平成19年8月23日(旧暦7月11日)
伊豆石取根 ナライのカド→ハナレ本場田牛向い

若潮(干潮10時半頃、前半は下り潮、後半は上り潮がガンガン)

ミスターKさんとイサキ、尾長メジナを狙っての平日釣行。

最初は神子元島の青根をイメージしていたが、少しウネリが残っていそうな気がしたため、
先日のくらさん、Masamiさんの神子元島釣行(青根狙いだったがカリトのハナへ)の二の舞になりそうであったため、
下田沖根(横根、石取根)へ変更した。例年、9月には客の少ない下田沖根でよい思いをしている。
心の中での狙いは沖横根の船付きだった。

客はぼくらを含めて合計5人、船長がもう一人の客に「横根か石取どっちにしますか?」と聞いて、
その客が「石取!!」と答えてしまった。石取は木っ葉の巣なのに・・・。それに横根なら「一発」があるのに・・・。

平日なのによくてナライの角、まあ、現実的には裏本場かぁ・・・。
とテンションが下がったところにさらに追い討ちをかけられるかのように、遠くからたくさんの客を乗せた喜一丸が見えた。
そして2船はナライのカドの部分にチャカ付け。

幸いなことに僕らの乗っているひがし丸はまさに「ナライのカド」に付けてくれた。
もう一人の客とともに3人でナライのカドへ。喜一の客は裏本場にズラリとならんでいる。

一緒に上がった客に「ここで3人でまわりましょう!」と声をかけてあげると、
客:「ちょっとあっちみてくる、荷物そのままでいい?」と。
そして戻ってきたら、客:「あっちの方はガラガラだよ、あなたたちいかない?」と若干意味不明なことを言ってきた。

僕:「3人なら全然ここでやれますよ。」、客:「ちょっとキツイなぁ。」
「・・・」しばし沈黙。客:「じゃあ、ワシ最初あっちでやってるわ。釣れだしたら戻ってきていい?」

僕:「もちろんです、そっちが釣れだしたらぼくらもそっちに行きます。釣れるところで一緒にやりましょう。」
と、さらに向こうの様子を見に行くがてらその客の荷物を運んであげた。

南西の風が強く、ハナレに渡るのは難しそうだ。
また、本場も向かい風で難しそうだ。ミスターKととりあえずナライのカドで竿を出すことにした。
ナライのカドは、下りの本流がガンガンに流れていた。
例のごとく、石取小根の内側に入って行く流れだ。
隣の客がいるため、流していくことができない。

コマセを入れてもエサトリが浮いてこない。
シャクを忘れてしまったため、
ミキサーで足元にドカドカと入れていく。

竿1本半、5Bのガンダマを打って本流攻めからスタート。
ミスターKが幸先よく竿を曲げた。浮いてきたのはイサキ!!
この後3連続、ぼくにはアタリが出ない・・・。

コマセを入れ続けることしばし、
本流の中に50cm前後の青い尾長メジナが浮いてきた。
フラフラと気まぐれに浮いてきてはエサを食べている。


ウキ下を詰めて1時間ほど狙ってみるが、
食ってくるのは木っ葉ばかり。
こいつを何も変化がない流れの中で食わせるのは難しそう。
あきらめた。

後で思うに、ハリスを落としてでも粘ればよかった・・・。

いきなり竿を曲げるミスターK
潮が引き、また南西の風が止んでいたことに気が付いた。
ハナレに移動してみる。やれなくはないが、少し波が強い。
さらに、背中から波飛沫が飛んできて冷たい・・・。

大きいサラシが出ていている。潮は下り潮だ。
下り潮のポイントは波が高くて、さらにシャクを忘れたことが
致命的で、竿を出すことができない。

上り潮のポイントでコマセを足元に入れるしか方法がない。
道糸がハエ根にかかってしまいうまく流せない。

1時間ほど粘ってみるが、木っ葉が一匹だけ。
エサはとられるがハリ掛りはしない。

遠くで稲光がみえたこともあり、立ち去った。
後でわかった話だが、
ハナレから本場との間にできるサラシを狙うと
大物が釣れるらしい。(秋から冬にかけてはシマアジ)

ハナレの足元
次に来たのは本場。足元狙いだ。
こっちは魚の気配がまったくない。

サラシが強く、仕掛けはすぐに沖に流されてしまう。
30分ほど頑張ったが、ゴロゴロと雷が鳴り始めたので、
竿をしまってしばし岩陰に非難していた。

雨足が強くなり、雷もなり始めた。
ナライのカド周辺では、喜一の客がまるで雷に落ちてください
といわんかのように、方面に竿を立てかけている。

危ないのでミスターKと本場でしばし雨宿り。

本場
そして雷雲が去っていった。
潮は上りにかわっている。他の客は裏本場から動こうとしない。

ハナレ、本場、田牛向いと、貸切だ!!!
これだけ選択肢があると、かえって悩む・・・。

ハナレは豊根に向かって潮目を形成しながら流れる本流が。
この潮が超本命で潮の中で尾長が当たってくるらしいが、
ぼくはまだやったことがない。

しかし、ちょっと波が強いことと、
コマセが残り少ない&シャクがないことが気になる。

シャクがあればサラシの切れ目の手前にコマセをいれ、
その先から本流を流していくのだが・・・。

本場は、ハナレと田牛向いが空いている状況であそこで
粘るのは精神的によくないと思いパス。

豊根へと流れる上りの本流
10分悩んだ結果、
まだ一度も竿を出したことがない田牛向いに行くことに。
ナライのカドの本流に浮いていた尾長も頭にあった。

田牛向いから伸びるサラシ、もしくは引かれ潮と本流との間に
できるであろう潮目であればアレを狙えるのでなはいかと。

また、ナライのカドで頑張るミスターK、
そして裏本場の客のコマセは、
すべてこの潮に乗ってこっちに流れてきている。

狙いは、あの潮目だ。
読みどおり、ナライのカド方面から流れてくる本流に向けて、
足元から引かれ潮がでている。足元からもコマセを入れる。

潮目で、イサキ爆釣・・・。
穂先のトラブルでGチューン1.75号を折ってしまった。
ナライのカドまで制覇2号をとりに戻る。
ミスターkも順調にイサキの数をのばしているようだ。
裏本場の客の竿がいい曲がりをしている。
尾長がキツか、最後足元のハエ根に入られてしまったようだ。

そして再び田牛向いに戻りラストスパート。
足元にコマセを入れていると、なにやら影が見え始めた。
キツ、そしてそれに混ざって茶色の尾長が見える。
サイズは45cmくらい。
狙うしかない。

引かれ潮とサラシが強いので、キザクラ立瀬3Bのウキに、
ハリスは1ヒロ、Bのガン玉を段打ち、
さらにハリ上に口オモリを打って際ギリギリを狙う。

一投目からウキが消しこんだ。
なかなかの突っ込み、だが、水中でキツらしき影が見えた。

二投目は根掛り、残り30分、

三投目、またウキが消しこんだ。
これもなかなかの引きで先端部分のハエ根に突っ込んでいく。
少し糸を出し、ロッドの角度を保ちながら浮かせててきた。
最後、もう少しで魚が見えるというところで、
サラシが邪魔をして見えない。フッと軽くなった・・・。

田牛向いのポイントA(磯際)
四投目、根掛かり、五投目、六投目・・・、
際の際に仕掛けを入れた時、ウキが着水すると同時に、
魚に引っ張られた。

なんだなんだ?
と思いながら浮かせてくると、丸々太った茶色い尾長!
際に見えているやつらは全部茶グレか。

しかし、潮が満ちてきて思うように釣りができない。
また時間がなくて焦る。

そんな時にウキが入ったかと思いきや、チョウチョウオ。
コマセが残りわずか、こぼれたのをかき集めて頑張ったが、

それ以上アタリは出なかった。

尾長37cm(釣った直後は茶色かった・・・)
ミスターKのクーラーを開けるとイサキが大量だった。
痩せていてもう旬をすぎたかと思ったが、まだ卵を持っていた。

(エサ)
・オキアミ9kg、ド遠投2袋

(仕掛け)
Gチューン1.75号/制覇2号
道糸・ハリス2.5号、アワセ尾長7号/ボイルグレ8号

(教訓)
・シャクを忘れないよう・・・
・磯際狙い、サラシがあるときはガン玉段打ちが正解か?
・ハナレと本場の間のサラシの先でシマアジが釣れるらしい。

本日の超過(左:ミスターK,右:僕)
とじる?