平成20年4月5日(土)
神津島 横瀬のハナレ&横瀬鼻

(執筆:ダルマさん)
天気:晴れ
風:北西、島影に付きそよそよ
潮:大潮
参加:ダルマ、クラさん、ミスターK、山ちゃん

反則と言われてもしょうがないその早さ

前日は思いも寄らない大爆釣に見舞われ、
全員が放心状態。銭州がだめでもここは天下の神津島だ。
ぼんやりしていると化け物にハリスをぶち切られてしまうのだ。

昨日のお酒もすっかり抜けたが、
若干おなかに違和感(爆)を覚えつつギリギリで港に到着した。

本日は6隻が出撃体制をとっている。
われわれは1日目に満足の行く釣果を上げているので
余裕で構えていたが、
他のメンバーやお客さんに迷惑を掛けたかなとちょっと反省。
でもおなかが痛いんです・・・。
体調についてはダルマのおなかが痛い以外は、
東京>下田>1時間以上の船旅といったハードな移動
もないので本当に楽だ。

いままで釣り二連ちゃんで良い思いをしたことがないので、
年寄りにはとても助かる。

本日の磯については特に希望は無いが、
できれば数釣りより一発大物を狙える場所に上げて
貰えれば良いな〜と考えていただけだ。

まぁ、どこも大物はいるんだろうが、
釣れることとは話は別なのは分かっている。

DCも含めて6隻でよーいドン

岡の作根への船付け
本日も港前から6隻もの船が各々の磯を目指す。
もちろん先頭はドリームチャレンジャーだ。
この早さははっきり言って「反則」である。

「岡の作根」を断念して「沖の作根」へ数名を降ろし、
呼ばれて降りた磯は「横瀬のハナレ」。

かなり地方寄りではあるが、
私にとっては十分しびれるような磯である。
すぐ近くに昨日の「沖の作根」も見えるし

「そんなに条件がかわるはずないだろう」と思いながら、
皆疲れた身体で準備はまったり始まる。
ちなみに断念した「岡の作根」に他船が付けたので、
あとでDCも客を降ろしていた。

どうやらDCがおろした人は上級者(釣研関係者)のようだ。
最後に降りてもいいところに降ろす例をはじめてみた。

景色を見ながらぬかりなく事前に
周辺の写真も撮ってから釣りを始めた。

仕掛けは昨日同様。
「大きな魚だけが釣れるイメージ」で、
道糸もハリスも4号から始めた。

沖の作根のお客様。
釣果を聴くとまだまだ魚は残っていたようだ

笑顔の3人。このあとの悲惨な結果はまだ知らない
皆の様子を見ると岡の作根側のクラさんを除いて、
ミスターkも山ちゃんも磯に座り込んで釣りを始めているところ
を見ると、昨日の疲れがあったのか、
あるいは昨日の爆釣で気がゆるんでいるようだ。

「一尾でも多く、そして大きく」
といった殺伐とした雰囲気はみじんも感じられない。

クラさんも30分後には寝ていた。
そういえば、昨日も一人で寝てたな。

鉄人山ちゃんも座り込んでいる

岡の作根向き
ダルマはそそくさと右の奥へ移動して釣り座を確保。
根とサラシが出ているここを狙えばなんて安易に考えていたのだが・・・。

しかし、潮が動かない。ま〜ったく動かない。
クラさんはあっさりと数時間で磯替えを決心して、ダルマと二人で昼前の見回りの時に磯替えをお願いした。

船に乗って沖に走るのかと思いきやすぐ隣の「横瀬の鼻」に移動した。

もうちょっと雰囲気が変わったところが良かったんだが仕方がない。
船長からは「サラシを使わないと釣れないよ」とのことで、右のサラシを指示してきた。
潮が当ててきているような動きをしているのでサラシは右奥の沈み根の向こう側に流れていく。

ダルマが目をつけたのポイント(ただし釣れなかった)

ミスターk。パイプシートにトーナメント。
やる気はあるようだが・・・
そっちに流して釣れたとしても回収は難しいだろう。
根の前で何とかしようと思うが、3ヒロ程度でも手前に
仕掛けが押しつけられてきて根掛かりしてしまう。

仕掛けのコントロールが全く出来ていない・・・。
ちょっと沖側に仕掛けを入れるとそこからピタリと動かない。

右側。ダルマのポイント。景色がよ過ぎ!

コマセを打つクラさんの姿からはやる気が見られない
そうか「神津島のデフォは2.5号」
という話があったことを思い出し、ここでやっと竿を1.5号、
道糸・ハリスともに2.5号、ウキを2Gへ変更することに。

個人的には「こんな場所まできて2.5号かよ〜」
って気もするが魚が食わないのだからしょうがない。
タナも1本半以上取って差し餌をゆっくり落としていくイメージだ。
だが、最近は「うりゃ〜」「こりゃ〜」っていう釣り
ばかりしていたので、どうにも感覚がつかめない。

かなり長時間流した上で差し餌が戻ってきたので
目的のタナまで届いているはずなのだが・・・
どうにも集中力が続かない。

一方、クラさんは左のサラシ>サラシの脇>
サラシの奥と攻めている。
こちらも良さそうな雰囲気だがなかなか結果が出ない様子。
もうちょっとアタリぐらい有っても良さそうな物だが。

横瀬の鼻、左側。
クラさんのポイントは良さげなサラシが

横瀬の鼻の唯一の釣果イスズミ
おっと、ここでクラさんに久しぶりのアタリ。
元気だが30弱のイスズミ(涙)。

今日はこれが最後の魚かもしれないという虫の知らせか、
クラさんが写真を撮ると言ってきた。
最近では珍しい情けない写真だ。三浦の堤防ではないのだよ。

しかしこの魚、びっくりしたことに、肛門からハリスが出ている?
針が肛門に引っかかっているのだ。

根で飛ばされた針とハリスを飲み込んで、
5cm位のハリスと針のチモトが出ている!

どれくらい経つのか、
ハリスの先には藻のような物が付着している。
あぁ〜生き物の生命力には驚かせる。
自分のケツにクエばりを付けたまま暮らすことは出来ない。

ウ○コのたびにどんなに痛いことか・・・
馬鹿なことを考えてしまったら今日は磯でウ○コをしなかった。

クラさんはかわいそうに思ったらしく、
針を外してから逃がしてやった。

どうか大きなオナガを呼んできて下さい・・
・と祈りながらリリース。

肛門から針とハリスが出ていた!

お弁当。美味しかったです。本当!
と、そんなときハナレの山ちゃんからメールが入る。
「クチブトだけど44cm」!!

その前に尾長らしき強烈なアタリもあったようだ。
昨日も大きなクチブトを釣った勢いが続いているのか。
私も同じ時間帯に、すっぽ抜け、チモト切れ、
すっぽ抜けと3連続バラシ(涙)。

あまり大きなサイズではないようだったが、
これはあまりにも情けなかった。

実は同時間帯にハナレの方でも一瞬だが魚の活性が上がり、
昨日と同じよ うなサイズが釣れたようだ。

やや大きめのバラシもあったようだし、
山ちゃんは今回の大物賞「50cmのブダイ」もゲット。

証拠写真も撮らずにリリースしたとのこと。優しい海の男だ。
というわけで、一瞬の地合を除けばお魚は全くその姿を見せず
に一日が終わってしまった。

横瀬の離れの撤収風景

横瀬の離れ全景。さようなら〜
結局、何枚かは上がったが昨日に比べると天と地の差。
帰ってから賀寿丸のHPで釣果を確認すると、
この日も沖の作根(だけ)が数釣れていたようだ。

神津島全体的になにかがおかしかったのようで、
大きく条件が変化しないと状況が変わらないのでは
と言うコメントが気になった。

ダルマと得意満面なミスターk

自慢の釣果(2日分)
(エサ)オキアミ9kg、制覇グレ1.5袋
(仕掛)メガデス2.25号、道糸4号>2.5号、
    ハリス4号×2ヒロ>2.5号
    あわせちゃだめじな7号>A1/6号
    ウキ2B>2G

(教訓)観光に来たのか釣りに来たのかハッキリしろ!

クラさんは自宅でも記念写真を撮っていた
とじる?