鴻運閣 四川タンタン麺

張家口 四川坦々麺

李太白 坦々麺

同楽舎 坦坦麺

                             ●七つの味がきらめく四川生まれ日本育ちの麺●
 
(甘さ)・(酸っぱい)・(山椒のようにしびれる)・(辛い)・(ほろ苦さ)・(香ばしさ)・(しょっぱい)これは四川料理で大切にされる七つの味です。坦坦麺は元々は、汁の無いものでしたが料理の鉄人でおなじみ中華の陳建一の父、陳建民が日本人の口に合うように汁を加えたのが始まりだそうです。今回,取り上げたお店は函館でいただける一品です。まず同楽舎。写真左のように真っ赤なスープは刺激的な辛さです。辛さで汗だくになるのでおしぼりが用意されております。それでも基本が出来ているので満足感アリ。常連さんが多いようです。次は
鴻運閣。厨房から広東語が聞こえてきます。味は良くも悪くも万人向け。七つの味でいえば甜がきわだっております。もしかすると本場の味はこんな感じなのかも知れません。次は李太白(RI-HAKU).。7つの味のトータルバランスが良くスープは熱々。細く縮れた麺と自家製ラー油が効いてキレのある一杯です。スープはさらっとした感じです。最後は張家口。個人的には今まで食した坦坦麺の中で一番でした。ホテルロイヤルの中華部門から独立したシェフの作る一杯は絶品です。付け合せのチンゲンサイは油通しされているのか青臭さは全く無くシャキシャキ歯ごたえ。スープは干しエビやホタテのダシの旨味も感じられます。すりつぶしたナッツのとろり感が上品さを演出。四川の七つの味が楽しめる一杯です。今回、函館市内の中華料理さんにて坦坦麺を食べ歩いてみて感じたことは男性優位のラーメンに於いて注文の大半が女性が占めるといわれる坦坦麺は進化して大衆化していく可能性を秘めた麺料理となるのではないでしょうか。このコーナーのラの道でカレーラーメン、つけ麺等、まだまだ浸透度の低い麺の特集をしてきましたが結局は旨いもの勝ちです。これからも既成の価値観を破る一杯に巡りあえるのが楽しみです。