平成17年3月25日 伊豆 石取根(ナライのカド&裏本場)
| (執筆者:タンク) | |
| 「石取根」にようやく渡る事ができる。 タンクが昨年の秋に初めて足を踏み 入れてから今回で二度目。 それ以降もたびたび企画は持ち上 がっていたのだが天候不良のため 延び延びになっていた場所である。 |
![]() 念願の石取 |
ターゲットは巨マダイとラストチャンスの寒グレ。 餌は一人あたり生3キロブロック×1〜2に配合一袋、付け餌はボイル。 グレにせよマダイにせよ、この時期の魚はコマセ少量パラパラ戦法でタナが上ずることも なかろうということで、遠投性と拡散性を重視。 マダイ狙いのタンクは群れを一気に寄せる作戦に出る。 手石港到着は午前5時。しばしの仮眠をとり午前6時にいざ出船。 他のお客はほとんどが横根狙い。ひがし丸から石取に渡るは自分達のみ。 だが、どうやら他船との取り決めがあるらしく、二隻の船がヨーイドンで磯渡し。 渡された場所は【ナライ角】と呼ばれるポイントで、当初からここでやろうと決めていた場所。 二手に分かれることとなり、A先生とバリは【裏本場】へ移動。 タンクとタクちゃんはそのまま【ナライ角】で竿を出すことにした。 ナライ角は切立った崖のような場所で足元から小根方向にガンガンに下げの本流が。 足元に仕掛けを入れてもあっという間にウキは100メートル沖を走り出し、 わずかな時間でスプールの糸が全て吐き出されてしまう。 当初タンクは0.5号のオモリを使っていたのだが、ちっとも沈んでくれないので1号に 変えてみると良い感じに仕掛けがなじむようになった。 「さ〜てマダイちゃん寄っておいで〜!」と言わんばかりにノリノリで仕掛けを流すタンク。 やがて、裏本場にいた二人が戻ってきた。どうやらむこうは潮が動かないらしい。 こっちの状況を見たとたんにA先生がタンクの横に入ってきた。 なんてずうずうしい男だろうか。 すると、100メートル沖くらいを流していたA先生がやたら格闘している。 上がってきたのは30弱のグレ。 潮の流れが速すぎていつもの引きではないっぽい。 改めて本流釣りのダイナミックさを実感しておられる。 これで50オーバーなんて来たらどうなるんだろう。一抹の不安がよぎる。 結局四人でナライ角を占領し、コマセを入れていくと足元から竿一本くらい先に 「青い影」がコマセをついばんでいる模様。どうやら40オーバーのグレの群れが 寄ってきているらしい。俄然本気になる一行(タクちゃんは昼寝中?)。 浅めのタナ狙いに切り替えてそのポイントを丹念に流していくとタンクのウキがズバッ と消し込まれた!渾身のアワセを入れるもすっぽ抜け。 この時期の産卵を控えたグレはなんとも食いが渋い。 せめてグレ用の小さなハリを使っておけばと思ったところで後の祭り。 そしてタンクは一号の仕掛けを船に切られ、傷心のまま皆様そろってお昼寝タイム。 一番に目が覚めたのはタンク。しばらくするとタクちゃんも戻ってきた。 残りの二人は依然ご就寝中。再びコマセを入れるとまた例の「青い影」が! またもや戦闘モードのタンク。 するとまたウキが横に消し込まれる。 今度は一拍おいてアワセを入れるもののまたも痛恨のバラシ。 若干の重さが伝わってきただけにこれは悔やまれる。そしてまた青い影は去っていった。 気を取り直して深ダナを丹念に探ることにした。ウキ下を竿3本弱まで下げてみる。 すると100メートル沖でウキが消えた!ガツンと乗った・・・が引かない。 取り込んだのは手のひらサイズのスズ○ダイ。 ようやくA先生が戻ってきた。どうやら寝すぎたらしい。 いくらなんでも3時間はやりすぎっすよ先生。 しかし、なんだかんだでやつの竿に今度も何か食ってきた模様。 しばしの格闘後上がってきたのは腹が白子でパンパンの36くらいのグレ。 150メートル沖で食ってきたらしい。ムムッ! しばらくしてまたもA先生に本日最大の「獲物」がヒット。 すさまじい空中戦を繰り広げる制覇1.5号。 めったに見れるものではないがまた見たいとも思わない過激なショータイムであった。 ここ最近のA先生の制覇は災難続きである。感電するわ、 カモメと戦わされるわで主を間違えたとしか思えない。 嗚呼、俺だったらもっとやさしく扱ってやるのに。 バリが帰ってきたのは終了間際だった。 するとなんと磯際を狙っていた彼の竿が曲がっているではないか!?「うそ〜っ!」 と皆が見守る中、抜き上げたのは30センチの30センチの30センチのタカ○ハダイ。 ちょうどそのくらいの時間から潮が複雑に流れ始めた。 湧き潮でところどころ水面が鏡のようになっている。 直線的に流れていたウキも右往左往し始めた。 「良い感じだ!」と思ったのもつかの間、すでに上がりの10分前。 というわけで美味しそうな潮に後ろ髪を引かれながらの納竿となった。 帰りの船で横根を観察。 港に戻ると常連らしき人が40前後のグレを何枚か釣り上げていた。 釣る人は釣ってますねぇ。 本日の反省(タンク)としては、 @グレが浮いてきたらマキエを少なめにして食いを持続させるようにすべきだった。 バンバン撒きすぎたのが食いを渋らせた原因の一つであろう。 Aウキの浮力を残しすぎた。 明らかに近くで魚が見える上に、食いが浅いのであれば極力抵抗をなくす 努力をすべきだった。これだけでも二回のバラシのうち一回は取れていたように思う。 B当日のタックル(竿、ハリ)は尾長・マダイ用のものだったために、 食い渋りの口太を攻略するのに多少難があった。 まあ狙いが狙いだっただけにしょうがないけど。 C当日の状況から、1号のウキと水中ウキをセットで無くしたのは事故とはいえ痛すぎた。 0.5号に拘らずにダメもとで浮力のある棒ウキを引っ張りだす大胆さがあっても 良かったのかな。今後のためにも。 まあこれらはあくまで口太が釣れなかった反省です。 一応これでも「タイ」は釣ってますから・・・合掌。 |
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