平成15年11月1日 浦賀湾


今日も電車でやってきた。

フカセという技で考えたとおりにチヌを釣る、狙ったとおりに釣る、
なぜ釣れたのか自分なりに分析、それを実践する、するとまた釣れる。
という好循環にハマッたらしい。なにをするにしても頭の中はチヌ一色。

これは沖磯とは違い、同じポイントで比較的同じような潮が流れるからこそできること。

今日はいつものポイントには先客が入っていたため、
もう一つのカドを攻めてみる。水深はいつものポイントより1ヒロくらい深い。

係留してある船の下に仕掛けを滑り込ませていくイメージで開始。
2投目、仕掛けが馴染むまえからいきなり竿がひったくられた。

魚は船の下に潜り込もうとする、道糸が船にあたりそう、
すこし強引に寄せにかかったらハリスを飛ばされた。
結構壮絶で、ウキが後ろにすっ飛んでいった。スズキかボラかな。

日が暮れた。潮は逆になった。潮上にコマセをいれ、誘いをかけながら流していく。
ウキがほんの少し、2cmくらい上下にブレたのを見逃さなかった。
オキアミを少し動かすイメージで誘いをかけると食い込んだらしく竿が引っ張り込まれた。

グングンと引き込んでいく、チヌに間違いなさそう。
立派なチヌだった。隣で竿をだしている常連らしきにプレゼントしたら、
「入院してるばあさんがクロの刺身が大好きでね」と本当に喜んでいた。

明日からまた頭の中は海底に広がるコマセの煙幕と、
その中で動くオキアミのイメージでいっぱいだろう。

とじる?