平成19年7月17日(旧暦6月4日)
鵜来島 グンカン高場&低場
中潮(満潮8:30)

突然、鵜来島デビューした。
しかも相手は天下のグンカン。
さらに高場&低場。

港で石物師のグループと仲良くなって、
おにいちゃん、一緒にグンカンいこか?
という思わぬ展開だった。

グンカン
薄暗いうちに鵜来へ到着し、サーチライトで高場へとわたる。
となりのヒデバエの先端を掠めるように下り潮がガンガン流れている。
(まちがってこの日の写真をほとんど消してしまいました・・・。)

2ヒロくらいで足元から始めるが、サシエが残る。
タナを1本半まで落として足元から潮目へと流し込んでいくと沖目でなにかがヒット、
正体はコバンザメ。次にイサキ。

そして同じパターンで流し込んでいるとヒラバエの先を少しまわったところの潮目付近で
ギュンッ!と入った。一瞬で道糸から飛ばされた。シモリに持っていかれたようだ。

さらにもう一発同じパターンでマッハのアタリ。今度は一瞬でハリスを飛ばされた。
後で日が昇ってからわかったが、ヒラバエの先に大きなシモリがあり、
その先で食わせていたようだ。シモリに居つく尾長だったのかな?


日が昇ると足元にエサトリがウワッと沸いてきた。
チョウチョウオ、オヤビッチャ、ウスバ、タカベ(でかい)等々。
手前は釣りにならない感じになってきた。尾長らしき魚影はみえない。
下り潮の影響のようだ。

かといってヒラバエの沖はあのシモリを見てしまうと狙う気がしない。
潮がもう少し緩ければ、シモリの手前を狙えるのだが、
あっという間にシモリの先まで流されてしまう。

石物のおっちゃんが、低場へぼくを呼んでくれた。
弟子らしき方に荷物の受け渡しまで手伝わせてくれて・・・。
石物も下り潮にやられてさっぱりダメらしい。

今度は低場の先端に入った。
ヒデバエとの間を狙う。ここは超大型の尾長が見えるポイントらしい。
足元にはエサトリがびっしり、沖目にはウスバ。

しばらくエサをいれていると、ウスバの下にキツらしき魚影が見え始めた。
そして青い尻尾を見せながらエサを拾って反転している30〜40cm級の口太も確認できた。
そのうち潮裏になり魚影も見えなくなったため高場へ戻る。
潮が逆になっていた。下げ潮と引き潮が重なって、
高場の先端を当て気味にかすめつつ、
水島の方向へと流れている。

潮上にコマセを入れ、
当て潮に乗せて足元から、少し沖までを探ってみる。
エサトリが磯際から離れなくなった。
(この頃からサメ出現。)

まあまあの大きさの口太グレらしき?魚影が深い
ところでチラホラと見え始めた。

潮上に頭をむけて気持ちよさそうに泳いでいるだけで、
エサを食わないパターンだ。

潮の流れがちょうどよい。
2〜3ヒロでトライしてみるがエサがそのまま残る。

竿1本半程度まで落とし、ハリスも2.5号に落とし、
潮上から仕掛けを入れ、足元に来るまでにしっかりと
馴染ませてみる。

するといきなりウキが消しこまれた。
アワセを入れると同時にハリスを飛ばされた。
深いところに尾長らしきがいるようだ。


同じパターンで攻めるがアタリは出ない。
潮が変わった。
ヒラバエとの水道から沖に向けて流れ始めた。

グンカン高場(右)
磯際は相変わらずエサトリの絨毯。サメの影響か磯際から離れようとしない。
さらに沖にシモリを発見。この磯、実は周囲がシモリだらけ。
竿下から沖のシモリにゆっくりと仕掛けを流し込んで行くとイサキがポツポツ。

下げ潮だと尾長は食わないといわれているが、大きいグレが食ってきそうな気配がする。
そして竿下で小魚をかけたらそれにスゴイのが食いついてきた。

一気に沖めがけて走った。サメかと思い、とっとと切れてくれ、とおもいやり取りをしていたが、
なかなか切れない。様子を見ていた石物師が「ヒラマサだ!!!」と。

確かに、サメだとジャンプするし、魚が食いちぎられるし、
口にかかったとしても2.5号のハリスなんて一瞬で切られてしまう。

これはサメじゃない、ヒラマサかもしれない。
と思ったら急に慎重になってしまった。

オープンベールで走らせては寄せて、走らせては寄せて、繰り返すこと15分少々、
魚が手前に突っ込んできてくれたこともあり、足元までよせることができた。
が、ここからがしつこい。なんどもなんども下に潜られる。


さらに5分ほど格闘した。
もう少しで正体が見えそうだというところで、
今度は低場からヒデバエの方向に一気に走られた。


たまらず、高場から低場へ移動し、格闘を再開。
また50mくらい走られた。とても竿のタメでとめられる重量ではない。

さらに5分ほどやりとりをしたか、魚はだいぶバテてきたようだが、
ヒデバエの方向にグイグイと走られてしまいとめることができない。

・・・健闘むなしく、ヒデバエの先まで行かれてしまった。
道糸が根ズレで切れた。
後でわかったが、
7月頭から、沖ノ島〜中泊の沖に1mクラスの
ヒラマサやヒレナガカンパチが回遊しているらしい。


そしてイサキを追釣し、迎えの船が見えた。
マルサゲ、水島に渡った客もイサキと35cmまで
のグレに終わっていたようだ。

曰く、尾長は6月いっぱいらしい。
7月からは夜釣りかな。

船頭と(バックはグンカン)
水島のイメージはちょうど下田沖根(横根)、
のような感じだった。

後で思うに、高水温で尾長が浮いてこれないならば、
周囲一体に点在する沖のシモリを狙うのも一つの
方法だったのかもしれない。

変温動物のため、高水温期の日中に泳ぎ回ると
いわゆる熱射病のような症状になるらしい。
深場の岩陰でひっそりしていることが多いそうだ。

吉田釣具の話といい、
朝のシモリの先でのバラシといい、
後日中泊でのバラシといい、
日中は磯際よりもシモリ際でのアタリが多かった。

水島群島
(仕掛け)制覇2号、道糸3号、ウキB〜3B、ハリス3〜2.5×2ヒロ、アワセ尾長8号
(エサ)ボイル9kg、ジャミ4kg
(教訓)
・手前がダメなら沖のシモリ
・グンカンは下り潮だとよくない
とじる?