平成19年2月12日 鵜渡根 フズシ根本場

南西からの前線を伴う低気圧の接近とともに、
西高東低の気圧配置が一瞬緩み、
1日だけ離島の磯へ渡るチャンスができた。

1泊2日の神津島遠征をやめて、
土曜1日だけの鵜渡根にかけてみた。

ウネリはないが、東の風が強い。
船長がいつ新島方面へと舵を切ることか、
ドキドキしていたけれど、
船室から出るとそこは鵜渡根だった。

二つ根群礁
フズシ根、カツオ、畳根の様子を見ながら、
もっとも東に位置する二つ根群礁に。

二つ根方面に来たのは初めてだ。
しかし、残念ながら二つ根は波をかぶっている。

渡れる磯は、フズシ本場、岡の高島、畳根・・・。
全員は鵜渡根に渡れなさそうだ。
無線で新島の可能性を探る船長。

名礁二つ根
まず、4人組が名前を呼ばれ畳根へ向かった。
M先生が実はもっとも行ってみたかった場所。
実は僕もだ。残念。

次に、岡の高島の中の島向かい、新場へ。
最近人を渡すようになったらしいけど、
かなりの絶壁系。睡眠不足じゃ行けない・・・。

畳根

岡の高島/新場

岡の高島/中の島向かい
あと鵜渡根で渡れるのはフズシ根のみ。
ぼくら、新島行きかな?
無線で「堂丸」とかって言ってたなぁ。

そういやいつしかの「ウキ釣り秘伝」で、
鵜沢さんが大型尾長をバラしてたところだな。
うーん、でも、できれば鵜渡根に留まりたい・・・。

船は二つ根を離れ、モノキを素通りし、
フズシ根に軸先を向けた。
あれっ、もしや残りの客ぼくらだけじゃない!?

二つ根群礁

フズシ根へ

モノキ
ここは本命場。
俄然気合が入るM先生とぼく。
バリ君は船室で爆睡中・・・。

鵜渡根(朝焼け)

帽子がダサい

ぼく
横風が多少気になる。
程よいサラシがでていて、
沖目には緩やかに潮が通している。

M先生と、本場のサラシをめぐってジャンケン。
負けてしまった。コマセをまいてやると、
タカベにチョウチョウオが浮いてきた。

生命反応だ!!!まずはOKかな。

本場のサラシ
M先生がサラシの中でキツと木葉を交互に。

ぼくはサラシの切れ目と沖の潮の間に
できているでだろう潮目を狙ってみる。

ウキはサラシに乗って沖まで出て、
切れ目の部分にたどり着くと潮に乗って
左に流れていく。これで食わないワケがない。

M先生
エサは頭だけかじられたり、
とられたり、残ったり、と。

睡眠不足でぼけ〜としていたら、
道糸が一気に走った。

ベールを戻しそびれた、が、
なんか変なのがすんなり浮いてきた・・・。

デカキツ

木葉尾長

がんばるM先生、バリ
ぼくは中本場へ移動。
磯際を1ヒロで狙ってみる。
タカベはいない、エサをかじられた。

ブダイが釣れた、キツが釣れた、ベラが釣れた、
いい感じだ、と一気にウキが消しこまれた。

いぃ〜、引きだ。
茶色がかった魚影が水面下に見えたところで
ハリはずれ、尾長だったら40後半か。

中本場のサラシ
そのあと、1発バラシ。
とれないサイズじゃなかったけど、
久々で体が動かない。

ハリスを5号に上げてみた。
そして強烈なアタリが来た、これはもらったと、

手前まで浮かせてきたけれど、
最後の締込みで口元を飛ばされてしまった。
本命だった・・・。

がんばるM先生
そして、いつもどおり難しいことはせずに、
足元のサラシのみを丹念に狙っていた
バリ君に神様がチャンスを与えてくれたようだ。

BBX−尾長SPがひん曲がっている。
尾長なら50cmはあろうか。
本日最大クラスの引きだ。

いつもなら瞬殺されているところだが、
ロッドと、5000番のリールのお陰か、
かなりきわどい攻防が続いている。

バリ君必死の攻防
ウキが水面を割ったか割らなかったか、
かなりいいところまで来たような気がしたが、
パーンとロッドが跳ね返った。
いつものように。

そしていつものように昼寝に突入。
その後起き上がることはなかった。
いつものように。

そしてぼくとM先生が頑張る中本場も潮が引く
とともに磯際から魚の気配が消えた。

バリ君昼寝中
すこし沖の潮目、沖の深棚に狙いをチェンジ。
すると35cm〜40cm弱の尾長が入れ食いに。
イサキも釣れた。

そしてデカイのが来た。紛れもない尾長のアタリ。
しかし食わせたタナは1本半以上と深い。
強引に寄せて、手前のシモリ際での攻防に。

シモリをかわした、そしてウキが水中に見えた、
あと少し、ホントにあと少し、最後の最後、
足元のハエ根に張り付かれた。。

季節外れの鵜渡根はなんだか寂しそう
最後、慎重になってしまったのがマズかったか。
同じパターンでもういっちょ食わせた。
今度はさっきほどではない、

今度は一気に浮かせた。
そしてタモ入れした瞬間、悲劇は起こった。

ぼくは突風をまともに受けて、
更に足元を滑らせバランスを崩した。

右手にタモ、左手にロッド、そのまままっさかさま、
スローモーションで、あ〜、海におちる〜・・・
と思った。

尾長40cm強
けど、瞬時に竿を投げ出したらしく、
磯に手をついてかろうじて転げ落ちずにすんだ。

高い音とともにタモが真っ二つ、
ロッドはプカプカと海面に浮かんでいた。

魚の入ったタモを引っ張り上げ、
魚のついた糸からロッドを回収。
とりあえずタモが壊れただけで助かった・・・。


フズシ根を後に
そしてラストスパート、潮は動いたりとまったり、
魚のサイズはイマイチだが、
気持ちよいくらいウキが水中にスパッと入る。

足元の水たまりに魚がどんどん溜まっていく。
そして撤収しようとした瞬間、ドバーンと波が来て、
お魚さんたちは全部さらわれてしまった。

朝から昼までの間に水温が1.5度も下がった
らしく、どこの磯も不発に終わったらしい。
新島の堂丸も、サイズがイマイチだったとか。

新島/堂丸の磯
今日は磯で一服もしていない。
船室に入ることしばし、深い眠りにおちた。
そして下田につく頃には小雨がパラパラ。

冬型が緩み、前線が到達するほんの15,6時間
の間の釣行、久々にウキがスパスパと入って、
楽しめた。

帰りの道は河津桜で大渋滞。
先週の教訓からスカイラインを使ったが、

こっちはこっちで濃霧で視界が5mほど・・・。
M先生に命を預けて爆睡した。

喜久丸(右)

おまけ

尾長40cmちょい
(ぼくの仕掛け)
○磯際 Gチューン3号、道糸4号、ウキG3、ハリス5号、グレイズム8号、ウキ下1ヒロ
○沖目 制覇2号HR、道糸3号、ハリス3号×2ヒロ半、アワセ尾長7号

(ぼくのエサ)
○オキアミ15kg、配合餌1袋
とじる?