先祖の伝言(せんぞのでんごん)               もどります。

応仁の乱で敗北した吉見氏傘下の武将・領家仲尭の家老・石川次頼がこの伝説と唄われる人である。

ある時、石川次頼の子孫・石川萬治さんが眠りに付くと夢で白装束を着た人物が自分の枕元に立ち
「自分は石川肥後守(いしかわひごのかみ)である、自分の魂はこの家にある刀だから、その刀を祭って欲しい」と言ったそうだ、そこで石川萬治さんは
 
「昨日の夢はただの幻に過ぎないかも知れない」と思い「今日も同じ夢を見たら、祭ろう」と心に決めたらしい、そしてその日も同じ夢を見て「これは祭らなければいかんじゃろう」と心に決め、家の中を探しまわった所、子供の遊び道具から見つかったと言う、刀は清められ第々祭られていたが、その後、石川氏の末裔の一人息子が刀をあろうことか売ってしまい、この家は滅んでしまったと言う。 この刀は家が火災の時、庭の畔(あぜ)に突き立っていた事もあり、皆が不思議がったと言う、石川次頼はこの刀を使い、匹見川の化け猿を七日七晩切りまくった伝承もある。

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