ケータイ(2000/5/11)



 女将はついに”ケータイ”を購入しました。そう、「携帯電話」です。あたらし物好きな女将が、 これまで持たずに来たので、今さら・・・・という気もあったのですが、 先月、眼科騒ぎというのがございまして、夫との連絡用に、やはり持っていた方がいいね・・・ということになり、 と言いますか、それを大義名分に、取得を決意したわけです。
 それでも、その時には、本当に必要かと結構うだうだ考えていたのですが、このGWに夫の実家で、 義母の携帯を借用し、面白くなった女将夫婦。実家から戻るなり、即座にショップへ行き、契約すませました。
 それにしても、電話、ファックス、E-mail、そうして携帯しかも留守電サービス付き・・・・って、 これだけ通信手段がそろってしまったら、 「ごめんねぇぇ、家にいなくてさぁぁ」とか「留守電にせずに出かけちゃってたのよねぇぇ」 なんていう逃げ口上は、もう通用しませんわね。鎖につながれた女・・・・って感じですかしら。


 で、買ってみてどうか。
 全然便利じゃない・・・・・・・・っていうかぁぁぁぁ、基本的に緊急連絡用として購入し、 限られた相手、しかも、夫と女将の実家にしか番号を知らせていない(今後も一応其の予定)上、 連休明けから、緊急連絡の必要がない日々を送っている女将一家は、購入して約5日間、 まだ、一度も携帯を使っておりません。ふははははっははは。
 昨晩も、設定や登録を楽しみながら、「なんで携帯買ったんだっっけ?」と質問する夫に、「そうねぇ・・・確か・・・」と、 心も許ない返事をする妻の図を繰り広げました。でも、PCに対する執着心でもおわかりの通り(どこでわかるんだ)、 女将夫婦はこういう類のものって大好きで、久々に手に入れた新しい玩具・・・・って感覚です。 「若い奴が手放せなくなるわけだ」というのが、女将夫婦の一致した感想です。
   時代に取り残された非文明人という感じでお恥ずかしいのですが、あんな、テレビのリモコンより小さいもので、 あれほど細かくあれこれ機能があるなんて、ちょっと驚きでした。 昨今の技術革新を思えば、これくらいはできるか・・・と頭ではわかっていたつもりでしたが、 実際に手にすると、「すごい」と実感。 特定の相手からの着信を拒否する機能なんかはまぁあるかなって思いましたが、 一時期流行りまくっていた「着メロ」も、相手によって違う曲にできたり、 いわゆる留守電機能も、設定によって自動的に応答メッセージ変えられたり、 キャッチホン機能が標準でついていたり、しかも、保留にもしておけたり、 留守電はいってるよ合図もいっぱいあって、ショートメールとは合図が違っていて・・・・なんだか、こりゃぁあすごいやと、 マニュアル片手に毎夜、嬉々としていじってます。携帯使いこなしている方からすると、 「今頃アホか」って感じですね、きっと。
 でも、この玩具は、絶対に相手がいなければ楽しめないというのが難点というか、通信の”手段”なんだから、 手段を目的として楽しもうとすること自体間違ってるんだよというか、ともかく、 どんなに細かくいろいろ設定しても、ピコピコ光りアンテナつけても、かけてくれる人、或いはかけるあてがなければ、 ただのリモコン・・・・って感じ。テレビに出てくる女子高生が、数百人のケータイ番号を登録していて、 中には誰だかわかんない奴もいるとかいう話を、「どーーーしても理解できない現象だ」と思ってみてましたが、 これだったんですね。着メロ鳴らしたいし、伝言メモも再生したいし、着信件数も増やしたいし、 やな相手からの電話は音変えて出ないようにもしてみたいし・・・・・。 ま、そう単純な理由ばかりでもないのでしょうが、まず”人有りき”ではなくて、”ケータイを楽しむための電話相手” ・・・・っていうのもあるんじゃないですかねぇ。 これって、メール数を増やしたいばかりに相手選ばすバカスカ気持のはいってないメール打ってる輩に似て無くもない・・・・。 もしくは、ホームページのアクセス数を増やしたいばかりに、 誰彼かまわず声をかけ、何か書こうとした時に「これ、○○ちゃんも見てるかしらん」と思うと、 内容を選ばなくてはならなくなって、更新に息詰まってるおまぬけ野郎に・・・は似てない。そりゃ、女将だ、 にははははは。

 ま、いずれにしろですねぇ、ケータイが純粋に移動通信手段として発売されているのではなく、 女子高生を中心とした、手段と目的本末転倒型使用をしている主に若い人対象にも 付加機能がついてんなぁというのは、 その機能を知れば知るほど実感してしまいます。 女将得意の考えすぎかもしれませんが、かけてくる相手をグルーピングしたり、 そのグループによって着信音ていうか着メロ変えたりできるなんて、 ”彼用,うふ♪”、”まぶだち(死語?)用”、”学校友だち用”、 ”ナンパ相手用”、”クラブ(バレー部とかじゃなくて)の仲間用”・・・・とかって使い分けてるオネギャルの 姿が目に浮かぶじゃございませんか。純粋に通信手段としてだったら、 特に携帯なんて、いつでも連絡とられるようにしておく人のためなはずだから、 相手選んで出たり出なかったり、なんてないでしょうしねぇ。いけすかないお得意先とか、 相性の悪い上司とかっていうのはあるかもしれませんけど・・・。第一、教えてないのにかけてくるストーカー野郎か、 電話勧誘販売の業者以外で番号知ってる人、しかも、自ら教えた人からかかってきて、 それを選別する根性ってのが高飛車ですわよね・・・・って、やってますね>女将(すみません)。
 だいたい、今の日本で、本当に必要があって携帯を持ってる人たちって、 いったいどれくらいいるんでしょうね。女将にしたって、そんなにせっぱ詰まって必要だったわけじゃないのは、 取得してあらためてわかりましたしね。もちろん、災害時に唯一の連絡手段として使えたとか、 夜道での痴漢の類の犯罪防止に役立ったとか、十分その役割を果たしている場合もあるとは思いますし、 目くじら立てて、「無用の長物をありがたがるな、あほ」なんて声高に言うつもりはこれっぽちもございませんのですよ。
 ただ、なんとなく欲しくて、ついに買ってしまった携帯を前に、 照れ隠しもあって、こんなことを考えている様子を書き連ね、 いっぱしの社会派なフリをしてみたい年頃だったのね>女将。
 何回か、或いは、何十回か何百回に一度のせっぱ詰まった状況で役に立てば、 それで携帯電話の役割は十分に果たせているのかもしれませんけどね。 しかしながら、現代人が便利に使えるはずの”モノ”に振り回される代表的商品という 感じはぬぐえませんのよ。

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非文明人的行動
 連休中、女将が義母の携帯を持って、一人、デパートで買い物をしていたときのこと。
 雲竹斎先生のお洋服やら自分のパンツやらをしこたま買い込んで、トイレに入ったら、 なんだか心地よい音楽が。「ほぉ、ここのトイレは人が入ると音楽が自動演奏されるのね・・・」って、 そう、皆様おわかりですわね。それは義母の携帯の着メロだったのでした。
 音が中途半端に切れたとき、「あれ?もしかして」と気付いた女将。
 その帰りには、 帰るコールするのに、両手いっぱいに荷物を持ちながら公衆電話探すし・・・。 パソコンは使いこなしても(こなしてないけど)、携帯は使えない、 時代に取り残されたオバチャン街道まっしぐらな女将どす。

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おまぬけ女将
 内容選ばなくてはならないとはいっても、悪口陰口悪口雑言を書きたいってわけじゃなくてですねぇ、 ほとんどの方がそうであるように、女将だっていろんな面を持っており、 全ての友人知人に対して、常に女将の100%をお見せしているわけではないので、 この方には女将の○○な面を見せたくないわ・・・というのがあるわけでございます。 特に、 うじうじと悩んでいることとか、ぐだぐだと悩んでいることとか、 ぐちゃぐちゃと悩んで・・・要は、女将の心の深淵に渦巻く どろどろぐにゃぐにゃべとべとな 暗ぁ〜〜い、重ぉ〜〜い、うっとおしぃ〜〜いモノっていうのは、 誰にでもはお話できませんでしょ。 それらを吐き出したい時にとホームページ作ったようなところもあるのに、 アクセス数を増やしたいという一般的要求に冷静な判断力を征服され、 「みんな来てね〜」みたいに広報活動したため、 うじうじぐだぐだぐちゃぐちゃどろどろぐにゃぐにゃべとべとを書きにくくなっているのでした。 かまわず書けばいいんでしょうけど、精神的見栄っぱりの女将は、 それも難しいのでした。

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