無駄吠え(むだぼえ)を直すならこのページ。


吠えるのをやめさせるには。


犬の無駄吠え


こんにちは。日優犬高松のペット飼育コンサルタントの大眉篤司(おおまゆあつし)です。
無駄吠えは飼い主様にとって悩みの種です。。。夜も寝れないくらいお悩みになっている飼い主様もいるのではないでしょうか?

「近所迷惑だから、手放そうか。。。」

そんな、会話もよく耳にします。
子犬のしつけは生後6ヶ月くらいが勝負です。しかし、大人になってからでも十分しつけは可能です。

しつけができないのは、「愛犬が賢くないから」ということはありません。
しつけのやり方を知らない、飼い主様にも原因はあります。

無駄吠えの直し方にはさまざまな意見があります。ちょっと、興味深い文献を見つけましたので、参考にしてくださいね。これで、100%直るかどうかというのではなくて、あくまで、参考までにご覧ください。





吠えるのをやめさせるには。
(カナダの心理学教授、スタンレー コレンの著作物より抜粋)

犬が吠えるという行為は人間で言えば、「話す」ということです。
では、犬に話(吠えること)を「やめさせる」にはどうしたらよいか?

あるとき、犬の服従訓練の初級クラスで、リチャードという名前のボーダーコリーが、部屋の向こう側に並んでいる他の犬たちに向かって吠え始めたことがあった。ふつう、私(スタンレーコレン)は犬が吠えてもそれほど気にしない。だが、彼(ボーダーコリー)の吠え方はけたたましく、狭い部屋の中ではいかにもうるさかった。リチャードの飼い主様は、「だめ、やめなさい!」と必死に叫んだ。あいにくそれは、逆効果だった。

これは、飼い主が犬語の基本をわかっていない例である。犬に向かって大声で「だめ!」「静かに!」「吠えないで!」などと叫ぶと、犬には吠え声のように聞こえてしまう。ちょっと考えてみよう。犬は何か問題を感じ取り、吠えて警告を発する。そこへ(群れのリーダーであるはずの)あなたがやってきて、同じように吠え始める。つまり、犬から見れば、あなたもやはり警告を発したほうがいいと認めたことになる。リチャードもそのように状況を判断し、いまや狂ったように吠え出したのだ。

騒ぎは大きくなるいっぽうで、クラスに居合わせた人たちは、どうしたものかと顔を見合わせるばかりだった。このとき指導員のジョージが収拾に乗り出した。彼は犬の習性について少しばかり、知識があるらしく、騒ぎをおさえるために高圧的な威嚇行動をとることにしたのだ。そして、犬を静かにさせるために、責めるような目つきで犬をじっとにらみつけた。リチャードの耳は服従を示してうしろに伏せられ、体を低くして相手の威嚇を認めた。吠え声はやんだ。だがあいにく静けさは長く続かなかった。ジョージが目をそらしたとたん、リチャードがまた吠え始めたのだ。ジョージは腹を立てたようだった。彼は吠え声を意思の伝達と考えるかわりに、訓練と矯正が必要な状況として捉えたのだ。

ジョージは今度は犬を自分の左脇に座らせた。リチャードが吠えた瞬間、ジョージの右手がすばやくリチャードの顎の下を打ち、パシッという音とともに一瞬犬の口が閉じた。この場面は何度も繰り返された。吠える、パシッ、静寂・・・。吠える、パシッ、静寂。リチャードが再び静かになったとき、ジョージは指導員の席に戻った。もちろん、ジョージが遠ざかったとたんに、リチャードは吠え始めた。

犬に吠えるのをやめさせる方法は、これまで数々試されてきた。私が見た例では、水鉄砲、ポンプ式のボトル、レモンジュース、スプレー、口輪、粘着テープ、丸めた雑誌、ガラガラ音を立てる缶、電気ショックをあたえる首輪などが使われた。なかには有効なものもあるが、大半は効果がない。効き目がある場合も残酷になりがちで、犬と飼い主の間の関係が損なわれかねない。犬が吠えるのは、群れにかかわる事柄について伝えるためだ。危険を感じ取って、仲間に警告を発する場合も、群れの領域に何かが侵入したのを察知し、家を守らねばと吠える場合もある。原因は何であれ、犬は愛するものたちのために反応しているのだ。家から煙が出ているのを見つけて、非難するように友人に忠告したとたん、「うるさい」といきなり顔を殴られるようなものだ。そのような、乱暴な行為は、その後の関係に傷をつける。しかも暴力的な矯正は問題解決にしかならない。だが、犬の意思伝達パターンを理解していれば、問題は容易に解決できる。

あまり吠え声を立てない野生の犬族も、子供のときは吠える。安全な巣穴のあたりでは、吠え声を立ててもそれほど害はない。だが、子犬が成長して大人たちの狩に同行するようになると、吠え声は逆効果になる。間の悪いときに若いオオカミが吠えると、獲物に悟られてしまう。また、オオカミの味を覚えた大型哺乳動物の注意をひきつけるかもしれない。それを食い止めるために、進化は簡単な意思伝達信号を発達させた。その第一の目的は音を出さないことだから、その信号には大きな音は含まれない。オオカミは別のオオカミを黙らせるとき、吠え声は使わないのだ。また、その信号には声を立てた個体に対する直接的な攻撃も含まれない。吠えている個体に噛み付けば、痛がって悲鳴をあげたり、うなったり、攻撃に反応して走り出したりするだろう。そんな騒がしい音や気配は、吠え声と同じほど他の動物の注意を引いてしまう。そこで、吠え声をやめさせるときには、自然に音や肉体的な攻撃をともなわない方法がとられるようになった。

吠えるのをやめさせるときに野生の犬族が取る方法は、いたって単純である。黙れという信号を発するのは、群れのリーダー、子犬の母親、あるいは群れでその個体よりも明らかに順位の高い犬である。優位の犬は吠えている子犬の鼻面を、牙を立てないようにしてくわえ、低くてかすれた短いうなり声をあげる。低いうなり声は遠くまでは届かず、しかも一瞬で終わる。相手は鼻面をくわえられても痛みは感じないので、悲鳴をあげたり逃げ出そうとしたりすることはない。これでたいていすぐに静かになる。下記の図をご覧ください。

犬のしつけ

人間もこの行動を真似て、簡単に犬を黙らせることができる。犬をあなたの左側に座らせ、犬の背中のところであなたの左指を首輪の下に滑り込ませる。左手で首輪をつかみながら、右手で犬の鼻面を包むようにして押し下げる。落ち着いた事務的な声で、「静かに」という。必要なときは、この行動を繰り返す。犬種によっては2回から10回程度の繰り返しで「静かに」という命令を黙ることと結び付けられるようになる。

このやり方は、群れのリーダーが騒がしい子犬や若いメンバーを黙らせる方法をなぞっている。左手で首輪をつかむのは、たんに犬の頭を固定させるためだ。右手はリーダーが子犬の鼻面をくわえるのと同じ働きをする。落ち着いた声で「静かに」というのは、低くてかすれた短いうなり声を真似たものである。

ここで、服従訓練クラスで吠えていたボーダーコリーのリチャードに話を戻そう。私は指導員のジョージに合図を送り、犬を黙らせてみることにした。そばにいってみると、リチャードは完全に歯止めのきかない吠え方モードに入っていた。私は前述の方法を使い、低い声で「静かに」と言った。この行動を3回繰り返しただけで、リチャードはそれ以上吠えなくなった。あとで飼い主から聞いたところでは、1週間のうちに、冷静な声で「静かに」と言っただけでリチャードは吠えるのをやめるようになったという。

だが、吠えさせるのをやめさせるこの方法は、服従訓練クラスや公共の場所などで、吠え声が迷惑になる場合に限って使うように心がけたい。私達が吠える犬を選択交配してきたのを、忘れてはいけない。よそ者の接近に気づいて、犬が警告の吠え声をあげたときは、例えそれが窓の外に猫が見えたからであっても、黙らせないほうがいい。吠えた原因が分からないときは、ただ犬をそばに呼んで、軽くなでたりさすったりしてやる。犬は吠えることで、何千年も前に私達の先祖から課された仕事を実行しているのだ。




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