平成20年8月9〜10日
新島 地内大島 オオハダ&カンノンズシロ
〜真夏の30時間釣行〜

(執筆:ダルマさん)
旧暦7月9日・10日 小潮

またまた離島での夜釣りである。

先日、式根島で長時間にわたって 、「昼>夜>昼と釣りできる」 「朝>夕>朝とまづめが狙える」 ことが判明。

しかも、「昼>夜」の費用と同じではないか。いや、もっと言えば遠征日帰りとほとんど金額が変わらない。

これは行くしかないぞと3人で下田へ向かった。メンバーは最近の固定メンバーと化してしまいそうな 「ダルマ、クラさん、M先生」だ。

ちなみに同じ日のちょっと時間がズレるが神子元島へ「本○、Masami、ミスターK」の3人も夜釣りに向かうはずである。

<大量の荷物>
道中、オリンピックの開会式が行われているのを見ていた。

このご時世、ドッカンドッカンと花火を打ち上げて!

ガソリンをぶちまけて釣りに行っている我々に文句を言われる筋合いはないか。

【9日 03時30分下田発】

【9日 05時40分 釣り開始。】


ここは「大ハダ」

「30時間以上も水も、電気も、ガスも無い」

ところにいるわけである。
準備は万端にと大量の荷物を用意したわけだが、

わかっちゃいるが持ち運びが辛い。

この時点で体力の30%が失われてしまった。

マジマジ!おっさんは体力が無いのです。

磯の上は平坦なところが多く、

このまま夜釣りに突入することは全く問題ない状況。

ただし、今回は複数の磯を経験することも目的だったので移動するつもり

<オオハダ>

<クラさんの「笠」がかっこいい!>
夏は暑いのです。磯の上は特に暑いです。

先人の知恵は偉大です。なんて涼しそうな帽子(?)でしょう(笑)

「いやぁ、川でしか見たことなかったけど、ほんと頭の上まで風が通っ

て快適よ。(by クラサン)」

というわけで、ほとんど動かない潮を相手に釣り開始です。

ここでの餌取りは子メジナと豆アジです。

メジナは小さい割に引きが強烈です。さすが夏磯の魚です。

元気元気です。
豆アジを背掛けにして1.5号竿でそのまま泳がせてみました。

暇つぶしのつもりです。

仮に魚が掛かっても撮れないでしょうが、アタリはありませんでした。というか、

「こういう一発勝負の釣りは我慢できません」

今度はM先生が豆アジを餌に4号竿を出しています。

道糸6号、ハリス7号らしい。こちらは真剣。

都合良く釣れるはずがないだろうと、すぐ横で豆アジと戯れていると、突然、


「きた〜〜〜〜〜〜〜〜」

<ポイント3>

<ポイント5>
と叫び声!!!

4号竿がものの見事に曲がってる!!!

「うぉ〜〜〜」「プッチーン」こういう戦いは勝負が早い。

その間10秒くらいだったろうか。

というか、こういうやり取りで取り込んだのを見たこと無い。

重さというより、ガツンとくるパワー、シマアジかカンパチ?

本人、秋にはリベンジするらしい・・・。

(後で知りましたが、ここはモロコのポイントらしい)

この後はドラマも何もありません。淡々と時間が過ぎてゆきます。

【9日14時00分 磯替え】

さて、今度は夜釣りに備えカンノズシロへ場所移動です。

夜釣りだけの荷物は船に残してありましたが、やっぱり降ろすのも一苦労。

次は夜釣りの装備も含めて磯に降ろさなければなりません。

3人で死ぬ思いになるだろうと思っていたところ、

「キ○ク○のメンバーの方々が協力してくれて」

ものすごく助かりました!(キタマクラではありません。)

やっぱり、釣りはこうやって助け合わないとね〜〜。

これからは「キ○ク○」のウキ買います(嬉涙)


<カンノズシロ>

<奥ポイントA。手前ポイントB。目の前5mで爆釣?>

<ポイントC。船着き横>

<ポイントE。式根島向き>
このとき船長から「朝8時上がり」と言われる。

明るいうちは、昼釣りをしていたキ○ク○のメンバーにポイントを教えて貰い、

その通りの釣果です25〜35cmのメジナ、イサキ、その他いろいろ。

日の高いうちは「何か」の予感はありませんでした。

【9日 17時00分 夕間詰め!】

だいぶん涼しくなりはじめたころ、

先端でイサキを狙っていたM先生が場所を譲ってくれた。

なにやら仕掛けを作り直している。

「メジナを釣る」

と言い残して奥の浅い場所に移動していった。

メジナのポイントとは教えて貰っていたのだが「何か」を感じたのか・・・?
丹念にポイントを探って居る様子だったが、またまた、

「でか〜〜〜〜い」のが。

竿が満月になっている。

かなり苦戦しているようでなかなかウキから下が見えてこない。

「タモいる〜?」返事がない。こりゃやばいとクラさんが駆け寄る。

が、しかしここで根に張り付かれてしまったようだ。

張り付かれたあと、10分くらい名残惜しそうに根から離れるのを待つ。

クラさんも、隣でボーッとタモを持って待つ。

諦めきれずに魚を引き出そうと試みるがハリスが切れてしまった。

<ポイントD。根に張り付かれた大物が出てくるのを待つ>

<さぁ、夜釣りの始まり>
【9日19時00分 夜釣り開始】

完全に暗くなり、夜釣りのタックルに変更します。

電気ウキに強力タックル!6号道糸に5号ハリスを選びました。

多少の大物なら問題なく対応できるはず・・・。

サバの抜き上げもバッチリです(たっぷり経験させて貰いました)

【9日22時00分 熟睡】

夜は風も涼しく快適な釣りが出来ました。

ただし釣れたのはサバです。他の二人は完全に寝ています。

賢明な判断です。これだけ長時間釣りをするわけですから、

無理して釣れない時間に竿を出す必要はありません。
【10日00時00分 身体が痛くて起きる】

時計を見ると日付が変わっていました。

他の二人は寝ています。

せっかく持ってきたアミコマセも大量に残っていますので再度、

夜の海にチャレンジです。ここでふと思いました

「Panasonicの強力電気ウキはサバを寄せる」

明るすぎるのではないでしょうか。

コマセがきいていないところでも、すぐにサバが掛かってきます。

うーーん、次はみんなケミ蛍限定でやってみては!?

どうにも気分が盛り上がらないので「満点の星空を眺めていた」

この空を子供達に見せてあげたい・・・。

父親の勝手な思いである。

<ポイントD。真剣なM先生>

<本日のポニョ>
【10日 04時00分 朝間詰め】

明るくなり出したと同時に二人が起きてきた。

クラさんは先端に、M先生はやはりメジナポイントにM先生の真剣なこと!

見ていて可笑しくなるくらい真剣にウキを見詰めている。

いつアタリがあっても戦えるように気合いが入っているのがよく分かる。

「海の底の灰色のポニョ」

結局わたしはあきまへん。

今回は違う色のポニョが釣れました。


【10日 08時00分 磯上がり】
【10日 10時40分 下田到着】

大量の道具を片付けて、からだは汗まみれ。

温泉でさっぱりして帰りました。途中、珍しくしっかり食事もしてみました。

伊東で「干物のおみやげ」も買いました(涙)

おそれていた渋滞も伊東のお祭りとおなじみ東名だけです。

10日20時20分自宅到着、気がついたところでは、

最近、磯の上でパラソルを開いているのが目に付きます。

(教訓)
・体力をつけろ
・ビールは飲むな
・寝ろ
・格好にこだわるな

<今回の釣果>

とじる?