平成21年7月19日
三浦半島 居島新堤

(執筆:管理人A)
強い南風の真夏の日、それが居島日和。

灼熱の太陽の下、唐笠を被り、クーラーに腰掛けて、潮を睨みつつ、時合いを待つ。

背中に風を感じながら、大きなウネリが消波ブロックに砕ける音を聞きながら、そしてその追い風に乗せて数粒のオキアミを超遠投。

高い足場、強い風の下では、細い道糸が有利。当て潮だがかまわない、40m先にコマセを入れ、20m先、水深10mのところにポイントを作るつもり。

今日はエサトリがいないからこれができる。エサトリが多い日は、ありがちな、手前に大量のコマセをいれ、沖に・・・と、そんな単純でもない。

先端にいけば離島並みの潮が流れているが、そんなところを狙っても堤防では魚は釣れない気がする。

底にコマセを溜めて、チヌ釣りの要領で狙った方が得てして大型真鯛が釣れるが、頼みの春秋ウキが壊れてしまった。

よく考えればこの時期大型の真鯛はなかなかでないし、タマウキでも同じことができるが、気分が乗らないのでやめ。

ダンゴも試してみるが、今日の潮とエサトリではダンゴにアドバンテージがない。

ウキに前アタリがでて、スパッと入って、道糸まで引っ張りだされる。30cmくらいの真鯛が次々に浮いてくる。

前アタリでガッツリ仕留めたいところだが、シマアジかもしれない、と淡い期待が腕を止める。早アワセができない。

ウキが入り、道糸が走るのを待つ、この瞬間、次こそ胴にズシリと乗ってくれよ!と、期待をしながらアワセを入れる。
いつかシマアジが回ってくるだろう、いや、先端の足元かもしれない。ちょっとだけ先端にいってみようか、でもここは時合いだから外したくない。

ちょっと釣れなくなったから先端に。スズメダイ君が堤防際に大挙。潮は沖にどんどん流れていく、そこにはスズメダイは出て行かない。

ということは沖には大型が?そんな単純ではない、 ただ潮が流れているだけ、に見える。

とおもいながらも試さないと気がすまない、しばらく流してみるが生命反応がない。自分の推理が正しいことを証明できると、

納得して元の釣座に戻れる。ポイント休めにもなったかと、またコマセをいれ、数分たったらアタリがではじめる。

午後になり眠たくなった、目が覚めると、船長が、「撤収だー!」と。無念。。。

どうも気がすまない、城ヶ島の岸壁で少しだけがんばってみる。小一時間で強風で断念した。
船釣り?って感じのクーラーに。

鯛はみんなに喜ばれる。小鯛料理で飲む酒もうまい。

おなかは満足、でも心は不満足・・・。狙いの50cmくらいの真鯛かシマアジがほしかった。

狙った獲物を狙い通りに仕留めることでしか心が満たされない、釣師の悲しき性ここにあり。

誰も理解できないだろうし、理解されたいともおもわない、究極の自己満の世界。

(教訓)
強風時は細いラインを。

クーラー
(鯛めしレシピ)

@米と出汁を土鍋に入れてそのまま1時間
A鯛を少し焼く
B少し焼いた鯛とアサリを土鍋に
C最初強火、あとは弱火で約15分
D10分ほど蒸らしてできあがり

※出汁の醤油は薄口が上品で良いです

鯛めし

ホイル焼き、昆布〆め、塩焼き、ホイル焼き

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