函館市の3代目ラーメン エビス軒は月見軒仕込み

 ●函館老舗ラーメン店エビス軒店主が修行した月見軒●
現存する函館のラーメン店では最古の歴史を誇るエビス軒。現在の英貴智店主は3代目で44年(!)のキャリアを誇りますが、駆け出しの頃は、自店だけではなく、当時、札幌で「糸末」や「富公」と人気NO1を争っていた「月見軒」に出稽古に行っていたそうです。英貴智店主いわく「職人の技術の高さに天狗の鼻を折られた」と。それでも、この当時に身につけた札幌流の技術と函館市民の嗜好を研究してラー通を唸らせ続ける一杯を提供しております。月見軒札幌駅北口店で味噌(写真左)をいただきました。ラード感はマイルドで、出汁の旨さを引き出しております。この3代目両店の一杯をいただくと、懐かしさよりも進化を感じます。

両店に共通するのはスープに鶏がら、トン骨、野菜の他にも、カツオ節を巧みに使っていること。そして、ラード感が少なく、ごまかし感を感じません。歴史は嘘をつかないようです。