KIさんの合格体験談 







負けなかったのは“気持ち

私が社会保険労務士を目指したのは、全く不純な動機から、
でも、その動機こそが私の原動力となり、3か月半という最短距離での合格を可能にしてくれた。
社労士の仕事のなんたるかも、その勉強方法すら知らないまま、レックでの授業がはじまった。
私をそれに向かわせたのは、当時付き合っていた人からの一言「向いていると思うよ」。



5月上旬から勉強がはじまり、受験は8月末。
短期間の学習で合格を手にするために、私が自分に課したことは、以下の3つ。




@ 授業が勝負

録音なし・1回きりの授業だったため、講師の一言一句を聞き漏らさないよう集中。
大切だと思うことは全て書き留めた。
午後からの授業では睡魔に襲われないよう昼食は腹七部目位に。
(お陰で痩せた。ちなみに重い教材を持ち歩き、腹筋までついた!)

A 疑問はその日のうちに解消(先生には申し訳なかったのですが、授業後、質問攻めに)

B 暗記ものは常に反芻する(台所に暗記項目をまとめて貼り、家事をしながらブツブツ等)

平日の昼間に授業を受けていたので、帰宅後はたっぷり予習・復習に時間をあてられそうなものだが、
週に3日、別の資格取得のため夜間通学していたため、たいして時間は取れない。
空いた時間で私が行ったのは…

持ち歩きできるサイズのメモ帳に、条文を第一条から順に書き並べて、頭の中で整理すること
(使用したテキストは、条文順の解説でなかったため自分で順番に書き並べるのが
私にとって最も有効な方法に思えたため。書き写すだけでもかなりの時間を要した)。
そのメモ帳を常に持ち歩き、通学のバスの中や待ち時間に目を通し、
必要なところはブツブツと呪文のように繰り返し、暗記するよう心がけた。
前日、覚えたつもりのところを、翌日、見ないでも言えるか試してみる。
覚え切れていなくても、めげずに、繰り返しブツブツ…。それを続けた。

それから、レックの過去問集。
時間のあるときにちょこまかと繰り返し解いた。
必ず同じ問いで間違えるので悔しかったものの、やはり、それにもめげず…、
否、めげはしたが、それも一瞬。時間がない分、落ち込む余裕もなかった。

授業が8月上旬に終了。
その後、試験までの間は、レックの自習室で「問題を解きまくる!」つもりが、
それまでの模試(2回受験)で、年金が全く理解できていないことがわかったため(特に厚年)、
年金についておさらい。テキストを読み、ノートに整理。自分なりに図説、作表し理解に努めた。
それに10日間くらい費やしてしまった。
それから、他の科目も同様に、年金ほどじっくり時間はかけられなかったものの、
復習。労基・労災については授業だけでかなり理解できたので、殆ど時間をかけなかった。
これが裏目にでるのだが、かけたくてもかける時間がなかったので仕方がない。
問題解きまくり!に費やせた日数はラスト3〜4日くらい。
模試の振り返りとレックの予想問題、それだけで精一杯。
条文順過去問集を購入したものの手付かず。

唯一のリラックスタイム、食事時間も、新聞に目を通す時間に。
直前のニュースは試験対策にはなりませんが、それでも関連事項に目を通し、
勉強した内容と照らし合わせることで自分の中に定着するように心がけました。

 

合格へ導いてくれたもの

@ 足切りにあわないため、どの科目もまんべんなく勉強、理解するよう心がけたこと。
(しかし、先述のとおり、労基・労災と自信のあった科目ほど、時
間をかけることができず、
労基・安衛の選択式の得点はナント2点!万事休
!!と思いきや、
救済のお陰でなんとか合格できました。)

限られた時間の中で、どの科目にどう時間配分するか、
試験当日だけでなく、
勉強期間においても同じことが言える。
ただ、どう配分すればよいかは、一人一人答えは異なる。
私の場合、日々、「覚えなければいけないこと」と「自分の苦手な部分」を意識しつつ、
試験当日までの間になんとか、押し込んだ、という感じだ。
そして、その配分の仕方がラッキーに作用した、ということだと思う。




A 気持ちで負けない。

3か月半という比較的短期間ではあったが、その間、集中力を途切れさせないために必要だったこと、
それが「気持ちで負けない」。「受かることだけをイメージしてがんばって」。ある先生からの励まし。
そして、授業の最後の日、大野先生が送ってくださった「気持ちで負けるな」という言葉。
8月は毎日10時間以上は机に向かったが、それを支えてくれたのは、先生方の励ましの言葉。
くじけそうになるたび(試験当日も!)「気持ちで負けるな」と自分に言い聞かせてがんばりました。




その他、有効だったこと

@ レックの直前対策講座のうち「改正法」と「白書対策講座」を受講。非常に有効でした。

A レックの全国模試を2回(勉強開始が5月だったため、第1回目の模試は不受験)。
当然ですが模試は受けるべき。時間配分の練習ができることと

(受験が久々の方にはマークシート塗りつぶしの練習にも!)、
自分の苦手箇
所が把握できます。結果は気にせず、前進あるのみ!

B テレビが故障していた。これは、大きかったですね。
家に居るとついついテレビを見てしまいがちですが、故障していたため、
時間を無駄に費やすことがなかったと思います。

C 自作の語呂を友人に披露。
お返しに友人もとっておきの語呂を教えてくれました。
(語呂はたくさん作りました。いまいちの語呂でも、語呂を作る行為自体が
記憶の定着につながるので、おススメです!)




(勉強をはじめた頃にクラスメートからもらったアドバイス)

@ 予習より復習に力を

(予習すると、自分の勝手な思い込みで誤った理解をし、
覚え間違いをすることもあるから、とのことでした。
私の場合、したくても、予習する時間がなかったのですが…)


A 電卓を使わない
(本試験では電卓が使えないので、使わないで解く習慣を!
このアドバイスはとても助かりました。)

以上、つらつらと書き連ねました。長くなってすみません。
この中で少しでも受験生の方のお役に立てる内容があれば幸いです。

末筆になりましたが、大野先生には本当にお世話になりました。

限られた時間の中で、合格のために有効な情報をわかりやすくコンパクトに伝えてくれる、
それが大野クラスの真骨頂です。
授業の中で“せんせい”にありがちな、自慢話や苦労話、お説教に費やされる時間は殆どありません。
そのかわり、わかりにくい事項については、板書し、じっくりと時間をとって教えてくださいます。
しかも、発音・発声がはっきりしていて聞き取りやすい。
これは“せんせい”にとってとても大切なことだと思います。

私は、その後、レックの年金アドバイザー検定2級講座を受講し、無事、合格することができました。
勿論、これも大野先生の授業でした。
受講生の質問に丁寧に答えてくださる真摯な姿勢。
尊敬と感謝の念とともにこの合格体験記を先生に送ります。





合格体験記追記

その他有効だったことに付け加えて。
有効だったかどうかはわかりませんが、視覚的にも記憶しやすい工夫をしました。

. 大臣と長官を色分け

 大臣のからむところは黄色、長官がからむところにはピンクのマーカー
(私の場合は、テキストに色があふれるのはイヤだったので
「大臣」・「長官」その文字だけに色をつけましたが…)。
予習・復習の時間はとれなかったので、授業時間中に先生の話をききながらマークするのですが、
意識して塗り分けることで、記憶の定着に少しは役立ったような気がします。

ロ. 3年(よくでてくるのは2年でしたか…?すでにあやふや)と5年で色分け

 実は、これはあまり意識して塗り分けしなかったのですが、これもやればよかったと思います。
あとで、ピックアップして整理するときにもきっと役立つはず。

ハ. 誤った解に×をし、正しい解をその周辺に書いて×まで矢印をひいて導いておく
(これは、ある先生が実際に板書してやってみてくださった方法です。)

 LECのテキストには過去問がのっていますが、印刷してある文章は、誤った解でも正解のように感じてしまうことがあります。
いちいちそれを読んで、正解を思い出す作業にかける時間はなかったので、
パッと見た瞬間、どこが間違いで正解は何かわかるようにしました。
これは、テキストだけでなく、そのあと行った模試の振り返りをするときにも
問題に書き込んで正解を叩き込むようにしました。






講師のコメント



KIさんには、職業訓練の社労士講座(以前にLEC京都駅前校で実施。現在は実施していません。)を受講して頂きました。
わずか3ヵ月間の短期講座、しかもKIさんは全くの初学です。

毎日6時間講義が週4日から5日。
本当に大変だったと思いますが、講義終了後、質問をたくさんもらいましたし、必死で勉強していた印象があります。
試験に合格するため必要なことをしっかりやるというスタンスが特に伝わってきたので、
合格するかもしれないなあという漠然と感じましたね。
こういう勘は当たるもので、見事に合格。
3ヵ月間という短期間の中で、質量とも濃い的確な勉強をした結果だと思います。頭が下がる思いです。

KIさんの体験談にありますが、気持ちで負けないということが本当に大切ですね。
合格に向けて必死に努力するからこそ、気持ちで負けなくなるという言い方もできます。
試験合格に向けて、日々、できることをやるということが大切ですね。








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