平成16年12月4日 横浜 根岸湾

(執筆者:タンク)
現地到着は午後4時。
普段なら岸壁一面に投げ竿が並ぶ根岸湾一体も、大雨予報の影響からか釣り人はパラパラ。
というわけで本日はすんなりと東電横の台船横へ。

毎回チヌの顔を拝んでいるタンクの一押しポイントにもかかわらず、
前回、A先生にメンツを潰されているだけあって、なんとしても汚名返上をしたい。

4時半の干潮から上げ潮を攻める。台船の中に入っていく流れを捉えることができるはず。
さらに前回の釣行から、この場所特有の「巨ボラ対策」についてA先生と協議を重ね、
全体的にコマセの量は少なめ。ちなみに俺はいつものチヌ針2号から4号に変更し、
今日はハナッからの大物狙い。

ちなみにバリ先生はSさんとのとある勝負に負けたら竿を折ると言い切った。
さてさて今日はどうなることやら。

幸先よくA先生が本日一発目のメバルを上げる。
「どんな釣り場でも最初の一発目を釣る奴はうまいんだよ〜」と言いたげにニヤリと俺を見るA先生。
そして更にSさんが23ぐらいの良型メバルをゲット。

早速キープサイズ。
バリ先生の動揺がなんともわかりやすい。
その時、隣から変な声が聞こえた。

バリ先生が「神様、神様」とつぶやきながら
ウキに向かって祈っているではないか。
こいつアホだと思った。

メバル23cmに動揺するバリ先生
やはりここは日が暮れてくると強い。目の前の海からは生命反応が途絶えることがない。
ただアタリは渋いけどね。その渋いアタリにN先生が格闘しているが小メバルばかり。

そうこうしているうちに俺のウキがモゾモゾしてそのままケミが水面直下で止まったまま動かなくなった。
「ガツッ」とアワセてみる。

「根ガカリか?」と思った瞬間ゆっくりと横移動を始めた。大抵こういうのってチヌなんだよね。
A先生に「タモ、タモ」といったところ、A先生からは「よし、バリ先生、頑張れ!!」と。

ちなみにバリ先生は視力がわるく、特に夜は距離感がつかめないらしい・・・。
A先生は知っててやっていたらしい。なんといやらしい男だろうか。
A先生は「オレが釣れなくなるから絶対にライトで
照らすなよ」とバリ先生にプレッシャーをかける。

水面に浮かび上がった平らな魚体を確認して
バリ先生にタモ入れをお願いし、若干心もとなくも
成功。手ジャーで計測すると40ってとこか?

リリースするも既に血を流して弱っていたので
再度掬い上げてキープ。

黒鯛
ん?A先生が本気モードに突入しています。
先ほどとはうって変わって目からは殺気が。

すると先生自慢のBBXがうなりを上げた。
弓なりに曲がる曲がる。でかい!が何か変だ。
上がってきたのは特上の立派なマアナゴ君。

とりあえずこれもキープ。
アナゴの腹がチヌの腹に見えて一瞬焦った。

ゴンブトマアナゴ
やがて雨足は強くなり、A先生は車で休憩。
バリ先生がすさまじい根性を見せるがまた小メバル・・・かと思っていたら、
久々にニ号竿がギュギューンと竿が曲がった。

でかいの掛けやがった!A先生が車から飛び出してきた。
魚が浮いてきた。タモで追いかけるも魚は下へ下へともぐっていく。
魚体が薄暗い海面に浮かび上がる。「こ、これは・・・」。

「ブチッ!!!」

その後、足元を狙っていた俺のウキがゆっくりと沈み、浮いてきたのは36,7のチヌ。
チヌの1匹如きでは喜ばないぜと言わんばかりに即リリース。(By A先生 )

そしてバリ先生は精も尽き果てて、そのまま車にご帰還。
その後、寒雨のなか1時間がんばった。振り返れば、実釣時間は約3時間弱。
コマセは半分も使っていない。コマセもボラの釣果も実に省エネな釣行だった。
その後はA料理長のもとお魚を実食。
アナゴの刺身はこりこりしていてうまかった。

チヌの刺身も今まで食ったチヌの中でベスト3に
入るくらいうまかった(と思います)。

でもあの時N先生がばらした魚が一番うまかった
のかもなぁ・・・。なんて思う今日この頃であります。

トドメ
>A先生の一言
バリ先生の魚を逃がしたのはタンク先生のタモいれ失敗のせいでは?

(本日の釣果)
黒鯛37〜39×2枚、メバル23強、アナゴ、メバル、カニ2匹

とじる?