第2学年2組 社会科学習指導案
                                  指導者 野島恭一
1 日時・場所   2005(平成17)年6月28日 4校時   2年2組教室
2 題材名    近代日本の出発A江戸幕府の滅亡と新政府の成立
3 学習計画
 学習の流れ 時数    指導上の留意点と支援
オリエンテーション
 

 
・日本とヨーロッパの近世の違いを比較しなぜこう違うのか、両者が出会ったとき何が起こるのかを考えさせる。
@ヨーロッパの近代化
 

 
・ヨーロッパが市民革命と産業革命を通して絶対王政から近代社会へと移行した流れをきちんと理解させる。
A江戸幕府の滅亡と新 政府の成立

 

本時
(6/9)
 
・ペリー来航の混乱から、保守派・幕府改革派・倒幕派がどう関わり合いながら、最終的に武力倒幕による新政府成立へと動いたかを、代表的な人物に焦点を当てながら分かりやすく整理する。
4 本時の指導
(1)本時の目標
 ・ペリー来航時の江戸社会の様子から当時の人々の混乱を想像し、豊かに表現できる。(関心・意欲)
 ・ペリー来航への幕府の対応を調べることで、その後の日本社会の動きが、支配層では保守派・幕府  改革派・倒幕派の3つの政治勢力の形成につながり、民衆にあっては「世直し」「御一新」の言葉に  代表される権力参加と社会改革のへの願望につながっていったことをができる。(社会的思考力)
(2)本時の学習展開
        学習活動     指導上の留意点(・)評価(○)
・ペリー来航を伝える瓦版を見る
・江戸時代の社会の構成 (A幕府・大名 B下 級武士 C豪農・豪商層 D下層民衆)を生徒 に分担して代表させ、ペリー来航がどんなショッ クをもたらしたかを想像させる。
・各班で考えた反応をロールプレイとして発表す  る。 


・ペリー来航への様々な反応の例を類型化し、そ れぞれがその後の政治勢力としてどのような動き につながっていくかを予想する。


・それぞれの政治勢力のぶつかり合いがどんな事 件を生み出すかを予想し、今後の流れに興味を 持つ。
・再現劇のようにして迫真性を持たせる。
・生活班ごとに、A〜Dを分担させ、セリフを考え させ、ロールプレイを行う。

○自由な発想で豊かに表現できているか。
            (観察・発表)
・生徒が考えた様々な反応が実際にあったこと  を実例をあげて説明し、自分の考えに自信を持 たせる。
○うろたえて旧来通りの対応しかできないが、  幕府の権威で単純に押し切ろうとする(保守  派)、支配層の総力を挙げて合理的に対応しよ うとする(幕府改革派)、幕府を見限る(倒幕  派)の3つに分類できるか
   観察・発表)
・桜田門外の変にいたる経緯をほのめかし次時 以降への意欲付けとする。