平成22年4月10日
三浦半島 浜○堤防

(執筆:M先生)
独身の頃、彼女(現嫁)と三浦半島の西海岸をドライブしていたら、非常になまめかしい堤防を発見した。
たまたま釣り人がクロダイを狙っていたので、近くに車を止め、彼女を置き去りにしたまま、しばらくその釣りを眺めていた。
帰りに堤防際を眺めると明らかに40オーバーのクロダイが悠々と泳いでいるではないか。
いつか必ず竿を持って来てやると心に決めた。

後日、バリ君を引き連れて同じ場所にやってきた。
その日のことは良く覚えていないが、残念ながらこれといった結果が出なかったことは覚えている。
そのまま再リベンジに燃えることもなく、その場所からは足が遠ざかっていった。
心のどこかで何かがひっかかっていながら・・・。

4月の乗っこみのハイシーズン、黒鯛熱で燃えたぎる浜ちゃんの車に乗り込んだ。
実はこの時期、安定して釣果が出る場所は浦賀ぐらい。
だが、その浦賀もこの時期は常連が多く、場所取りに難儀しそうだ。
その時にふと頭をよぎったのが例の堤防だった。もちろんこの時期に結果が出るかなんて知る由もない。
試しに行ってみるか・・・そんな軽い気持ちだった。

現地に着くと、正午だというのに釣り人はいない。
外洋向きの堤防にはパラパラ釣り人はいるが、内湾のこんな小さな堤防は見向きもされないらしい。
「ここで釣れたら『浜○堤防』とネーミングしちゃっていいすか?」と浜ちゃんが切り出す。
「いいすよ。俺が釣ったら『M堤防』ね。」なんて会話から実釣開始。

堤防の20M程の沖にイケスが係留されている。まずはそのイケス周りを攻めてみることにした。
明らかに本命ではない極めて小さな魚が餌をついばんでいる。
浜ちゃんはハリを取られた。フグもいるみたい。

そんなこんなでしばらく釣りをしていると、地元っぽいちょっとダンディなおじさんがフラッと登場。
「昔、ここが雑誌に出ていたころは、イケス右横のブイ周りが良く取り上げられてた。
堤防の先端でチンチンを釣っている人もいるなぁ」
『雑誌だと・・・?ここは雑誌に取り上げられていたのか』
そして、だんだんと辺りが暗くなってきた。しかし、釣れてくるのはハゼ、フグ、ギンポの雑魚トリオ。

浜ちゃんが動いた。イケスの右のポイントを攻める。さっきのおじさんが言っていたポイントだ。
もうすっかり暗くなっている。ケミホタルの光に最後の望みを託す。

ぐぁぁぁぁ!!!
浜ちゃんの叫びがこだまする。明らかにさっきまでとは違う巨大な魚と闘っている。
タモを持って急いで駆け付けるM。
ゴゴゴンと足元で突っこんでいた主は、激闘の末とうとう観念し水面に姿を現した。
タモ入れは一発で成功。

「やりおった・・・」
銀鱗の魚体がタモの中で横たわる。
腹パンパンの絵にかいたような乗っ込みの黒鯛だ。
初の40オーバーで49センチとはお見事!
フカセでまともに黒鯛を狙って3度目の釣行での初ゲットってのもまた快挙だろう。
しかし、それだけじゃ終わらなった。
魚をシメた直後、再び浜ちゃんの竿が悲鳴を上げる!
先ほどの魚とはケタが違う。浅い水深で掛けたため、
一度は水面に姿を見せるも、渾身の力で疾走。

浜ちゃんの竿は直線にのされ、やがて・・・パーン!
その後、しばらく同じ場所で粘るも、堤防の先端に移動するも、
魚信はなくなってしまった。

今回は、短い時合を逃すことなく見事に釣りきった浜ちゃん
に海の女神がほほ笑んだ結果となった。
そして今宵、めでたく『浜○堤防』が誕生したw

<教訓>
・三浦半島の乗込みは短時間の回遊を捉えたもの勝ちである可能性が高い
(=6月の城ケ島と同じパターン。実は城ケ島も4月釣れる!?)
・夕マズメに狙いを絞って短時間勝負ってのもアリかも
・バラしたら早めにポイントを変えてみるのが得策か
・黒鯛釣りではレバーブレーキを使いこなすべし!

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