平成19年7月19日(旧暦6月6日)
中泊 コデ島の瀬戸(夕釣り)
中潮(干潮16:10) 水温21.5℃
| ポーターさん: 「コデ島は尾長おるで、ヤグラで5発かけて1匹だけとれたら、サンノジやった。でも他のやつらサンノジやったんやろか・・・」 他の常連客: 「あそこはおるおる。オレも何べんも掛けとる。」 船長: 「ほんなら午後はコデいこか、ノコはサメが鬱陶しいやろ。釣りにならんで。」 確かに、3回目の初心者が、キツだと思ってゴリゴリ浮かせたら、54cmの尾長だった、という話があるらしい。 (仮眠所にその魚拓がある。) 尾長はいないだろうということで、みんな細いハリスを使ってるから、とれないんだろうか。 実際、今日同礁した常連らしい客のハリスは1.5号だった。 コデ島の瀬戸は、名礁ではない、超一級磯だ。 ここで釣れなければどこにいってもダメ、といわれているくらい魚影が濃いらしい。 僕と他の客が1名、一番付けでおろしてもらった。 |
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| こんなに爽快な気分で釣りができる磯は他に知らない。 本当に、景色といい潮といい足場といい魚影といい、最高だった。 小潮にもかかわらず、 足元から、気持ち良いくらいの本流が流れている。 大潮だと釣りにならないだろう。 同礁者と2人、まずは本流をながしてみる。 他の釣り座は釣りにならない感じ。 イサキがポツポツヒット。 手前の引かれ潮とか狙ってみるが、 潮の関係か、仕掛けが馴染まない。 |
![]() 下げの本流 |
| そして潮どまり。 どうしようか悩んだが、もう一箇所釣り座があるようなので、 そっちに行ってみる。 際から竿下を狙う。エサトリはいないも同然。 強烈なアタリがあったが、60cm級のヒブダイだった。 経験上、潮が動き出さないと、尾長らしきはあたってこない。 そしてゆっくりと上げ潮が入ってきた。 チャンス到来だ。 潮上にコマセをいれ、足元から仕掛けを馴染ませ、 先の釣り座の足元めがけて流し込んで行く。 |
![]() 次の釣り座(先っちょのところ) |
| これが中泊のB級磯の釣り方だ。 早い潮で足元がオーバーハングになっており、 さらにハエ根がある。 やや当て気味の潮を利用してその下に仕掛け を滑り込ませていくと、強烈な何かが襲ってくるのだ。 今日もそのパターンだ、間違いないと思った。 数投目、強烈なアタリが出た。むしろ襲われたという感じ。 ベールがうまく閉じず、根に走られてしまう。 次、一発でガンダマのところから飛ばされた。 次、先端の釣り座の手前で仕掛けをとめているとまた襲われた。 またしてもベールがうまく閉じず、走られてしまう。 と、尾長特有の走りでぼくの足元に突っ込んできた。 ラインの回収が間に合わない、 そしてぼくが臨戦態勢に入ったら、 ちょうど奴はぼくの足元の割れ目に猛突進していたようで、 その勢いでそのまま水面直下まで浮いてきた。 |
![]() 足元から先の釣り座に流して行く |
| 一瞬見えたが、大型の尾長のようだった。 そして奴は気が付いたのか、そのままターンした。 絶対にとめてやる!と思ったが、 ウインチに引き込まれるかのようなパワー。 思わずレバーを切ってしまい、足元に根ズレしてしまった。 しまった・・・。 その時の竿の曲がりが半端じゃなかったらしく、 おっちゃんが「その竿何号?」、ぼく「2号ですよ」 「今の本命やろ?相当でかかったな。」と。 めげずにもう一回。 そしてまた襲われた。今度はベールをあらかじめ閉じていた。 そしたら一瞬にして根ズレ。 タナを浅くするとまったく食ってこない、 すこし沖目を流してもだめ、1本半くらいのタナで、 先端の足元を狙うように、磯と平行して流していかないと食わない。 食わせたところで、一発で切られる。そういうジレンマだった。 これこそ中泊の魅力だ。名礁でなくても、かならず何かが食ってくる。 しかも名礁以上に難しいところで食ってくるためなかなか取れない。 この際、根ズレすれば3号も2.5号も変わらないと思った。 |
![]() 上げの本流 |
| 結局5発もバラシてしまった。 しかし、自分の経験則があたると、本当にうれしい。 おっちゃんに、「いい潮がはいってきたからこっちでやろうや。」 といわれても、自分の中泊B級磯に立ちまくってきた経験から、 これが当たりだという自信があったため、迷わず頑張れた気がした。 いつか獲ってやりたい、コデ島の尾長グレ。 この長濱渡船がノコをやめるくらいサメと亀、キツがすごいのに、 えひめ渡船はそれでもノコ周りに行っていた。 そして今日、えひめ渡船の客は60cm級を2枚釣っていた。 これが船頭の腕というやつか・・・。 |
![]() 名礁沖オムスビ |
| ながはま渡船 (仕掛け) 制覇2号、道糸3号、ハリス2.5号2ヒロ、アワセ尾長8号、 3B〜5Bのウキ、ウキ下竿1本半程度 (エサ) ボイル9kg (教訓) ・磯際沿いを流して尾長を狙うときはベールをあらかじめ閉じておく。 ・小潮じゃないと磯際は狙えない。 ・道糸、ハリスは2.5号でいいんじゃないか。 |
![]() 本日の釣果 |