ぼくらの中で唯一卒業して社会人となったバリ君、１０万円を握り締めて僕の実家に来た。
ちゃんと釣りをしてみたい、と。
正直こいつほど釣りが似合わないやつは、いないと思っていたが・・・。

サビキでアジ爆釣、切り身でカサゴ爆釣、さらにジョージアの青い空き缶が
釣れたと思ったら、タコが空き缶を抱えたまま浮いてきた。

夜になってコアジを放り込むとイカが釣れた。
太刀魚が釣れたときバリ君は驚いていた。
楽しい一日だった。

しかしコヤツ、決して自分の手で魚に
触れようとしない・・・。

挙句の果てには、
釣れた魚を僕の前に魚をたらして、
「せんせぇ、せんせぇ」と連呼しはじめた。

本日の釣果