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 いろはの幽霊喜談 学園篇
制作よもやま話  

ここでは、「いろはの幽霊喜談」を書くにあたってどんな経緯があったのか、裏話にすらならないどうでもいい話を書いていきます。続編の構想なんかを忘れないように書き留めておく場所なので、知らないうちに更新されたりするかもしれません。
ちなみにこのページは、小説を読んでから見ていただいたほうが幾分楽しめると思います。


   おおとりの拙文遍歴

小説(らしきもの)をはじめて書いたのは、中学校のときに書いた、私の弟が主人公の冒険小説でした。それは完結することなくデータは紛失してしまいました。(ランドセルより大きなミノルタのワープロで書いてました)

その後「スレイヤーズ」を友人から借りて、コミック小説というものを知り、中学2年で「ときメモ」にハマり、カバーというか、パロディ小説を書いては友人に見せてました。
ヒロインごとに違った主人公にして、計3作ほど書きましたが、やはり完結することはありませんでした。

中学3年から高校1年にかけては、「センチメンタルグラフィティ」のパロディ小説を書いてましたが、やはりこれも完結していません。
ヒロインは永倉えみるでした。(だって仙台だし)
ほかにも、少女変身ヒーローものや、ファンタジーもの、ミステリーもどきなんかも書きましたが、どれも原稿用紙数十枚程度で書くのをやめてしまっています。

特に目的もなく、ただ書きたいがために小説を書いていたので、投稿とか、小説家になろうとかは一切考えていませんでした。


   初めての〆切

高校2年生になって文芸部に所属し、はじめて〆切のある「原稿」を書くことになりました。
そのときに、数あるネタの中からチョイスしたのが、「いろはの幽霊喜談」です。
年に3〜4冊発行する部誌に連載というかたちで1年間書き続け、全4話、原稿用紙270枚ぶんの「いろはの幽霊喜談」完結しました。
私が初めて小説を書ききった瞬間でした。

今思えば、当時の部員には多大な迷惑をかけたと反省しています。みんなが数ページのところ、私だけ毎回15ページ以上占有していたのですから……。

この、高校の時分に書いた「いろはの幽霊喜談」を「本編」とし、次の部誌から短編、「いろはの幽霊喜談 学園篇」をスタートさせました。(性懲りもなく)
それがこのサイトに掲載されている「憂鬱はそこはかとなく」と「ラテン・マジック」の2作です。1話完結を目指していたので、どちらも原稿用紙50枚前後の長さになっています。

そして3年前。久々に「いろはの幽霊喜談」の新作を書き始めました。それが「ヒート・シンク」です。
この話は学園篇でありながら、「本編」の長さをゆうに越えて現在原稿用紙300枚を突破していますが、まだ完結していません。
実は過去に一度完結しているのですが、友人に読んでもらったところ多くの指摘をもらいまして、書き直してるうちにこんな長さになってしまいました。


   「学園篇」について

「学園篇」は、脱稿した2作と「ヒート」のほか、現在「ヒート」と並行して「イントロ・ムーブ」という話を書いています。
もともと「学園篇」は「本編」を読んでいることを前提に書かれているので、キャラクターの描写が雑になっています。
このサイトに「本編」を載せるつもりはありませんので、キャラクターの設定がよく分かるような話を書こうと思って「イントロ」を書き始めたのですが、いろいろあって見切り発車となりました。
ストーリィで説明できないぶんを、イラストなどのコンテンツをつかってカバーしていこうと思っています。

「学園篇」には、まだまだネタがたくさんあります。短編で収まりそうな話で5話、長編になりそうな話があと1話ストックがあります。以下、作中の時系列にあわせて執筆予定の作品を紹介します。

短編
「イントロ・ムーブ」

「憂鬱はそこはかとなく」

「ラテン・マジック」

「ニューフェイス・フーガ」
ラテン語研究会に新入部員がやってきた! しかしその新入生はいろはを知っているみたいで……。

「チャイルド・パニック」
いろはが魔術に失敗して若返ってしまった! いろはを元に戻す方法を探して悟が奔走する!

「ヒート・シンク」

「インディアナ・ラプソディ」
ネイティブアメリカン展に行った悟が、インディアンの少女の霊に好かれてしまった!

「クッキー・カウンター」
一度は敗れたものの、勝負は一度とは決まっていない。彼女が再び一途な(一方的な)想いを炸裂させる!

「マージナル・ホリデー」
いろはたちの担任佐伯操子が、いろはのことを嗅ぎまわっているらしい。休日返上で操子を尾行した先には!

長編(学園篇最終話)
「リトル・ドール」
すべては予定通りに行われる。なす術のないいろはたちには、訪れる別れを避けることはできないのか。


とまあ、そんな感じです。ストーリィ上詳しくあらすじを書くことはできませんが(変な日本語)、短編でやろうとしているいくつかのことをこれらの話に織り込んでいければと思います。一つ一つは短編ですが、やはり根幹となるのは「本編」なので、そこにつながっていくような構成にする予定です。


   「本編」について

最初に「本編」としての「いろはの幽霊喜談」があります。 これは時系列では「学園篇」のあとの話で、「学園篇」は名前のとおり、いろはと悟を中心とした学校生活がメインになっていますが、そこでは触れられなかったいろはの過去についてなど、シリアスな内容になっています。
高校時代に書いた「本編」はこのサイトには載せない、と言いましたが、正確には手直しをしてから発表する予定です。
さらに「本編」には続きもありまして、こちらは完結しておりません。ちょっとだけ紹介しましょう。

「いろはの幽霊喜談」
夏休みをあと数日にひかえたある日、悟が交通事故で死んでしまった。 いろはは失ったものの大きさに愕然とする。
そこでいろはがいろはがとった行動が、2人の運命を大きく変えてゆく……。

「いろはの幽霊喜談 道の絆」
ある日突然、いろはの前に「いろはの母の使い」と名乗る男が現れた。死んだとばかり思っていた母の消息を知る唯一の手がかりか、それとも罠なのか……。

正直、今あるネタをすべてアウトプットするには時間がないのですが、暇をみてちまちま書いていこうかと思います。


   「外伝」について

いろはの幽霊喜談は構成上致命的な欠陥がいくつかあります。あえてここでは言いませんが、少なくとも投稿したりするレベルには程遠い作品であることには間違いありません。
そんな欠点を補い、かつ新しい方向性を模索した時期がありまして、そこからいくつかの新しい「いろはシリーズ」が生まれました。ストーリィも世界観もまちまちな「外伝」をご紹介します。

「いろはが悟と一緒に魔物をバッタバッタと倒す話」
いろはと悟のつながりをもっと強固なものにしようと、2人に運命的なものを設定に追加。それに伴ってストーリィが多少変更されて、いろはがゴーストバスターみたいな立ち回りに。

「悟が陰陽師で鬼と戦う話」
悟は代々続く陰陽師家の跡取りで、宮内庁の密命を受けて四国から逃げ出した「鬼」と東京駅で遭遇戦を繰り広げているところを、オカルトマニアの少女いろはに目撃される。
そこで鬼を取り逃がしてしまうが、どうやら仙台に潜伏しているらしいとの情報をつかみ、急遽仙台の高校に編入。そこはいろはの通う御霊高校だった。鬼と二度目の戦いのさなか、いろはが悟を追って闖入。なんと鬼はいろはに見初めて求婚。不思議な三角関係が日本の命運を握るとはこのとき誰も知る由はなかった……。

悟をもっと活躍させようと、悟の方を非凡にしてみました。そこにちょっと大層なバックボーンを追加して、スケールの大きめな骨格になってます。
ここら辺の外伝は、本編かそれ以上の密度をもってプロットを組んでいるので、いつかは書きたいですね。


   「元ネタ」について

「いろはの幽霊喜談」のネタは、小説を書く1年以上前にできたものでした。当時(中3〜高1)は少女漫画的なストーリィを考えていて、「いろは〜」もそのひとつでした。
なので、ストーリィもかなりコミカルなものになっています。タイトルが「喜談」なのも、もともとラブコメちっくな話だったからなんですね。
いろはの性格も、今とは真逆です。今のいろはは「冷酷非道なマッドサイエンティストだが、時折少女らしさを見せる」というイメージですが、当初のいろはは「底抜けに明るい無邪気なオカルト好き少女」というだけでした。頭もよくないし、チンピラに囲まれたら泣きじゃくるような女の子。苦手なのは水(水泳)で、口癖は「大丈夫、失敗は成功のもと!」だそうw
むしろ悟の方が頭がよくて、いろはをリードしていくキャラだったのです。
さらに、最大の違いは名前の表記でして、元ネタでは「紫雨彩(いろは)」だったのです。当て字かよ!

それが一体全体どういう理由でこうなっちゃったんでしょうねぇ。確かに「本編」第1話では髪の毛を二つに結っていて「やっぱり失敗かぁ。さすがに無謀だったかなぁ」と、 話し方も幼いんですよね。どこで変わったのか……。


   「新シリーズ」について 05.5.16追記

「いろはの幽霊喜談」シリーズを時系列に並べると、最初に「学園篇」があり、次に「本編」があり、「道の絆」へとつながっていきます。
今日何気なく、「本編」と「道の絆」のあいだにもうひとつサイドストーリィシリーズを入れようか、と考えました。
「本編」を書く際の「元ネタ」では、悟が死んでしまうところはあっさり書かれています。つまり「本編」は「元ネタ」のイントロダクションでしかなかった、ということなんです。「元ネタ」で書こうとしていた部分は、「本編」のラストと「道の絆」でしか書かれていないので、「元ネタ」に沿ってコミカルを前面に押し出したシリーズがあってもいいんじゃないかと思ったのです。
まあ、この新シリーズ構想、これまで無かったわけじゃないんです。「道の絆」を書く前に作ったアイデアがありまして、それがけっこうコミカルな内容なんですね。結局「本編はシリアスにいこう」と言う理由でボツったんですが、やはり書きたい内容であったことには違いなく、むくむくとイメージは膨らんでいました。

その名も「夏休み篇」
本編で、悟は死んだあとにあの世へ行き、そこで水先案内人の「往生まどか」に出会います。それからいろいろあって二人は別れ(恋愛的な意味ではなく)、二度と会うことはないと思われたのですが、彼女は悟を追って現世に出張にやってきたのです。
悟を成仏させようとするまどか、現世にとどまらせようとするいろは。そのはざ間で悟はどうする? というかんじ。
「本編」が夏休み直前の話で、「道の絆」から新学期に入ってしまうので、その間の夏休みを舞台にしようかと。
ま、ここで公言してもどうなるってもんじゃないんですけどねw

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