平成18年11月3日 愛媛武者泊 陸ススキ → オオミツ


愛媛遠征1日目。沖回りの一部の磯では60cm級が釣れているとのことで武者泊デビューした。

武者泊港のほてい渡船にお世話になることに。若船長と大船長(以下、「オヤジ」)の2人が乗り込むが、オヤジがなかなか味があってよい感じ。武者には四国西南部の名礁中の名礁「ヤッカン」があり、そこには60cmはおろか70cm級の尾長グレが居着いて水面下まで浮いてくるらしいが誰もとれないのだ。今年もつい先日に65cmが釣れていた。

武者の渡船ルールは一番付けの磯をジャンケンで決めてあとは競争だ。どこに上がれるかはジャンケンと船頭の指揮にかかっている。ほてい渡船は、若船長が舵をとり、大船長が船の穂先に立って指揮をとる。船体の割には馬力のありそうなエンジンを搭載した船は6時15分に出船し、ゆっくりゆっくりと名礁ヤッカンに向けて進む。港を出て約20分、ヤッカンの前には全渡船が集まっていた、

穂先に代表者が立った。すごい緊張感が伝わってくる。そこではじまった。 「最初はグー!!じゃんけんホイ!!」。となりの渡船から「ウォーーー!!!」と雄叫び。どうやらその船が一番付けでヤッカンに付けるようだ、そしてジャンケンに負けたわれらがほてい渡船はアブセに付けすることに。

アブセとはヤッカンから少し離れたところにある本流の真っ直中に浮いている磯だ。アブセの前でしばし待機。そして全船一斉にチャカ付け。同船最大グループの10人ほどがすごいスピードで荷物を降ろしていく。終えた瞬間、オヤジがの指揮で船は「オキススキ」を目指してぶっ飛ばす。

すると、前方ナナメ45度の遙か彼方から他船も同じ磯を目がけて突っ込んでくる。そしてオキススキとやらにどんどん近づくが、船はスピードを緩める気配がない、おいおい突進する気かと、直前でターンしてスピードを殺すと同時にチャカヅケし、2名の客をおろす。その間約15秒。

オヤジ「次○○さん!!子鹿!!」、「次3人さん、準備して!!」と僕らの番だ。降りたのは「オカススキ」。半島の先端に位置する地方よりの磯だが、足場は広くて良く、低い。本流が子鹿との間を沖に向かってながれている。

エサを3,4粒こぼすとハタンポ、オヤビッチャ、キタマクラ、ミノカサゴ、ウツボ、巨大なブダイがウジャウジャ湧いてくる。うおおお・・・、やっぱり水温高いのね。この時期の巨尾長は磯際だってことでしばらく攻めるも餌取りに瞬殺、しかし、沖目の本流を狙っているオヤジのサシエは残っているようだ。

ってことで僕も比較的得意な沖目ねらいに。潮上にボイルのコマセを遠投し、10m程潮下に仕掛を放り込み流していく、エサはとられたり残ったり、10投目くらいか、針掛かりしないので針を7号に落とした、ついでにハリスも2.5号に落とした。オキススキの客が竿を曲げている、沖から寄せてきているようだが、バラしてしまった。

そして、やっぱ沖の磯じゃないとダメかなぁとおもってたところギューン!!オッラ、キタァ!!鮫でも掛けたようなすんげぇ引きで右ナナメ前方のエグレに突進。オレだって今年に入ってこれを何発も喰らってきた、今度こそ逃がすモノか、しかしいつ感じてもすげぇ馬力、全くスキのない動き、制覇HR2号はリールの上からひん曲がっている。

強引に止めた、おりゃ、ゴリ巻き!!、少しこっちが優位に立った、とそこでもう一発、助走を付けたかのようにグワーーン!!、この竿ってこんなに曲がるのね・・・ダメだ、そこ根がエグれてる、強引に勝負にでたところで、プッツン・・・やってもたぁ・・・。また飲み込ませてしもたか。

気を取り直して再開するも、潮が逆になり、餌取りが沖まで出て行ってしまう。木っ葉グレが湧いてきた。タンクがコンスタントに木っ葉クチブトを釣っている。あー、そういや今日ずーっとこの潮回りか・・・。

と思ってたところに船が。「潮が逆んなったろ、かわるかなぁ??」と。そして変わったところは地方寄りの「オオミツ」。すんげぇ餌取り。さっきの数×2くらい。開始1時間くらいでタンク氏が80cm級のダツ。その後大型の気配なく、大雨まで降ってきた。雨が止んで再開するも磯際から遙か沖まで全てオヤピッチャ、そして10時半頃3人ともノックアウト。3時間くらい昼寝してしまった。同船の最大は43cm、今日は皆さんダメみたいでした。まあ、初日だしいいかぁ。


とじる?