エイサーでカチャーシーを踊った晩

―仲順流れ   <チュンジュンナガレ>
ウークイの晩 エイサーの晩
部落の若い男女が踊り舞うよ
パーランクーを打つ二才
サンバを操る美童   <ミヤラビ>
円になる
飛び上がる
交差する
また円になる
エイサーエイサーヒヤルガエイサー
スリサーサー
アースリ
ウンケーで迎えた祖先の霊を
あの世へ送るエイサーが
夏の終わりの部落を行くよ

―久高万寿主   <クダカマンジュースー>
大太鼓が腹に響けば
パーランクーは心を叩く
荒れ狂う潮の様に
あふれ出る二才の若い命
美童の返し手に心踊り
二才の飛び打ちに心奪われる
エイサーエイサーヒヤルガエイサー
スリサーサー
アースリ
早くなる拍子は自然の高まり
サンシンの早弾き
大太鼓の乱打
爆発がだんだん近ずいてくる

―唐船ドーイ   <トーシンドーイ>
爆発した拍子は
頭でなく
心でもなく
体のムズムズが反応する
カチャーシー
今の気持ちに正直に
ただ踊りたい
・ひやみかち
さー行こう
自分は生きている
生きてカチャーシーを踊っている
・どんみかち
どんと行こう
どんと生きて行こう
生きてさえいれば
いい事もあるさ

エイサーエイサーヒヤルガエイサー
スリサーサー アースリ

エイサーエイサーヒヤルガエイサー
スリサーサー アースリ

エイサーエイサーヒヤルガエイサー
スリサーサー アースリ

―帰り道
ほてった体に夜風が気持ちいい
あふれ出た汗は生きる喜び
ウチナーに触れる喜び
のめいこんだカチャーシー
こんなうれしさも久しぶりだよ

ニヘーデービル 二才達
ニヘーデービル ウチナー

■書始−91/02/25 ◇エイサーを見ると体が反応してしまって、体全体で感動して
しまいます。では、踊る方は?一度やらせてもらいましたが「ムチカサッサー」でした。

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