T さんの合格体験談
(一年目を反省して)
一年目の試験後、自己採点で合格ラインに達していないことが判明した時、
自分では直前期などかなり追い込んだつもりでいたのでとてもショックでした。
「あんなに頑張ったのにダメだったのだからもう無理だ・・・」と未練がましくクヨクヨする日々が続きましたが、
大野先生に励ましていただき、「今度こそ絶対に合格する!!!」と決意を新たに再起を図ることにしました。
一年目の反省すべき主な点は、
@自分はコツコツ型であるのに直前期に詰め込んでしまったこと
A直前期に細部に気をとられてしまったこと
だと思い改めることにしました。
@については、仕事をしていると繁忙期などにまとまった勉強時間を確保することが難しく、
直前期に負担を強いるはめになってしまうため、細切れの時間を活用して
勉強を日常生活に組み入れることにしました。
忙しい時に改めて一時間を確保したり、三十分だけ机に向かって集中するのはしんどいので、
通勤時間を勉強時間に充て、通勤経路を少々遠回りにしたり普通電車に替えて座席を確保し、
毎日一定時間、地道にテキストを読んだり過去問を解く習慣をつけました。
Aについては、「勉強の手を広げず、精度を高める」ことを念頭に
「{レジュメ、過去問、答案練習、模試}⇔テキスト」の反復に努めました。
特に直前期、模試の結果が芳しくないとつい本屋に立ち寄って色々なものに手をつけたくなりますが、
その結果合格がどんどん遠ざかってしまうことを前年度に経験したので、禁じ手として肝に銘じました。
テキストの内容が全て頭に入っていれば、基本的にはどんな問題が出題されようと大丈夫なはずなので、
「これ!」と決めたメインテキストから浮気しないことが肝要だと思いました。
(自己管理と気分転換)
一年目の経験から、自分には直前の追い込みがきかないことを自覚したので、
「地道にコツコツ、健康的な受験ライフ」を心がけました。
本試験は体力・気力を蝕む盛夏に行われるため、日々の体調管理は思うよりも有効だと思います。
また、「地道にコツコツ」積み上げた道のりを思うことによって、
試験当日、極度の「緊張しぃ」の自分を落ち着かせることができました。
テキストを読んだ回数自体よりも、どれだけ精読できたかが重要であることは言うまでもありませんが、
私にとってはある程度の物理的な「回数」が、緊張をコントロールする上で一定の効果をもたらしたと思います。
仕事上の疲れやストレスを抱えている時など、どうも自習室や図書館の敷居が高く感じられる時には、喫茶店で勉強していました。
雑然とした雰囲気に身を置いていると、「こんなにしんどいのに受験勉強をしなければならない」
という悲壮感にとらわれずに自然と数字を覚えたり、計算問題を解く自分がいました。
(これから合格を目指される方へ)
非常に抽象的な言い方ですが、強く思えば必ず合格します!!
私は受験時代(特に二年目)、寝ても覚めても試験合格のことを(少々病的なくらいに?)恋焦がれていました。
強く合格を思えば、勉強時間の捻出に躍起にもなりますし、仕事も効率的にこなそうと自然と行動に現れてきます。
合格後の今、自分に負けてあきらめなくて良かったと心から思います。
「岩をも押す一念」って本当にあるものだなぁ、というのが今の私の実感です。
勉強に疲れた時には、「官報で自分の名前を発見した瞬間」や「合格後華々しく活躍する姿」
を思い浮かべて、もうひと粘りしてみてください!!(私が実践する元気の出し方です)。
皆様の合格を心より祈念しております。
講師のコメント |
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1年目の不合格後、今後どうするべきかでご相談を受けたことを鮮明に思い出します。
かなり落ち込んでいて、心配しましたが、やり始めたからには合格するしかない、
合格目指して再びスタートしようという話になりました。
1年目は準備万端というわけにはいかず、精神的な面のコントロールも難しかったのではないかと思いますが、
2年目は、1年目の経験を活かし、基礎学力の充実と精神的なコントロールがしっかりできたのではないかと思います。
地道な努力と体調、精神面の安定は合格するうえでは欠かせないですね。
Tさんは、人一倍合格したい気持ちが強く、また、合格まで決して平坦な道のりではなかっただけに
官報でお名前を見つけて僕自身も嬉しく思いました。
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