僕の憧れの先輩

中学校1年生の下校時間
裏門に小柄な男の先輩
毎日、裏門に立っている
僕が、部活で遅れた時はもういない

裏門に立って、先輩は人を待っている
何故なら、通り過ぎる人には目もくれない
ある日、先輩の目が大きく輝いた
待っていた女の先輩が来たのだ

私の中学時代、男女交際は
中学生には早いと、特別扱い
「仲良し友達」で、ガマンしなさい(?)
今とは、大きく事情が違っていました

最初、中学1年生の僕は「エッ!男女交際」と
まるで悪い事でもしている様に思いましたが
裏門で待つ先輩の目は、純粋でした、また
あの人通りの中で待つ勇気にも感動しました

いっしょに帰る為に 裏門で待合せる
人目も気にせず、ひたすら彼女を待つ
その日から裏門で待つ男の先輩は
僕の憧れの先輩となりました



■書始−17/11/27:曲無。 ◇私の中学時代、ある女の子に夢中でしたが、念願がかなったとして
私が、この先輩の様に裏門でひたすら待てたかどうかは、正直言って疑問です。
いっしょに帰りたいですが、友達も通る裏門は避けて、角の薬局の裏(?)で待合せではダメでしょうか?

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