「鵜渡根で朝から夜通し24時間・・・」
そんなアホなことする人たちがいるんだな~と思っていた。
つい1年前までは。
しかし、気がついたら、このザマだ。
しかも、6人も集まって、GWに、一体どうなっているんだ・・・。
手違いがあり、3対3で船が分かれることになってしまった。
今回はかなりの長丁場、出航前、健闘を祈りあう。 |

健闘を祈りあう・・・ |
-ヒラカンダチ&大島の記録ー
(M先生、バリ君、ぼく) |

ヒラカンダチ(逆側)、沖に見えるのはオキゴネ |
ぼくらを乗せた喜久丸は式根島へ。
一番最初に名前を呼ばれた。降りた磯はヒラカンダチ。
本流が轟々と流れていた。
これは楽しい釣りができそうだ。
願わくば、逆に流れてくれれば。 |
できるだけ潮上にコマセをいれ、潮目に仕掛けをいれていく。
潮はどんどん早くなる。
しかもあて潮気味になったり、沖にでていったりと。
少しでも当て気味にながれると、磯に擦れてしまう。
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手前のサラシと潮目 |

当て気味の潮と格闘するM先生とバリ君 |
あまり流すことはできず、できるだけ手前で勝負を掛ける。
M先生の竿がさいさきよくまがった。
また数投目で50cmオーバー?とおもったが30後半の尾長だ。
続いてぼくも。
その後も忘れたころに同じようなサイズが食ってくる。
やっぱりこういう潮のなかでは、このサイズが元気なのか。 |
そうこうしているうちに船が見回りにやってきた。
「磯をかわろう!」と船長。
これでは夜釣りにならないだろう、と配慮してくれた。 |

ヒラカンダチ |

大島 |
向かった先は、すこし湾の中にはいったところにある「大島」。
ぼくやM先生が好きそうな感じの釣り場だ。
コマセを入れると、40弱くらいの口太がエサを拾っている。
しかし、すぐに見えなくなった。 |
ぼくとM先生は左側の足場が高く、
水深があるところを、バリ君は先端から狙う。
バリ君がシモリ際をねらって早々に竿を曲げたが、正体はキツ。
M先生が右側の浅くていかにも釣れなさそうなポイントへ移動。
数投目、M先生は瞬殺されていた。
「ぼく尾長でーす!」という感じの引きだったらしい。
その後更に数投目、また同じ感じでぶち切られた。
なんなんだここは、と、期待が高まる。 |

バリ君、なにやら・・・ |
 M先生、やりとり中(写真にカーソルを) |
ぼくも参戦、30cm後半、良型のイサキがポツポツ、
忘れたころに強烈なのが食ってくるが、取れない・・・。
M先生と二人で数発やられた・・・。
あれをとっていれば、楽しく余裕な夜釣りになったのに。 |
ここで事件が発生。
M先生:
「オレの弁当食っただろ!しかもこんなあけ方しやがって・・・。」
わざわざ弁当のプラスチックに丸く穴をあけて、
食い散らかされた形成が、、、。鳥の仕業であったが、
しかし、そんな野蛮なことをすると思われているとは、、、。 |

M先生、左側の高いところより |

夕暮れ時 |
そうこうしているうちに日が暮れてきた。
夜釣りに突入である。
さっきのポイントは向かい風が強くなったため、
最初の高い足場のところへと戻る。
ここで3号竿、道糸・ハリス6号へ切り替え。
さて、やるぞと思ったらまた事件が起こった。
またM先生、バックにいれたパンを鳥に食われたよう。
これから長い夜なのに、食料が尽きてしまったらしい・・・。 |
闇の到来とともに、大量のサバが寄ってきた。
しかも結構デカイ。まあ、予想通りだ。
ポイントを休めても離れないし、何をしても食ってくる。
サバを切り身にしてデカく付けても、サバが食ってくる始末。
最後の手段、コマセのドカマキ。
5倍に増える配合餌を使い、ドカドカとコマセを入れる。
サバを逆に表層に集めてしまい、こぼれるエサを他の
魚に拾わせる作戦を考えた。
これが正解、ぽつぽつとだが、深場でイサキが。
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はじめて見た魚 |

明け方よく当たったポイント |
一発、どうしようもない大物を、と期待するが、サバ時々イサキ。
そのまま夜は更けていった・・・。
気がつくと空が明るくなっていた。
あと1時間半ほど、仕掛けを昼用にもどし再開。
昨日よくアタったポイントへ入る。
魚の活性が高いようなので、コマセをドカドカと入れる。
数投目、「ぼく、尾長でーす!」だった・・・。
うーん、まさか食ってくるとは思わなかった。
その後35cmクラスの尾長が連発、最大40cmまでゲット。 |
ものすごい良い状況だが、遠くに船が見えてしまった。最後の最後、ぼくに強烈なアタリ。
絶対とってやる、と思うまもなく、ハリスを飛ばされてしまった。ここで昼までできれば、そう思いながら竿をしまった。 |
-ミチナシの記録ー
(ダルマさん、クラさん、ミスターK) |
あせって「七島丸」に乗り込んだ。
船は満員。いまから寝床確保なんて考えられない状況だが、親切にも他の客が場所が空いていると教えてくれた。
ミスターkが(年寄り扱いしてくれた?)私に譲ってくれて運良く船底に寝られることが出来たが、
「あのパイプの下」でとても・・・暑い。
後の二人は外で飛沫を浴びながらの移動である。こっちはさぶい・・・
揺れもそんなに感じることも無かった(いや、船尾は結構ゆれてました。)ので「こりゃ、完全に鵜渡根だぜ~」
と寝てしまったのでだが、エンジンもスローダウンして外に出てみると、そこには「堤防」がありました(涙)。
結局、鵜渡根の夢は叶わず・・・ここまでは前回同様(爆)。このあたりでテンションが30%は落ちた。
さて、港ではいろいろと手続きがあるらしく出船まで時間がかかる。
なるほど、こんな仕組みになって居るんだと感心しながら準備を待つ。
後発B組からはすでに磯の上らしく連絡が入ってきた。ヒラカンダチ・・・なにやら良さげな場所にいるらしい。
じゃっかん期待が高まる。明日の朝まで十分時間はあるし、急がずどっしりがんばろう。
船は港を出て時計回りに式根島を移動し始めた。
かつてのホームグラウンド(?)をゆっくり見ることが出来てこれはまた有意義であった。 |

HKD/ 我が苦労潮組一番(?)の人気ポイント。
確実に奴がいるらしい。 |

HRT/HKDのすぐ隣の低い磯。
ここに渡るために溝を泳いだことがある。
つい最近のことのように思い出される。 |

鯛房東/
ある人に言わせると「疲れきっている」ということらしい.
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モトカタ/島影の船着きから。こんなところと思ったが、
簡単に回り込んで表側に出られる。
いろんな釣りが出来る最高の釣り場所だと思った。 |
話を元に戻そう。船は沢山の釣り人を順番に磯に降ろしていく。
みな大量の荷物を持っているので渡礁に時間が掛かる。私達にはなかなかお呼びがかからない。
(途中で、「ダルマさ~ん。まだもうちょっと待ってて。」と船長からちょっと待ってコールが。)
まぁ、夜釣りで時間もあることだし、
激流の各磯の様子を楽しみながらゆったり構えていると「ミチナシ」といところに降りることになった。
が~~ん。はるか目の前には鯛房東。
そのず~~~~~っと湾の奥の向かい側(@@)。 |
夜釣りなのである程度は覚悟していたが、
激流差し込む磯とは行かないようだ。
でも昼間くらい、磯替えしてでも、せめて本流で、
荒磯で釣らせてくれても良いのに・・・。
テンションが都合60%ダウン。
ダルマはうねりの恐怖に耐えながら突端に出る。
クラさんは左のワンドの中のワンドの際狙い。
ミスターkは右の湾向き。 |

先端 |

右の湾向き |

ワンド |
船長からは、ワンドは二ヒロ、湾向きは竿一本強で、と言われている。すぐにミスターkがメジナをゲット。口太だが早々の43cm!
こりゃ今回もミスターkの一人舞台かと不安がよぎる。ミスターkの釣果を聞きつけ、すぐに後からいったクラさんの前は、
10mほど根が張り出しており、釣るのでちょっと大変そう。ミスターkは子ナガだがぼちぼち釣り上げているようだ。
隣のクラさんにはなぜだか魚が掛からない?へたくそだな。ダルマは先端で頑張るも結果が出ない。
左側、足下、右の根越し、遠投。餌は取られて居るんだが明確なアタリが出ないのだ。
合わせてもハリスがチモトから切られている?ハリスがすれて白くなっているのだがまさかオナガ??
足下でもそもそ~っと入るウキに軽くアワセを入れるとなんとか針にのった。
おっ?魚が重たい。しかし重~いだけで浮いてきたのは赤い魚タイ。
マダイではなくブダイだ。正体はこのブダイで餌をひったくらないでホバリングしながら噛んでいたようだ。
そしてブダイ、ブダイ、ブダイ、ブダイ・・・。しかし、この場所はありとあらゆる所にウキを投入してもま~~ったく動かないのだ。 |
大枚はたいてイサキ1匹さえも釣れない悪寒がしてきた。
テンションが80%ダウン。もう限界です(涙)。
なんとかブダイの引きを楽しみ(楽しくない)
ながら式根島の本領に掛けていたそのとき、
またもさ~っと5cm位ウキがしもったところを「とりあえず」
聞き合わせてみた。
その瞬間「ドン」竿が伸され一瞬でハリスが飛ばされた!
おぉ~いるぞいるぞ! |

4号ハリスが瞬殺された |
午後になって、活性が高くなって来たのか左の高場に移動しているとタカベとミニシマアジ、そしてイサキが釣れた。
なら、お楽しみの夕食タイム。え?地合だから釣りしろって!? だって、これからいくらでも釣れるでしょ(余裕だ)!
いつも夜釣りではカップラーメンが定番なのだが(それさえも面倒なので作らないことが多い)、
なにせ今回は24時間釣りなので余裕があるのだ。
そうだ、キャンプ(?)といえばカレーだ!ということで「サトウのご飯+レトルトカレー」を準備してみた。
燃料代を入れたって200円もしないで暖かいご飯が食べられる。
水のうちからご飯とカレーを火に掛け釣りを開始する。沸騰した頃合いを見計らって火を止めて余熱でそのまま暖める。
うぅ~ん、俺様はなんてエコだ。これがちゃんとほかほかなのよ。
そしてまた釣りをする。ご飯の容器半分に山盛りになるように寄せる。
空いたところにカレールーを流し込む。ルーのスペースが小さくたって2回に分ければ良いのだ。
余計な器も使わないし案外ゴミも少ないのだ。そしてビールも旨い!
今度はご飯とレトルトパックにちょうど良いサイズの鍋を探そう。 |

夜のためにコマセを入れる。
すぐ先のサラシなんて良い感じなんだけど・・・ |
そんなこんなで休憩しているともう地合は過ぎたらしく
お魚さんはどこかへ行ってしまった。
この時点で私とクラさんは夜釣りも釣れないんじゃないかと
かなり不安になったが、
ミスターkの隣からまた元に戻って、夜のために、夜のために、
と「せっせこ、せっせこ」、ワンドにコマセを入れ続ける。
しかし、釣れない。
さて、そろそろ日も傾きだし夜釣り本番の準備を始めるのだ。 |
暗くなり始めると先端左側でイサキが釣れ出した。
最初にゲットしたもは私。ちょっと自慢だったが、
すぐに隣のミスターkが移動してきて、魚を掛ける。
ちょっとはサイズがよいのか引きが良い。
メジナだろうと思って羨ましく見ていたが、
上がってきたのはなんとイサキ!
で、でかい。クラさんのタモアシストでゲットしたのは43cm!
まさに式根サイズ!こりゃメジナより羨ましい。
私の喜びもどこかに吹っ飛んでしまった(涙)。 |

喜ぶダルマを打ちのめす43cm |
ダルマのポイントでは35cm前後がぼちぼちであまり数が伸びない。
ミスターkの場所は足下のえぐれと先端の磯のあたりを丹念に探ると必ず結果が出てくる。
(昼間のクラさんの「せっせこ」効果が出てきたらしい。
当のクラさんは、ミスターkのいなくなった湾側を攻めるが、残念。
夜はあたりなし。30クラスのオナガは全てリリース。ミスターkはかなり余裕の感じだ。
おもわず「そのオナガ貰っていい?」となさけないお願いをしてしまった。
そのうち、クラさんがついにあいつを釣ってしまった。そう、サバだ。
右側の低い磯でサバが出てきた。クラさんはもうつれなくて嫌になったと移動してきたので全員で左の高い磯で釣ることに。
「コマセを蒔くとサバが寄るから~」ということになったが、当然イサキもどこかに行ってしまうので、
コマセを蒔き続けることにした。やはりサバが大挙して移動してきたらしく、
暗闇に浮かぶ電気ウキがものすごい勢いで横っぱしりする!磯でお祭りです(涙)。
かなり時間がたったこともあるし闇夜の釣りは疲れる。
しかし今日は本当に真っ暗闇だ。新月で月が出ていないし、雲が空全体を覆っている。
当然、建物も無いのでライトを消すと完全に真っ暗闇だ。ライトをつければつけたで、目の前を蚊が猛攻。
更に雨がぱらついてくるわででテンション切れました・・・。
サバの猛攻をかいくぐればそこには大物が居るはずと頑張るが、とにかくサバである。唯一ミスターkだけが違った。
隣のミスターkの竿が海面に突き刺さっている!水中で電気ウキが暴れているのが見える。
こりゃサバじゃないぞ。っでプツン!「ハリスは何号だったの?」「4号です」
「俺は5号だよ~」このアドバイスが良かったのか? |
すぐに同じようなアタリが!!もう大物なのはハッキリしている。
「頑張って!耐えて~」と声を掛けるが魚はなかなか上がってこない。
5分近く格闘しただろうか、
オレンジの巨体が美しいハマフエフキ(タマミ)だった。
実測62cm。我がチームの記録だ。
また今日もミスターkはやってくれた。
この笑顔のなんと満足そうなことか。
たぶん昼間の大バラシもこいつなんだろうかと
ちょっと複雑な気持ちに・・・。
この後の状況としてはあいかわらずサバの猛攻。
ときどきイサキ。さらに時々(ミスターkだけが)メジナ。 |

タマミ62cmとミスターk |
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ミスターkはついでに36cmのマダイまでゲットしてしまった。
あぁ~よかったね・・・。
ここまでレポートを作成してほとんどミスターkの名前しか出てこない。
次同じようなことになったら本人にレポートして貰おう(怒)
そういえば本人はほとんどレポート書かず、
人の書いたものでせこせこ学習しているようだ。
クラさんもやっとイサキの40cmがヒット。
かなり時間がかかってやっと釣れたので不満らしい。
だから逆さにしたんだとか・・・? |
更にミスターKが明け方に尾長42cm、そして瞬殺まで・・・。
最後になるが、夜釣りは時間をしっかり確認しないととても無駄なことになってしまう。
(いや、今回はちゃんと確認したのに。)5時に後片付けも終わって船を待っていたが、いっこうに迎えに来ない。
結局磯上がりは7時半になってしまい貴重な朝間詰めが無駄になってしまった。
自分たちが夜釣りであることを告げて磯上がりの時間を確認することをお勧めする。
船長(中乗りさん)は誰が夜釣りなのか把握していないことがあるし、日帰りと夜釣りの客では磯上がりの時間が違うのだ。
日帰り客を優先して回収していると、その間に釣りをすることが出来る。
しかも、今回は、12時あがりと勘違いされており、都合7時間も無駄にしてしまった。もったいなーーーーい。 |
<24時間ぶりの再開> |
ミスターKが嬉しそうだ。
クーラーをのぞいてみると、
デカいフエフキやイサキ、尾長も一回り大きいのがはいっている、
イサキの数もぜんぜん多い。
くやしいな~、あのバラシを一匹でもとっていれば、
とれるようになれば、それが腕ってやつか! |

迎えの船(クラさんが立っている) |

新島港で船を待つ |

新島 |
帰り、他の夜釣りの客がまた磯に降りていった。
実は昼までやれたらしい。
しかも、ものすごい良い潮が入っている。
この潮をながめながら、
次回、30時間にチャレンジしようと心に誓った。 |

長堀に渡った客(真ん中あたり) |
(釣果)
オナガ42~36cmたくさん
イサキの43~30cmが30尾以上、
クチブト43cm、38cm
マダイ36cm、フエフキ62cm、
サバいっぱい
そのほかミニシマアジ、タカベ、ブダイ、ベラ、ウミウシ |

長堀の先、いい潮が、、、 |

クーラー(ぼくら) |

釣果 |
(仕掛け)
ぼく、
昼 制覇2号、道糸、ハリス2.5号、ウキ3B、アワセ尾長6号
夜 Gチューン3号、道糸、ハリス6号、ウキ1号、尾長11号
ダルマさん、
メガデス2.25号、道糸4号、
ハリス4号×2.5ヒロ>5号×2ヒロ、
針7~9号、ウキ2B>1.5号
(エサ)
・ぼく、オキアミ6枚、配合餌1袋(5倍になるやつ)
・ダルマさん、オキアミ4枚、アミエビ8kg、ダイレクトホワイト2袋、
グレパワーV10スペシャル、夜釣りパワー白
(教訓)
ぼくら、
・蚊に気をつけろ
・ついでにカモメにも気をつけろ
ダルマさんたち、
・磯上がりの時間は確認すること
・蚊の対策はしっかりしなければならない |

記念撮影 |