渓流沿い広葉樹林の花など


海釣りから始まった私の趣味も、渓流、鮎、そして山菜ときのこ狩り、渓流の流れや、広葉樹林帯などの森林浴が楽しいです。

森林が豊かになれば、川の注ぐ海も豊かになります。

中山間地の水田機能を失った休耕田が目立つようになりました。

水田は食糧の生産だけではなく、多面的機能「巨大なダム湖」の役割も果たしてくれるので、水田機能の維持はとても大事なことです。

  • キクザキイチリンソウ

    キクザキイチリンソウ

  • オオバキスミレ

    オオバキスミレ

  • ミヤマキケマン(毒草)

    ミヤマキケマン(毒草)

  • エゾエンゴサク(毒草)

    エゾエンゴサク(毒草)

「キクザキイチリンソウ」は、雪解け後、あたり一面群生して咲いています。清楚な白い花もありますが、青色は目立ちます。数は少ないが濃紺もあります。


「オオバキスミレ」は、比較的明るいところの、林道の脇などで咲いていますが、花が小さいので、あまり目立ちません。


「ミヤマキケマン(毒草)」は、周りが開けた明るい場所に咲いていて、群生はしませんが、晴れている天気の良い日は、よく目立ちます。


「エゾエンゴサク(毒草)」ミヤマキケマン(毒草)よりは、やや湿ったそしてやや日陰のところに咲きますが、きれいな花です。 ミヤマキケマンの仲間ですので、毒草だと言われています。


  • エンレイソウ(毒草)

    エンレイソウ(毒草)

  • コミヤマカタバミ

    コミヤマカタバミ

  • タチツボスミレ

    タチツボスミレ

  • ムラサキヤシオ

    ムラサキヤシオ

「エンレイソウ(毒草)」は、やや日陰の湿ったようなところに咲いています。葉っぱは特徴的ですが、花は地味です。
植物の解説書では毒草となっていますが、幼い頃熟した中心の実を食べた記憶があります。あまりおいしくなかったです。


「コミヤマカタバミ」は、やや湿ったところの、クマザサの下などにひっそりと咲いています。


「タチツボスミレ」は、日のあたる明るい所で、よく見かけます。


「ムラサキヤシオ」「白い花達」が咲く前、渓流沿いや林道脇に人の高さか、少し高いぐらいの細長い木で、山ツツジのやや茶色やレンゲツツジ(鳥海山麓に自生していて、この花の ミツバチの蜜を食べると「酔う」と言われていますが)の大きな花と違って、赤紫の小さな花ですが、ひときわ目立ちます。
周りが一面の緑の中、とてもきれいな色なものだからたまに、手折ってクーラーに入れて持ち帰ったことが何回かありましたが、日持ちしませんでした。


  • コゴミ(クサソテツ)

    コゴミ(クサソテツ)

  • ユリワサビ

    ユリワサビ

  • ミヤマイラクサ

    ミヤマイラクサ

  • タラノメ

    タラノメ

「コゴミ(クサソテツ)」秋田では「コゴミ」といいます。雪解けと同時にいっせいに芽を出します。細いのと太いのがあって、奥山では太くなります。
時期を間違うとあっという間に葉が開ききってしまい、食べごろの時期をみうしなってしまいます。若芽をゆでて胡麻和えにしていただきます。
渓流釣りで沢を下ってくるとき、「びく」に入れて家に持ち帰ったりします。
釣りに夢中になって疲れたあとだと重く感じますので、釣果がないときとか気分が良い時にかぎりますが、イワナより山菜のほうが喜ばれます。


「ユリワサビ」は、雪が解けて、周りが暖かくなると、あたり一面に群生しています。あまりにも多く生えるものだから、「ウワバミソウ」と同じく見向きもしなくなりますが 地味な白い花の咲き始めの頃の根茎を除いた葉・茎・花をゆでて、香りを楽しみながらいただきます。

               

「ミヤマイラクサ」は、やや日陰の木の下や、日のあたる所でも生えています。茎などに細いトゲがいっぱい出ていて、素手でつかむと 蟻酸があるので、しばらく痛みがとれません。
軍手などでとると、とりやすいです。秋田では、「アイコ」といって、人気のある山菜の1種です。
ゆでて、削り節をかけて独特の香りを楽しみながらいただいたり、味噌汁の具や煮物にしていただきます。


「タラノメ」里山より、少し遅れてしまいますが、てんぷらや、ゆでて胡麻和えにしますとけっこうおいしいものです。


 
  • キバナイカリソウ

    キバナイカリソウ

  • モミジガサ

    モミジガサ

「キバナイカリソウ」は、日当たりの良い斜面に自生しています。花を良く観察すると、やや黄色でやわらかい感じのきれいな色です。
陰干ししてお茶代わりにしていただくと男女とも「元気」が出るそうです。毒草ではありません。


「モミジガサ」は、やや日陰にまとまって群生していますが、広範囲には見られません。
秋田では、シドケとも言ってかるくゆでて醤油でいただくと、ややクセがありますがやわらかくておいしいです。
画像では、若干「ヤマトリカブト(猛毒)」に似ていますが当方の撮影がヘタだからで、実物ははっきり区別が出来ます。したがって、この画像で判断しないよう にして下さい。


  • カタクリ

    カタクリ

  • マムシ

    マムシ

「カタクリ」広葉樹林帯でよくみられるかわいい花、花と葉をゆでて食べるとあっさりした味。

 

「マムシ」 雨上がりなどに見られる怖い生き物です。ほかの蛇と違いなかなか逃げてくれませんが、ある距離に近づくと噛みつかれるようです。
草むらを歩く場合は木の枝で払いのけながら進むことや、斜面を登る時などむやみに地面に手をつかないよう注意することです。
蛇のほか注意しなければならないのは、オオスズメバチとツキノワグマです。


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初 夏

渓流沿いでは、春の終わり、フジや山ツツジの花が散ると、白い花が目立つようになります。
トチの花、ヤマボウシ、サワフタギ、オオカメノキ、ハクウンボクなど白い花だけになり、 やがて見事なブルーの、エゾアジサイの群生が見られます。


  • サワフタギ

    サワフタギ

  • ハクウンボク

    ハクウンボク

  • オオカメノキ

    オオカメノキ

  • ガマズミ

    ガマズミ

「サワフタギ」は、沢をふさぐように茂る、またはそのように花が咲くところからつけられた名前だそうですが、あまり多くは見られません。小低木。


「ハクウンボク」は、見上げるくらいの高さに花が咲きます。林道に、ポツリポツリと花がこぼれ落ちるのでわかります。


「オオカメノキ」は、林道の脇などに見られます。人の高さぐらいに花が咲いていて、あまり多くは見られませんが目立ちます。


「ガマズミ」は、最も、一般的によく見かけられる小低木。晩秋に、赤い実がなるのですぐわかります。食べると独特のすっぱい味がします。 子供の頃、よく食べた記憶があります。


  • トチ

    トチ

  • ヒメシャガ

    ヒメシャガ

  • エゾアジサイ

    エゾアジサイ

  • ウワバミソウ

    ウワバミソウ

「トチ」は、林道を走っていくと良く見かける大きな木です。以前よりは、少なくなったのではないかと思います。 くせのない良質な蜂蜜がとれます。


「ヒメシャガ」は、やや日陰の沢沿いに群生しています。栽培用としか思っていなかったのですが、 ある沢の西側斜面にみごとな群生が見られました。残念ながら年々少なくなってきました。
また「シラネアオイ」のきれいな花も、ある所で群生していて、びっくりしましたが、数年後その渓をたずねたところ、ポツリポツリとしか咲いていませんでした。
あのみごとな群生は、「夢」だったのだろうかと不思議に思ったものです。


「エゾアジサイ」は、渓流沿いに群生していて、とてもきれいな青です。
園芸用に栽培されている「ガクアジサイ」と同じ形をしておりますが「エゾアジサイ」は小型で花の色が違います。
あまりにもきれいな色なので、何度か、手折ってクーラーに入れて持ち帰ってみましたが、日持ちしませんでした。


「ウワバミソウ」は、秋田では「ミズ」といって、もっともポピュラーな山菜の一種です。
以前、北陸に住んでいましたが「ヨシナ」と呼んでいて、珍重されていました。
比較的、日陰の沢沿いや、林の下に群生していて採りやすいです。
さっとゆでて、味噌と山椒で「タタキ」にしていただくとおいしいし、味噌汁の具や、キュウリと一緒に漬物にしたり、煮付けに入れますと 、独特の歯ざわりと粘りがあっておいしいです。
夏から秋にかけては硬くなり普通は、食べません。
なかには、数は少ないが茎が青いものがありまして、柔らかいですから、おそくまで食べることが出来ます。
秋になると、茶色の種子が数珠のようになりますので、最近はそれを採って楽しんでいる方が増えてきました。とろろ芋にのせていただくと、上品です。
この山菜は場所によって、茎の色などが微妙に異なり、その歯ざわりも違い、当方が釣行の経験では斜面に植生している茎の色が薄茶色の柔らかいのが 最高でその近くには不思議に山椒が生えています。生のまま渓流の石で「たたき」山椒と味噌で味付けしていただくのが一番です。


  • ヤマメ

    ヤマメ

「ヤマメ」形の良い、21cmの「ヤマメ」。
以前は、淵や落ち込みで、形の良いヤマメやイワナが結構釣れました。
年に何本か、尺イワナも釣れましたが、雨が降るごと年月を経るごとに渓相が変わってしまいます。


 

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  • ツリフネソウ(毒草)

    ツリフネソウ(毒草)

  • ダイモンジソウ

    ダイモンジソウ

  • ヤマトリカブト(猛毒)

    ヤマトリカブト(猛毒)

  • キツリフネ(毒草)

    キツリフネ(毒草)

「ツリフネソウ(毒草)」花の形が、帆掛け舟を吊り下げたように見えることから、この名前がつけられたそうです。
林道の側溝沿いなど、比較的湿った場所に群生していて、花の形と色が特徴的でこの花を眺めると、秋の気配が感じられ渓流釣りも来春まで おあずけかと、寂しくなります。
数は少ないですが、黄色い花の種類もあります。


「ダイモンジソウ」 花が大文字に似ているところからつけられた名前。秋の気配を感じ出すと沢沿いの湿ったところに咲き始めますが、あまり目立ちません。
たまに群生していて一面真っ白になります。


「ヤマトリカブト(猛毒)」 春に芽が出た頃は、なかなかわかりにくく、一見「食べられる」山菜の一種ではないかという感じがします。
春の山菜取りのシーズンになると、たまに間違って食べて大変なことになったというニュースが伝わります。要注意です。
秋になると、人間の背ぐらいに伸びてブルーの、しかしなにか不気味な感じのする花が咲きますのですぐわかります。


「キツリフネ(毒草)」ツリフネソウと同じ仲間ですが、林道の側溝沿いに咲いています。 ツリフネソウよりは数が少ないようです。


  • キバナアキギリ

    キバナアキギリ

  • サラシナショウマ

    サラシナショウマ

  • ハタケシメジ

    ハタケシメジ

  • ナラタケモドキ

    ナラタケモドキ

「キバナアキギリ」林道脇などに、やわらかい感じのやや黄色の花が咲きます。


「サラシナショウマ」やや日陰の林道脇などに、動物の尾のような、見事な白い花が穂のように咲いています。


「ハタケシメジ」名前のとおり、シメジ類なのでとてもおいしいきのこです。バターいためにして食べるととても良い味です。
とれるときは、同じ場所でビニールの 買い物袋3つも4つも大量に取れます。


「ナラタケモドキ」最も一般的なきのこで秋田では、「モダシ」とも言います。 ミズナラ等の倒木や流木それに立ち木に大量に発生しますので、きのこ狩りでは楽しいですが、味はいまいちです。


  • ムキタケ

    ムキタケ

  •  
  • 天然ナメコ

    天然ナメコ

「ムキタケ」産直店等で「ツキヨダケ(毒)」が食用として間違って売られていたというニュースがありますが、 「ツキヨダケ(毒)」に酷似していていますので、要注意です。初心者は絶対に手をださないことです。
「ムキダケ」は、主に、ミズナラの倒木や立木に発生しますが、広葉樹であればどの木でも発生する傾向があります。名前のとおり、表面の茶色あるいはねずみ色の皮を 包丁で軽くむいて、納豆汁や煮物にしていただくとツルツルしておいしいです。(当方の画像は白っぽいですが、実際は茶色かったり緑がかったり、微妙な 色をしている場合があります。)

「天然ナメコ」 ブナの木の倒木に発生した天然のナメコ。
きのこの写真は、このような角度ではなく、上部から撮った方が写りが良いようです。
この写真は、数が少ないほうですが、きれいに見事にいっぱい発生していたことが良くありました。


「きのこ」は、発生場所(地域)、その年によって微妙に色などに違いがあります。当方の画像で判断しないように。 また、「致命的」といわれる毒きのこもありますので要注意です。
不思議なのは、当秋田地方の里山で、初秋から杉の切り株で良く採れる「スギヒラタケ」という真っ白なきのこ がありますが平成16年の秋に死亡例が出たこと。
いまだ原因不明とのことですが、代々、食用として親しまれてきたきのこが、本当に不思議に思います。
     

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