1986年オープンと札幌の草分的存在。かん水少なめ、防腐剤を使用しない麺は絶品です。

      ●この麺にラーメンの可能性を感じました●
『いらっしゃいませえ』の声も気のせいか、良く響きわたります。この店の女性店主の弟さんは演歌歌手の細川たかしさんであることは有名な話。ここ数年はつけ麺がブームとなり、札幌のタウン誌でも特集を良く目にします。今回、訪れたほそ川は札幌で開業して今年で22年経つ老舗中の老舗。つけ麺がおいしいかそうでないかは、麺の完成度によります。通常のラーメンではほとんど、気にならないかん水や防腐剤はつけ麺では圧倒的にマイナスです。ここの麺はラーメンの麺ながら、上質の手打ちうどんを感じさせる、喉越し、歯ごたえ、小麦の旨さを感じます。通常で300グラムもありますが、もっと欲しくなるくらいスルスルいけます。ランチタイム(12〜14時)は希望により、麺の大盛りがサービス。ライスもサービスです。ちなみに、調理は女性店主の息子さん(細川たかしの甥)が担当。新宿の店で修行したそうです。今回はタレにゴマを選びました。スープの基は、トンコツ、トリガラ、野菜、鰹、昆布がベース。勿論、通常のラーメンも提供しております.麺好きの日本人にとって、麺よりスープが主役である麺料理はラーメンだけなのではないでしょうか。熱狂ファンが多い反面、全く食べる気がしないと言う人も珍しくありません。うどんがブームに
なったように、皆、潜在的に麺の質
を求めていたのは間違いありません。
一過性のブームに終わらせず、麺の
全体的な質の底上げになればと思い
ます。今、この記事を書いていて、
食べたくなってきました。