●日本人で良かったと思わせる一杯でした●
地方(北海道函館市)に住んでいる自分にとって憧れの店の一つでした。北海道で煮干しの効いた一杯を味あわせてくれるお店といえば、永福町の本店から暖簾分けされた大勝軒が地元でも人気ですが、他には思い浮かびません。理由は多分、北海道では味噌やコッテリが人気なため、商売的に難しいことや下処理の煩雑さなどが挙げられると思います。なにはともあれ、2009年1月下旬、初訪問しました。代々木駅から歩いて7、8分ほどでしょうか、漫画チックな店主が描かれた看板が見えてきました。店内に入ると、煮干しの香りが。胃液が分泌してきます。醤油を注文。スープは上品で臭みは全くありません。麺は鬼の佐野さん本では、硬すぎてスープとのバランスに欠けるとありますが、そんな感じはせず、もっちり感が、スープの旨みを倍増させております。メンマは手間をかけて乾燥物を水で戻しているようです。ゆずの香りもアクセントになり、完成度の高さに唸りました。懐かしさも感じたのは出汁の昆布は北海道羅臼産だからでしょうか。