平成23年11月23日
日振島 14番→ソンシ付近
大潮

師匠とともに沖の一級磯14番に。師匠的にはもっと地方の地味だけど実績があるところに行きたかったらしいのですが、

わざわざ東京から僕が来ていることから、「きもちがええやろ、そのかわり釣れんぞ」ということで、沖の一級磯に。

潮に乗せて流していけば良い感じで流れていくものの、50mほど先で食ってくるのはアジ。

アジを背掛けにしても反応はなし。師匠がなにやら潮上側、すなわち当て潮側のサラシに放り投げて何かをしている。

仕掛けはすぐに流されて潮下に。そんなことしても釣れる訳ないんじゃないかと思うことしばし、

師匠の竿が曲がっている。ハエ根に張り付かれてしまった。

どうせキツかなにかだろうと思うことしばし、また師匠の竿が曲がって、浮いてきたのは45cmくらいのグレ。

潮上だが、サラシと当て潮の潮の目で釣ったようだ。へぇ~などと感心しながら真似をすること数投したところで、

波が高くなり船が磯がえに迎えに来てしまった。

14番沖側

14番岡側
替わった先は、裏磯の湖のようなところ。少し沖には真珠の養殖筏が並ぶ。

コッパグレがポツポツ、そのうち、コマセを入れた周辺がスズメダイやらキタマクラ

で真っ黒になるほどに。こりゃダメだと思い竿を置いて休憩することしばし、

磯の一番奥の、海底が見えているようなところで遠投する師匠が言った。

グレもいるぞ、ただ、エサトリの方が早いな、と。

なんで30m先に投げて、しかもコマセはボイルだけだから手前にしか入らないし、

しかも偏光付けていないのに、わかるんだ、と。これはデタラメだと思ってた。

次の瞬間、竿が根元からひん曲がっている。

浮いてきたのは50cm近い茶色で丸々した円盤のような巨大口太。

替わった先(ソンシ付近)
エー!?という感じだ。そしてその数分後、またしても同じようなサイズを。

ウキ下竿1本、昔からあるタイプのハリに大粒のボイルを2尾掛けにして、コマセは100円のシャクで届く範囲に数粒放り込む。

僕も真似して隣に放り投げてみても、曲がるのは師匠の竿だけ。その後、同じような巨大口太を4枚ほど連発。

それ以外にも誘いの入れ方とか、いろいろとあるそうです。

そういう釣り方もあるとは、耳では聞かされていましたが、隣でやられると悔しさとともに、昔懐かしい感じでした。

日振はシモリが多いので、特に秋~冬のエサトリが多い時期は、コマセがなくとも十分食ってくるそうです。

今時見かけない2匹掛けをしているのは、1匹はコマセ代わりなのだろう、と推測しました。

また、大粒のボイルが2匹ゆらゆらと落ちていく姿は、シモリに付くグレにとって刺激的なのでしょうか。

師匠の仕掛け:道糸3号、ハリス2号(ガンダマなし)、ウキ(大きめ)、水中ウキ、遠投グレ6号、
 ボイル2枚(使ったのは1枚ほど)、シャクは100円のやつ。

このお方、関係者の間では日振でこれほど釣る人はいないと言われていて、ご自分のお名前が付いた磯までお持ちです。

船長も、色々な客に、どうでしたか?と聞きながらも、この人のクーラーだけは操舵室から出てきて覗き込んでいました。

潮と季節とシモリの場所、魚の習性を熟知し、配合剤のかわりに誘いを使って釣っていく、伝統的な宇和流でした。

離島に大量のコマセを持ち込んで、パンパン撒いて半分満足している自分のお魚釣りを省みる良い機会となりました。

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