■おおとりのイラスト描き順■
2005.9.6
覚え書きということで、描き方の一例をご紹介します。
絵柄や構図など、条件によってこの手順は変わりますが、今回は下書きからPhotoshop上でやってしまうという方法で。要ペンタブレット。


おおとりの場合、構図はひらめきです。しかし、大したひらめきではないのでオーソドックスな構図になります。今回は単純な逆三角形構図ですね。顔が中心。なんのひねりもありませんが、ぶっちゃけこれはミーハーイラストなので、構図は二の次。
そもそも、これと同じ構図のイラスト、前にも描きましたしねw
描きたいものを描きたいように描きます。

画像サイズ:1000px×1000px(TOP絵用なので)
ブラシは筆圧でサイズだけが変わるもの。デフォルトですね。ブラシシェイプは正円。これもデフォルト。直径は3pxです。 色は黒。

 

さっきの絵を不透明度20%くらいにして、新規レイヤーにペン入れ。ブラシその他は同じ設定。
今回は線に抑揚をつけてみました。

 

新規レイヤーを線画(清書)の下に作り、下地の色で塗りつぶし。
この時点で絵のトーンを考えます。場合によっては背景から描くときもあります。

 

特にいいシチュエーションが思い浮かばなかったので、記念撮影ということにしましたw まあプリクラでもなんでもいいんですが。 なので色味はデフォルトに。

基本色でベタ塗りします。この工程が一番しんどいです。線画がいまいちだったり、線画完成から時間が経っているとモチベーションが下がって、この時点でリタイヤすることがよくあります。

隣り合う色が別レイヤーになるようにレイヤー分けをし、塗り終わったレイヤーは「透明部分の保護」にチェックを入れます。

 

塗り分けが終わればこっちのもの、レイヤーごとにゴリゴリ塗っていきます。
面積の大きいところから塗るのが基本ですが、今回はメインカラーというものがないので、単純作業でレイヤーごとに。
基本色→濃い色→もっと濃い色→基本色より明るい色→もっと明るい色という順番に塗ります。

ここからブラシは、筆圧で不透明度のみが変わるものに変更。 ブラシシェイプは正円。

ブラシサイズはしょっちゅう変えます。タッチを生かさず殺さず塗るのが私のやり方です。が、縮小したらほとんど分かりませんねw


ちなみにこのブラシはほとんど使いません。

 

グリグリ塗ります。
定石である画面左前方からの順光にくわえ、正面からストロボをたいたようなライティングという設定です。

 

だんだん未踏破領域が少なくなってきました。
瞳のハイライトを大きくとるのが最近のマイブームです。

 

ここで塗りはだいたい終了。

 

「色調補正」でドラミちゃんの肌(?)色を補正。ぽぷりの袖の飾りを描き忘れていたので追加。
部分部分のコントラストなどをいじります。覆い焼きで髪のハイライトを際立たせます。

 

完成?
背景は写真スタジオで撮る写真のように、やわらかい模様のある壁紙のつもりで。
線画と塗りレイヤーを統合し、アルファチャンネルを使って中心を残してぼやけた選択範囲を作成。
その選択範囲を「ぼかし(ガウス)」で軽くぼかし、顔だけにピントが合っているような効果を出しました。 これで嫌というほど中心に目が行く絵になりましたw



とまあ、ざっと流しましたw
最後のぼかし効果も、フィルタでやるよりも手塗りでぼかした方が「絵」的にはいいでしょう。
制作時間は5時間くらい。おおとりは気が短いので、線画から時間がかかるとやる気がなくなりますw なので、1作品長くて3日くらいです。

こういった描き方ページ。実は3年ほど前に一度やったことがあるんですよね。その時の方が詳しかったりしますw