『限定潮』 1日10杯 ¥800 手抜きや誤魔化しの無い『生真面目な一杯』

  ●山頭火、支那そばやに影響を受けた旨味凝縮の一杯●
最近の傾向として知名度やタウン情報誌の露出は少ないながら、ネットでの評価が高い店が増えてきているような気がします。函館ではまんまるてい、蝦蔵が該当しそうですが、札幌での代表格はこの麺屋 三四郎ではないでしょうか。オープンは2001年4月。今でこそ魚介系やダブルスープが一般的になりましたが、当時の札幌はてつや、五丈原、一国堂など豚骨ニューウェーブやけやき、狼スープなど純連フォロワーの味噌が頭角を表してきた頃でした。その中でもオープンから少しずつ口コミで評判を上げ、ラー通を虜にしていった三四郎。遅ればせながら今夏、実食です。ダメ元で注文した1日10杯限定の『限定潮』。香味野菜やサンマ節、丸鶏のスープは複雑ながら深みがあり、素材の味がきちんと生かされております。この店から歩いて5分ほどの場所にある凡の風と通ずる丁寧かつ繊細さがあります。麺は加藤ラーメンのストレートのやや固めの細麺。

宅街ながらてつや、五丈原と激戦区に

店主は山頭火で修行をしたそうです。塩ラーメンは原価が安くて儲かるといった時代はとっくの過去の話。今や塩で勝負するのは腕試しの様相も呈しているようです。

  中央区南8条西13丁目
  tel 011-511-0346