大潟村に写真クラブが誕生したのは1980年12月、秋田市の写真クラブから講師を迎えて開かれた公民館の 講座がキッカケでした。それまで個人的に写真を趣味としていた人たちが、クラブ結成にこぎつけたのです。 大潟村写真クラブは、大潟村芸術文化協会(芸文協)に所属、毎年開催される大潟村芸文祭では、会員の 作品を展示をします。また、季節の撮影旅行はじめ、折に触れて作品の発表、展示をしています。 現在、進藤栄一会長のもと、23人の男女会員が趣味の写真を通して創作活動をしています。 |
平成3年、創立10周年記念として出版した写真集「俺たちの写真集」。 2000年、創立20周年事業として出版した「詩季 出会いを求めて」 |
小正月行事の撮影旅行 2010年2月13〜14日 |
氷点下の寒さの中、冷水の樽に身を沈める男たち。 弘前城公園の雪灯篭にロウソクが灯された。 |
雪国では最も寒さが厳しいこの時期、旧暦の正月に当た る小正月行事が県内各地で行われています。 「大潟村写真クラブ」では、会員同士の親睦を兼ねて恒例の 「冬の小正月行事・撮影旅行」を行いました。会員7人が参 加、行く先は青森県。 同県黒石市の「こみせ通り」、弘前市の「弘前城雪灯篭 まつり」、同市鬼沢地区の「奉納裸参り」の3箇所。 黒石市の「こみせ通り」は、,藩政時代からの伝統的建 造物が多く、軒を連ねて吹雪や積雪から人々を守る詩情あ ふれる街並み。そこで偶然、退社した会社の後輩で、かつて 「中国・旧満州」で取材を共にした加藤千洋編集委員と出会 いました。TV取材で訪れたとのこと、思いもかけない出会い は感激もひとしお。 夕刻、弘前駅に近いホテルにチェックイン。厳しい寒さに かかわらず、大勢の観光客に混じって弘前城公園へ。冷 え込みで雪道は凍り、周りでは何人も滑って転んでいる光 景が。さらに、肝心の「雪灯篭」の規模は、想像以上に小さく、 遠くにかすかに見える程度。早々に撮影を切り上げることに。 遅めの夕食は、新鮮な魚介と地酒。写真談義は尽きません。 |
翌朝は6時30分にホテルを出発。9時から始まる「裸参 り」の撮影場所確保のためです。「鬼神社」という名は珍し い。水が枯れた田に鬼が水を引いてくれたことに感謝する、 五穀豊穣を祈る祭りです。氷混じりの冷水が入った樽に、 男衆が身を沈め、その後「しめ縄奉納」をする珍しい祭り。 場所取りのため朝4時に来た、という写真愛好家も。 境内を下見した結果、撮影場所を巡って件でTV取材陣 とのトラブルを懸念。幅5b程の鳥居の間に樽が並べ られ、ロープの外側に愛好家たちが並んでいる。神事開始 直前、TV取材陣3、4社がロープの内側に。案の定、後ろ の愛好家はほとんど撮影出来ず、両者間で一悶着。かつて マスコミに身を置いた者にとっても、非常識な行為にうつり ました。神社側の対応のまずさとマスコミ側の横暴が原因。 譲り合の精神が共に大事と痛感。 鬼沢地区の撮影終了後、太宰治の故郷津軽へ転進。日 本海側をたどり村へ帰ることに。途中で冬ならではの「スト ーブ列車」に乗ったり、各地の「道の駅」に立ち寄り特産品 を買い求めたりと、「中身の濃い」撮影旅行を満喫。 |
芸術文化祭で写真作品を展示 ホテルサンルーラル・大潟 2009年2月21〜22日 |
大潟村恒例の第30回「芸術文化祭」が開催されました。 芸術文化協会(芸文協)に所属する「写真クラブ」は、会員 20人が自信作を2点ずつ持ち寄り、会場に展示しました。 今年は「大潟村芸術文化協会」の創立30周年記念の年 にあたり、写真クラブでも通常の作品とは別に、入植後の 変わり行く村の様子や出来事を撮影した写真コーナーを 設けました。 |
約20点の写真の中には、現天皇皇后両陛下が 皇太子だった頃、大潟村を訪れた時の写真や、 大型の農業機械による作業風景を撮った写真な どがあり、来場者たちは懐かしそうに立ち止まって 見ていました。 |
冬の小正月撮影会 「湯沢市のかだる雪まつり」 2009年2月7日 |
農閑期のこの季節、写真クラブでは各地の冬の小正月 行事を撮影する企画があります。今回は日帰りで湯沢市 の「かだる雪まつり」に行って来ました。「かだる」とは方言 で参加するの意味です。 午前7時、クラブメンバー7人がレンタカーのマイクロバ スで村を出発しました。秋田道から湯沢市を経由、小安 峡温泉には2時間超で到着。冬場はさすがに営業をして いる店も人も少なく、ひなびた温泉街でした。その後、秘 湯で知られる大湯温泉まで足を延ばし、冬景色を撮影。 |
昼食は全員一致で稲庭ウドン。ふるさとの味を楽しみ、 いよいよ本来の目的地である秋の宮温泉峡へ。もっと も途中「道の駅」へ立ち寄り、買い物を楽しんだりもした ゆっくり旅です。雪がない大潟村と違い、豪雪地帯の雪 景色はとても新鮮に見えました。 陽が落ち3000個の小さな雪洞にろうそくの灯が点け られました。幻想的なほのかに赤いこぼれ灯の光景を ファインダー越しに眺めながら、ゆっくりと心が温まる のを感じました。 |
写真クラブ総会・懇親会、大潟村小学校への写真展示 2008年12月 |
大潟村写真クラブでは、この1年を締めくくる恒例の総 会と懇親会が12月8日午後5時から、大潟村「潟の湯」 で行われました。 総会には17人が出席。事業決算報告と来年度 の業計画案と予算案を審議されました。 承認後、役員改選が議題に上がりましたが、会員の総意 で、現役員の留任がと決定。引き続き懇親会に移り、 キリタンポ鍋を囲み楽しい夜を過ごしました。 1次会は盛会のうちに終了、会場を隣のホテルに移し、 |
大いに盛り上がりました。 翌日はこれも恒例となっている大潟村小学校体育館で、 写真展の展示作業を行いました。 会員が自信の作品を持ち寄り、小学生に見てもらおう という写真展です。ほぼ20人近い会員が作品を持ち寄っ てのミニ写真展です。 和気あいあいのうちに作業を進め、記念写真を撮り、作業 終了。 |
男鹿市のスーパー「ジョイフル」店内で写真展 2008年6月 |
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6月中旬、私達写真クラブでは隣の男鹿市にあるスー パー「ジョイフル・シティー」のロビーを利用して写真展を しました。 スーパーから何かエベントでも、という希望があり、写真クラブが作品を展示することにしました。買い物客が通る 店内の一角での写真展は少し珍しいかも知れません。 |
作品のレベルは高く、1人2〜3点を持ち寄り展示 することになりましたが、スーパーのコンコースを利 用するので飾りつけには時間がかかりました。こん な時に力を発揮するのが「入植者魂」です。わいわ い言いながらの作業は結構楽しいものでした。 この日は皆で店内のレストランで昼食をとり写真展 終了後、は日を改めてご苦労さん会をしました。 |
写真人口が非常に多い中で、展示会場やギャラリーが少ない。秋田市は勿論、地域でも例外ではない。 |
大潟村写真クラブ 19年度総会 2007年12月18日 ポルダー潟の湯で |
「大潟村写真クラブ」の1年間の活動を締めくくる総会・ 懇親会が、12月18日、進藤会長以下20人近い会員が 出席し村の温泉施設「潟の湯」で開かれました。 19年度事業、並びに収支報告が行われ満場一致 で承認。さらに20年度事業計画案並びに予算案が提案 されて承認。 |
総会に引き続き、会員の懇親会が行われました。 きりたんぽ鍋をつつきながらの宴会は、写真談義に とどまらず、村の将来や今後のことなど大いに盛り上 がりました。 話題は尽きず、会場をホテルに移して2次会に突入。 熱い論議が続いた写真クラブの懇親会でした。 |
写真クラブ 秋の撮影会 森吉山系 桃洞の滝 2007年10月26日 秋の稲刈りも終わり、写真クラブ久々の撮影旅行です。行く先は森吉山系、紅葉のブナ林と流麗な滝で知られる 桃洞の滝。山友会支部、と言われるほど写真クラブの会員は山友会と兼ねている人が多い。私もその一人、久し 振りに懐かしいメンバーと再会しました。 午前7時、公民館前集合。参加者6人、2台の車に分乗して出発。滝に到る4`のブナ林は紅葉真っ盛り、渓流も あり被写体にもこと欠かない。滝も見事でした。流れのほとりでおにぎりを食べ、夕方村へ帰りました。6時過ぎ、皆 で温泉に入り、大広間で夕食を取りながら早くも話題は29日のナベッコ登山。 稲刈りが終わり、一番喜んでいるのはもしかして、私? 。 |
芸術文化協会会長、副会長に会員が就任と会員の写真コンテスト入賞を祝う食事会 芸術文化祭に出品した写真作品を干拓博物館に展示していました。それを撤収した後、村のホテルで見出しの ようなことを理由に集まりました。中華ランチをいただきながら、いつものおしゃべり会。本当に仲のよい仲間です。 |
第28回 芸術文化祭展示 2月24日 サン・ルーラル大潟ロビー 村のホテル「サン・ルーラル大潟」のロビーがアッという間に展示場に早代わりです。 このコーナーは私たち写真クラブの作品が展示されました。 |
梨木(愛宕神社)の水かぶり 横手市十文字町愛宕神社の寒中祭礼 |
写真クラブ会員 小林義男さんの「秋田県芸術選奨」受賞祝賀会 2007年2月6日 ホテル サンルーラル大潟で 大潟村写真クラブの会員 小林義男さんの県芸術選奨受賞をお祝いする受賞祝賀会が行われました。会場のホテル 大広間には多数の村民が駆けつけ、盛大なパーティとなりました。 黒瀬村長はじめとする祝辞に続き、小林さんの作品がご本人の解説付きで上映され、撮影にまつわる苦労話なども披露 されました。 |
主催は写真クラブ。受付や会の進行も会員の手で | 出版した「下北牧歌」 |
祝賀会には、村長はじめ中学の同級生、写真クラブ会員 など多数が出席した。 |
写真クラブでは最年少の小林義男さん。この日は終始 笑顔で、宴は三次会まで続いた。 |
鷹ノ巣神社の厄払い行事撮影会 2007年2月1日 北秋田市鷹ノ巣町 |
33歳の厄年を迎えた女性が、黒留袖と丸まげ姿でお払い をする珍しい行事。写真クラブでは大潟村から車の乗り合 いで行ってきました。珍しく雪が降り、手ごたえが感じられ た撮影会でした。 |
写真クラブでは会員の作品を小学校に展示後、村の養護 老人ホームにも展示しています。これは車椅子のお年寄り にも見易いように、と会員が実際に車椅子に乗って高さを 確認しているところ。押しているのも会員です。ほのぼのと する一コマ、そこで私はカシャ、とシャッターを。 |
大潟村日記