店名の一粒庵は一粒の小麦を意味するそうですが、きっと一流に掛けているのでは?

      ●beyond 函館塩   一粒庵(いちりゅうあん)●

僕はラーメンの写真を撮影するとき必ず、店主か店員に『撮ってもいいでしょうか?』と一声掛けてからパチリとするのですが、一粒庵の店主からは『世界に向けて発信してください』と粋なコメントをいただきました。その一杯はコメント以上に粋であり感動しました。店主のラーメンに対するスタンスは『素材に勝る調理はなし』だそうですが、素材の良さを引き出し一杯の丼でスープ、麺、具が調和する様は『丁寧に勝る料理法はなし』といった感じです。まず、麺はカネジン特注でやや固めでありながら麦の美味しさが感じられます。あらとんもそうですが、弾力性とモチモチ感が一緒に感じられる食感はカネジンが長けていると思います。スープは豚骨、帆立、昆布にオホーツク産の塩を使い旨味成分がじんわりひろがり
ます。塩ラーメンといえば函館という
イメージがありますがこの店や支那そば
やの一杯に出会うと旨いかそうでない
かは店主の創意工夫とセンスであること
を実感します。6月に元祖ラーメン横丁
から札幌駅近くのビジネス街に移転しま
した。センス溢れる店舗のレイアウトは
女性ひとりでも抵抗なくは入れそうです。

(味玉つき \800)

公式サイト=www.ichiryuan.com/