/WG3の概要(中原信生 2012.2)
  TC205/WG3(ビルの環境制御設計ビル管理制御システム、BACS/BEMS)における規格化の活動内容は、環境・エネルギー問題の深刻化により欧米の動向を反映してテーマが追加されていった。2014年段階の最新のプロジェクトの概要をまとめて解説したもの。  
 ISO/BACSの現況(BACSシンポジウム、中原信生 2004.1)
 

CEN主導のPart-2(BACSハードウェア)、Part-3(BACS機能)と、ASHRAE主導のPart-5(通信プロトコル)が最終投票を通過してISO規格化された。これで米国の念願であったBACnetが国際規格になった。

 
 国際標準化BACSの最新動向 ISOBACSの現状(HVAC&R、中原信生 2008.2)
  2006年にPart-6(データ通信適合試験)がISO化された。Part-7(旧番号、プロジェクト実装とインテグレーション)の原案が提出され、意見を提出した。Part-4に関しては室内環境制御項目と最適化制御項目に分けて、前者はCEN主導(フランス担当)、後者は日本が担当するとして担当部分に関してドラフト作りを開始した。Part-1(用語の定義)は原案が有ったものの、他の各パートが優先することにより放置状態となった。  
  2008年に旧Part-1は廃止となり、上述の旧Part-7を新しくPart-1とし、名称を「プロジェクト仕様と実装(Project Specification and Implementation)」として審議継続となった。CENのWD(委員会素案)に対して数多くの意見を提出、とくにコミッショニングの考え方、受渡しの手続きと呼び方、そして設備設計者とベンダーのエンジニアの役割混同を正すこと、また地域性の考慮を申し出た。Oart-4は進展なし。  
 国際標準化BACSの最新動向 
             ビルディングオートメーション・ネットワーク現状と将来
                                                                 (HVAC&R、豊田武二 2008.2)

Part-5,6BACnet関係に関しては、規格成立後は実質審議は年2回のASHRAE大会と同時開催の国際委員会でなされ、多くのフォロー作業が為され、実用性を高めるためにオブジェクトやサービスの追加が行われた。

 国際標準化BACSの最新動向 ISO BACSの現状
                              (HVAC&R、中原信生 2012.2)
 

これまでに全WGを通じてISO化に至らず放置状態にあった作業は一部は廃止されたものの、大部分は継続審議となり、2014年までに改めてWGの作業アイテムとして登録されており、WG3の中では、Pt,.2Pt.3の改訂、Pt.4(ドラフト未完)Pt.7(ドラフト完成後見直し中)が該当するほか、スマートグリッドがASHRAEによりドラフト中、BIMがドラフトへ向けて情報収集中である。このプレゼンファイルはほぼ現状に近い情報を与えているが、関連WGとして2013年に「WG10:コミッショニング」が追加されており、日本が議長を務めている。

国際標準化BACSの最新動向 BACSBACnet技術の動向
                               (HVAC&R、豊田武二 2012.2)
 
  WG3作業のうちBACnet関係はASHRAE企画の持込であるため、夏冬のASHRAE大会と同時併催の技術委員会(TC)において継続的にメンテナンスが行われ、規格の修正追加が常時おこなわれている。これに加えてスマートグリッドシステムの規格化がASHRAEにおいて進展しており、それを基調としてISOドラフトが作られる見込みで、情報注入が為されている。  
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ISO BACS/ISO規格の構造  
     
 Part1〜Part7の関連性
  規格の全体構造は当初は明確に示されないままに、BACnet以外の課題の幹事団体であるCEN内部の進行状態や緊急度に基づいて構想され、規格化されていく中で、徐々に全体構造が明確化し、時にはPartの入れ替えも行われ、2015年段階で整理された、各Partの役割と関連とが下図のように明確になり、締めくくりとなるPart7とPart4の規格化に向けての最終努力が行われている。この二つ、、特にPart-7が長引いているのは、それが省エネルギーとの関係を定義するもので在るので、EUの省エネルギー政策(EPBD)の改正の状況を羽根井しているからである。
なお、Part4は締めくくりではなく、本来は初動時に討論されるべきものであるが、上述の事由によりPart7と整合させるべく締めくくりの意味を以て検討が加えられている。
 
   
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 BACSプロジェクト実装のプロセスと構造
Part1で規格化された「プロジェクトの仕様と実装」において定義されたもの。建築設備としてのbACS仕様の設計はビル設備設計社の役割である。論議の過程でこの設計がBACS(或いはBEMS)メーカーの設計プロセスと誤解される雰囲気があったので、この点が明確になるようにした。同様にコミッショニングも、BACS実装のコミッショニングと、プロジェクト進行の全体に関わる、計画段階から始まるコミッショニングプロセスと混同しないように、前者はBACSメーカーのエンジニアリングと施工の段階に限定するとともに、後者の意味のコミッショニングが「建築性能の見直しと改善」という記述で生産から運転に至るライフサイクルコミッショニングプロセスの視点と役割が別に在ることが明らかになるように、数のように構造化された。
 

 

BACSプロジェクト実装のプロセスと構造

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